横島クンは神になれるのか?〜その12前後のB面〜
投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/ 5)
「…ん…?」
………朝…か………あれ?(きょろきょろ)
「…え…と…あぁ、そうか、ココ、妙神山じゃないんだ………」
いつもとは、違った布団の感覚に、私は目を覚ました。ココは妙神山じゃない………
美神さんの…仕事をするための、事務所だ。…こんなにゆっくりと起きたのは、
何年ぶりかしら…?………あ、着替えなきゃ………こんな格好じゃ、外に出れないわ…
私は慣れない手つきで、おキヌさんに借りていた服を脱ぎだした。
薄い生地で、ちょっと大きめだけど、結構良く馴染んでいる。…似合ってるかな?
そばにあった鏡でその服を着た私を観察してみる。白の生地に、大き目のボタンが
なんとなく愛らしい。………たまには、私もこういう服を着たほうが、女らしく見えるのかしら…?
そんなことを考えながら、その服を脱いで布団のそばにたたんで置いておいた。
ここまでは、何の苦労もなかったんだけど………
「?…小竜姫様、おそいなぁ…どうしたんだろ?」
わたしは、そのときキッチンで朝ごはんの準備をしていた。今朝は、シンプルに
野菜サラダと、カンタンなパン&目玉焼き という、ちょっと楽なメニュー。
「…なにか、あったのかな?」
そう思うと、なんとなく不安になってきて、小竜姫様のいるはずの部屋…私の部屋に
足を運んでいった。…(今日は、学校が創立記念とかでお休みなんです)
そして、部屋のドアを開けると…そこには…
「しょ、小竜姫様!?…ど、どうしたんですか?」
「あぁっ!?お、おキヌさんっ………!?」
そこには、わたしの服を着ようと、なにやらハダカで必死にもがいてる小竜姫様が…
「あ、あのぉ〜、小竜姫様?何を…?」
「おキヌどのぉ〜っ、拙者もう空腹に耐えられそうにござらんっ…(硬直)
………って、なにを…なされているのでござるか?………小竜姫様」
「なにやってんのよ、シロ?………あ、小竜姫…様………それ趣味?」
「ち、ちがうんですよ、これにはわけがっ!!」
真っ赤になって否定する小竜姫様。女のわたしから見ても、かなり可愛い姿で。
………(わたし、そっちの趣味ありませんからね!?)
「と、とにかく服を着てください、小竜姫様」
とにかく、その意見には三人とも賛成してくれた………
「ごめんなさい、おキヌさん…」
小竜姫様が、おキヌどのに頭を下げているでござる。うむぅ…めずらしいものを
見てしまったでござる。小竜姫様はおっちょこちょいでござるなぁ♪
「いえ、いいんですよ。わたしも幽霊からヒトに戻ったときに
結構苦労しましたから。にしても………似合いますね、それ」
「そうね…やっぱり、小竜姫様も、もっとおしゃれに気を使ったほうがいいよ」
と、タマモ。最近目覚めたクセに………
「そ…そう、かしら………?」
「そうそう、でなきゃ、どっかの馬鹿犬みたく、ワンパターンな服装で、
好きな男の気も引けなくなっちゃうもの。ねっ?シロ♪」
タマモ…このあいだ、せんせいとの絆(?)を拙者よりも深めたからって…
いい気になるな!でござるっ!!(怒)
「そう…なのかしら…やっぱり………」
しょ、小竜姫様っ!?そんな、そんなヤツの………
「そんな女狐の言うこと聞くことないでござるよぉ!!(半泣)」
「ちょっ、ちょっと、シロちゃん!?どうしたの?」
おキヌどのが困惑の表情を浮かべて、拙者に優しく語りかける。
「その女狐…真友君とゆー者がありながら…最近、『拙者の』せんせいにまで………
せんせいまで手中に収めようと…昨日だって…妙に楽しそうに…せんせいと…」
…このとき…拙者は気づくべきだったでござる。拙者が、全てを言い終わる前に…
おキヌどのと、小竜姫様が…妙なぷれっしゃ〜を放っていることに………
「…へぇ…ほんとう?タマモちゃん………」(ゴゴゴゴゴゴゴゴ…)
「……その話、詳しく聞きたいわね………」(ゴゴゴゴゴゴゴゴ…)
二人から、ものすごいプレッシャーを感じる…ばっ、ばかいぬぅ…何てこと言ってくれたのよぉ…
「あ、ふ、二人ともちょっと落ち着いて…?ね?」
このさい、あたしは自分のキャラを捨ててでも、生き延びなければならなかった。
そして…あたしは、このときほど、横島にそばにいてほしいと思ったことはない。
なぜなら、この二人の怒りの矛先は、あたしじゃなく横島に向けられるから。
「あっ、け、けど、その服ホントに似合ってるわ!うん!あっ、これから横島に
見せに行ってきたら?…アイツきっと喜ぶだろうなぁ〜〜」
あたしは、もてる全ての知識を総動員して、二人をなだめようと努力する。
「え…横島さんに………これを?」
「なっ、しょ、小竜姫様?それわたしのだってこと、忘れないでくださいね?」
うぅっ、あたし、今実にきわどいところにいるなぁ…馬鹿犬…覚えてなさいよ………!
