ザ・グレート・展開予測ショー

「五分（ごぶ）の魂．．．（その三．五）」

投稿者名：TOMO.KIN
投稿日時：(98/ 5/12)

．．．南米産だと取り寄せるのに一日か二日、新しい未知の種だと解毒剤を作のは一週間以上かかるかもしれない．．．。」
（以上が前回途中まで書いて中断したところ、残りが続きです）
「そうなると手近なところで何とかするとなると．．．
タイガーの精神感応能力は送信（トランスミッター）が主で、相手に幻影を見せたりするのは得意でも治療には向いてないだろうし
冥子の式神は．．．」
言いかけて美神は以前ナイトメアの件で冥子の暴走（プッツン）で大パニックがあった場面を思い出した
美神の分身が四人いても歯が立たなかった．．．しかも今回精神ダイブする対象が横島、あの娘の精神力から予想される結果は相当なハイリスクを覚悟せねばならない（自分もついていくからで横島のことは二の次だろう、この女の場合）
「あの子に頼むのは一番最後ね．．．」
ため息をついた美神は顔を上げたときおキヌと目があった
「そうだ！おキヌちゃんはヒャクメから心眼をあずかっていたわよね？
それで横島クンの心の中を覗けないかしら！？」
言った瞬間、美神は後悔した
（この娘にこんな事頼むのは酷だったかしら．．．）
案の定、おキヌは下を向いてすまなそうに言った
「ゴメンなさい．．．私がヒャクメさんから借りた心眼は動きの速い相手を見る「迅風眼」別名（時間の目）といって彼女の能力の一部に限られたものなんです」（余談だが他には微細なものを見る（拡大の目）、隠されたものを透かして見る（透視の目）とかがある。神通力として他に知られているものに、物や人、場所の過去を知る「濾尽通」、遠く離れた場所を見る「千里眼」、高位神霊と交信する「天神通」、そして人の心を読むのが「他心通」である。）
「．．．悪かったわおキヌちゃん、」
そういいながら美神は冥子の家にかけようと電話に手を伸ばしかけたときおキヌが何か言い出そうかしまいか迷っているのに気づいた
「どうしたの？何か心当たりでも？」
心の中で葛藤があったかしばしの沈黙．．．
やがておキヌは意を決して言った
「．．．横島さん自身の能力（チカラ）と協力が前提なんですけど．．．」

（以下つづく．．．）

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コメント：

読者に期待感を抱かせる終わり方です。でも注意しなければならないのは、期待させた分だけ次回作にプレッシャーがかかるってことですね。それではＴＯＭＯ.ＫＩＮさんの次回『会心作』を楽しみにしてます。 (プレッシャーに弱いＣｈｏｎ)

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