ザ・グレート・展開予測ショー

約束・・・。(4)  遅くなってごめんなさい・・・BYひめ


投稿者名:ひめ
投稿日時:(01/ 7/ 4)

 次の日、美神家では、ママの葬儀が行われた。たくさんの親戚や、ママの友達がわたしに声を掛けてくれたが、私は答える気にはなれなかった。みんな言う事は同じ。『かわいそうに。こんなに早くにお母さんを亡くして・・・。』私は、同情なんてしてほしくなかった。こんな、上辺だけの安っぽい同情なんて・・・。私は、ママの口癖、『あなたは強い子よ。ママの子ですもの。』の通り、強くなると決めた。これが、私にできる、精一杯の恩返しだから・・。
「さあ、令子。ママに最後のお別れをしてきなさい。」
親父はそう言って私をママのからだのところまで連れてきた。
「ママ・・。私、絶対に強くてかっこいいGSになってみせる!だから、いつまでも見守っててね・・・。」
私はママの頬にそっとキスをすると、ポケットからはさみを取り出し、腰まであった長い髪をバッサリと切った。
「これはその約束の印。私はもう、今までの美神令子じゃない。強くなったから・・・。」
そう言って私は、自分の髪をママの棺の中に入れた。
「バイバイ・・・。ママ・・・。」
だんだんママの顔が涙で見えなくなった。ママに最後の言葉をかけると、今まで溜めてきた思いが一気にあふれだしてきた。強くなるって約束したのに、涙が後から後からあふれた。泣いたらダメ!強くなったんだから!ちゃんと笑った顔ママに見せてあげなくちゃ、ママが心配する!私は一生懸命笑顔を作る努力をした。でも、上手に笑えない・・・。さっきからママの元気だったころの姿が次々と浮かび、涙が止まってくれない・・・。
「ママ・・・。やっぱり私、強い子になんてなれない・・・。ママがいないと何もできない!ねえ、お願い、目を開けて!私を一人にしないで!!」
やっぱり、私は弱い・・・。ママが居ないと何もできない・・・。
 プーーーーー・・・・。
とうとう最後のお別れ・・・。ママの姿を見るのはこれで最後・・・。ママ、最後まで、弱い娘でごめん・・・。でも、いつか必ず強くなってみせるから。この髪に誓って・・・。だから、いつまでも見守っててね、ママ・・・。さよなら・・・。
そして、もう二度とママの姿を見る事が出来なくなった。外には、悲しいほど綺麗な桜が満開になっていた。
  つづく
ごめんなさい!遅くなりまして・・・。ちょっと部活のほうが忙しくて・・・。今回はどうでした?ほんと、下手な文章でごめんなさい!コメント、お待ちしてます!  BY ひめ

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