…けど、実際、横島はこの中から誰を選ぶかな?可能性として、一番なのは…
美神さんか、おキヌちゃんだけど…小竜姫様も服さえちゃんとすれば、かなりいいし。
実際、今着てる服だって、白いTシャツの上から黒いジャケット+Gパン…ボーイッシュで、
悪くはないとおもう。おキヌちゃんは、ふつうの黒いワンピ。これも、似合ってる。
あたしは、ただのTシャツと、ハーフパンツだけど…馬鹿犬よりはましだと思う。
こんな三人(シロのことは、数から除外。美神さんは寝てたので、起こすと怖い)
が、アイツの前にそろったら…けっこう………楽しい?
「…ホントに行かない?」
「…いいですね、いきましょうか…?」(小竜姫様が乗ってきたっ!)
「………わたしだって、行きますよ!」(おキヌちゃんもっ!)
「なんか面白そうでござるな…」(…その前に…あんた服はそれでいいの?)
…こうして、あたし達の静かな戦いが…本編とは関係なく進もうとしていた…
「………ふぁあぁ…あ?あれ、みんなは?」
そして、ココにひとり、乗り遅れたキャラがいたことに、四人は気づかなかった…
―――やはり…アル入りすぎた頭では…まとまんない…悔しい〜〜っ!!(7本目)
今回は、あんまり上手くいかなかった『アレ』でしたが、次の次あたりに
ちゃんとやりますんで、見捨てないで、あぅあぅ〜 (手遅れだったりして)
今までの
コメント:
- あ、賛成票が!(…残念、誰のかわかんない、けどありがとうございます!!)
さてと、それぢゃあ…
トシさん!
今回、ちょっと憑かれてかいたので(何に?それは…秘密です♪)
次回は、再び横島クンに…そっちは、自力(?)でやるぞぉ〜っ!!では!
ARSENALさん!
大阪弁かぁ…ボクは、普段は、奈良地方の言語(ヘンな言い方だな)です。
そんなんはど〜でもいいんですけどね………ごめんなさいっ!(ぺこぺこ)
ビールは…美味いですよ…ホントにね。(ぢつは中二のときから飲んでた馬鹿です) (sauer)
- NT【C】さん!
いや、この話毎日やってますからね、だいぶたまっちゃってるはずなんです…
今から読んでくださるなんて………(感涙)
コレを期に、気合入れなおそうかなぁ………
トンプソンさん!
なっ…なぜ、次回ボクが愛子ちゃんを出すことがわかっちゃったんですか?(どきどき)
先読みしやすいのかなぁ、この話…(…やっぱり、そうなんだろ〜なぁ…)
次回は、気合を入れ替えて、がんばります!ではっ!! (sauer)
- 『小竜姫様、疑われるの巻』
そっちのケは無いのか・・うーん。残念???
慌てずに理解を示したオキヌちゃんに、
生き延びようとするタマモに一票。 (トンプソン)
自分のキャラを捨てて、生き延びようとするタマモがグー!
美神さんが寝ていたのがタマモにとって最も大きな救いだと思う
んですが(横島にとっても)。 (タモ)
- まずったっ!!
季節感を無視してました!!すいませんっ!!…次回からは、ちゃんとしますんで…
今回は許して…(この時期にジャケット着たら…死ぬ!!まちがいなく!!) (sauer)
- いいですね〜〜
小竜姫様・・・・・・・・可愛い(笑
おキヌちゃんも可愛いし・・・・
タマモ・・・・可愛すぎるぞ
シロもあの服装でも可愛いと思うけどなあ・・・・
てかsauerさんのかく人は最高です!
まぁ季節なんて気にしないで・・・・・・(ダメ? (トシ)
- タマモも随分と好戦的ですな。さすが九尾の狐(理由かそれ?)! (S・R)
- 「アレ」番外編ですね。無論「アの気高き龍神族・小竜姫さまのレアなショット」の略……正気を保てよ、自分(苦笑)。 (Iholi)
- 密かに小竜姫さまを応援してしまうし(笑) (hazuki)
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