ザ・グレート・展開予測ショー

横島クンは神になれるのか?〜その12〜


投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/ 4)

 ………ふぁ…ぁああ………朝か………
 目を開けると、そこには見慣れた空間が広がっていた。…狭いけどな。
手に軽く力をこめる。…大丈夫だ、まだ、何とも無い。…相変わらず、霊力は満タンだ。
……さぁて、今日は…学校にいってみるか………
…俺は手馴れた手つきでシャツを脱ぎ(以下略)数分後、学校へ行く準備も整っていた…


「……あっ!?横島さん!おはようございます!」
 小鳩は、毎朝横島さんの部屋のドア越しに、横島さんがいるかどうかを確認します。
だから、今日も確認をしようと部屋のドアの方に目をやると、横島さんがいたんです!
「え…?あぁ、小鳩ちゃん!!…いやぁ〜、ずいぶんと久しぶりだね」
そう言って 横島さんは、にっこりと小鳩に笑いかけてくれます。(…ぽっ)
………はっきり言って、小鳩は横島さんの笑顔にかなうものは、この世のなかに
存在しないと思います。ヘンですか?ううん、きっとそんなことありませんよね。
「横島さん、今日は、その、学校に………(真っ赤)」(←嬉しくて呂律が回らないらしい)
「あぁ、行くよ。………あっ、そうだ!小鳩ちゃん、久しぶりに一緒に行こうか?」
……え?…よ、横島さん…今…なんて言ったんですか?
「…ん〜っと、迷惑なら…いいんだけど………」
そう言って、横島さんはちょっと残念そうな顔をします。
「えっ!?そんな事ないです!小鳩は、横島さんと学校に行けるなんて、その…(赤面)」
こんなに素敵なことを黙って辞退するほど、小鳩は馬鹿じゃないです。…それに………
「えっ、そぉ?…よし、んじゃ行こうか?」
「………はいっ、『横島先輩』っ♪」
…それに、朝から一緒に登校だなんて、まるで、その、恋人同士みたいじゃないですか。

…う〜ん、小鳩ちゃんと会うのも久しぶりだな…やっぱり、いい娘だよな…小鳩ちゃん。
…にしても…先輩、か…俺、ヘタすりゃ…高校四年生…になっちまうかもな………
「………高校四年生の神様、か………」
「?………なんですか、それ?」
小鳩ちゃんが、苦笑する俺を見て不思議そうにしている。
「あ、いや…俺高校卒業できんのかなって思ってさ」
「え………あ、けどそうなったら、小鳩と同じ学年に………」
なぜか嬉しそうに小鳩ちゃん。…い、いや…勘弁してくれ………
「いや、小鳩ちゃんとおんなじ学年ってのは、たしかに嬉しいんだけどね…」

「え…?」
 こ、小鳩と同じ学年でも、嬉しい…?そ、それって…
「あ、あのっ、つまりそれは、小鳩と一緒でも良い…ってことですか?」
「ちがう、小鳩ちゃんと一緒『なら』うれしいってこと」
さらっ、と、ごく当たり前のことを言うように横島さん。(真っ赤)
…よ…横島さん…小鳩は…小鳩は……横島さん………!!
「あのっ、よこしまさ…『小鳩〜っ、忘れもんやで〜っ!!』」
小鳩の声は、突然現れた貧ちゃんによってかき消されました。…貧ちゃん…(怒)
…小鳩は、このとき生まれて初めて貧ちゃんを『ちょっとだけ』うらみました………
「よぉ、貧乏神!!久しぶりだな。元気か?」
「当たり前やっ!小鳩の綺麗な花嫁姿見るまでは、逝けるかいっ!」
…そして、すぐに貧ちゃんに心の中で謝罪しました。そう…貧ちゃんは、いつもいつも
小鳩のためを思って、いろんなことをしてくれているんです。なのに私は……
「貧ちゃん…ありがとう…」
そして小鳩は、いつもよりもちょっと感謝の気持ちを上乗せして、言いました。

 話しこんでいた二人+αは、校門に着いていた。彼は思う………
―――…これが…俺が『人間』として送る、最後の学校生活になるのだろうか…?―――

…なんだか、校舎が彼のことを全てお見通しのようにそびえ立っている、そう見えた…



―――………ぷはッ!ビールが美味しいっ!!(こんな時間から、すでに三本目)
 あ〜…今回は、横島クンが、クラスメートとどう接するか?という話の前の、
 『つなぎ』みたいなものです。これからピート君や、タイガー君が出てきます。
 そして、『アレ』企画は、意外なとこから…?(意味深)今回もコメント待ってます!!

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