ザ・グレート・展開予測ショー

「 五分(ごぶ)の魂...(その四)


投稿者名:TOMO.KIN
投稿日時:(98/ 5/12)

明日が発売日、時間との戦いだ!
と言うわけでその四始めます

「横島さん、文殊 まだ出せますか?」
「えっ?あぁ 、あと二つくらいなら...」といいながら手のひらに霊力を凝縮して文殊を創り出しおキヌに手渡す横島
(文殊で治療?)疑問に思う美神だがおキヌには何やら成算があるみたいなので黙って観ている事にした。
「以前、横島さんがもっていた文殊で、気まずい関係の人たちの仲直りさせるのに使ったことがあるんですけど...」
横島は(ピン!!)ときた、
以前おキヌちゃんが自分から取り上げた時の文殊の文字は「覗」!
「おっおキヌちゃん!!それだけはカンベンっス!!」
美神は横島のあせった態度を見て(カチン)ときた
(ハハーン、私の知らないところでまた悪さしてたな...)
そうなると意地悪な事を言いたくなる彼女である。
「西条さーん、どうやら横島クンも効き目があるらしいと認めたみたいだから試して見ましょうヨ?」
「そうだ横島クン!事は一刻を争う、キミもルシオラさんを助けたいのだろう!?」
横島は言葉に詰まった、イエスもノーも口に出せなかった
(こっ...こいつらこそ刺のついたシッポをもってんじゃねーのか!?)
「よし!!決まったワネ、おキヌちゃん説明を続けて」


おキヌの説明が終わって誰が横島の心の中に入るかの段になった
(キミが横島の立場ならこの時誰ならいいかね?)
結局美神が入ることに決まった
往生際が悪く逃げようとした横島を殴って気絶させ、椅子にぐるぐる巻きに縛り付けての一騒動のあとだったが...


文殊が光輝き、そのまばゆさが収まった時
美神は見覚えのあるアパートの一室のドアの前に立っていた
「なにこれ?横島クンの部屋の前?」
以前訪れた時の部屋のこ汚さを思い出し、多少げんなり
(彼の心象風景もセコイのね...)

取っ手をまわし、中に入った美神はちょっととまどった。
少々薄暗い(気絶しているせいか)ものの意外とこぎれいで外観よりもかなりの広さと奥行きのある空間だった...
壁には大はソフトボールで、小はビー玉くらい、赤、白、青やピンク、 あるいはそれらがマーブル状に混ざったものなどいろんな球が棚にならんでいた...
(なにかしら...文殊?)
美神はそのうちの一つ濃い青と白の混ざったテニスボール大ほどの球を手に取ってみた。
思ったよりも硬くなく、プヨッとしている...たとえていうならオモチャのスーパーボール(壁に投げるとはずむ奴)をすこし柔らかくした...
そんな手触りである。
「まるでガキのオモチャね...」
美神はすこしあきれたような感想を口にした、
と、その時手の中の球が不意に暖かくなり、光をはなちはじめた...

(...以下つづく)



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