ザ・グレート・展開予測ショー

シロの日常と精神(こころ)の成長


投稿者名:G-A-JUN
投稿日時:(01/ 7/ 4)

美神除霊事務所の朝(と、いうより早朝)早速、活動を開始した一人の少女犬塚シロがいた。
「朝でござるな。よく寝たでござる。」
シロはすぐにいつものTシャツとGパンに着替え、そして横島が来るのを待っていた。
一方タマモはまだ熟睡中だった。それもそのはずこの時間帯はまだ彼女しか起きていない時間だからだ。
次におキヌが起きて、タマモも起きる。そして、朝食の準備がされるのだった。当然最初は、シロが悪意なく朝から肉料理作っていたがシロはともかく他の4人がきついのでなんとか横島が説得して肉料理は彼女だけにした。
朝食の準備が終わる頃シロが最も大好きなにおいが風に吹かれて外から届いてきた。
それは、肉でもなければ、ホネでもちくわでもない。横島忠夫という一人の人間であった。
彼女はすぐに玄関の前に立って彼の到着を待った。間もなくドアが開いて彼女が待っていた人物が入ってきた。
「おはようでござるー。」
「よおシロ玄関の前で待ってくれていたのか・・・っていきなり舐めに来るなぁー。」
すぐに彼女は彼に飛びつき顔をなめ回し始める。
「早速散歩に行こうでござる。」
「いきなりそれかいっ!」
「だって拙者先生が来るのを待っていたのでござるよ。」
「わかった、わかった。とりあえず朝飯くってからだぞ。おキヌちゃんがもう作ってくれているんだろう?」
「そーいえばそーだったでござる。」
「散歩のことで忘れるな。」
そして、みんなで朝食とった。(シロは自分で作った肉料理をタマモはキツネうどんを)
朝食中にはこんなことがシロから聞かれた。
「せんせぇ〜なんで拙者はみんなの分の朝食は作ってはいけないんでござるかー。」
「前にもいっただろう。夜ならともかく朝から肉料理なんて食えるわけないだろう。」
「でも、拙者はいつも食べてるでござるよ。」
「あんたはもともと肉食だからでしょ。」
美神のつっこみにさらに訪ねるシロ
「じゃあタマモは・・・」
「私も一応は肉食だけど油揚げの方が好きだし。」
「ともかく朝食はみんなが朝、食べれる物を作れるようになってからしてちょうだい。」
「わかったでござる。・・・そういえばさっき横島先生は夜だったらいいと行っていたでござる。」
「いいとはいっとらん。」
「そんなぁ〜。拙者、拙者が作ったものをみんなに食べてもらいたいでござるよ。」
「だったらもっと料理がうまくなることね。そしたら私も食べてあげる。」
「別に拙者はお前に食べてもらってもうれしくないでござる。」
また二匹のちょっとばかり激しいケンカが始まった。
「食事中に暴れるなー。」
美神の一言ですぐにケンカはおさまった。
それもそのはず、この事務所に居るためには彼女には逆らえないからだ。それに二匹も多少は激しいが結果的にはじゃれあいだ。二人もそこまでの仲になっていたのだった。
そんなことがあって朝食は終了し次は横島にとって最もきつい仕事があった。
シロとの散歩だ。
「じゃっ先生と散歩に行ってくるでござる。」
横島にとっては散歩というよりただ単純にシロに引きずり回されているといった方が適当だろう。それでもつき合う横島は本当に優しいのだろう。
そしてシロは最近少し精神的に成長してきたのであった。横島が好きだというのは変わらないが最近ではそれが少し強くなってきたようだった。普段ならば朝、横島のにおいが外から届いたからといって玄関の前で待つことはしないというより本来なら横島のにおいを探ることはせずドアが開いた音で初めて横島が来たのだと気づくのだ。
自分の変化にもシロ自身気づいてはいたのだった。が、それは何のためなのかは知らなかった。
シロは散歩帰りになんとなく横島は自分のことをどう思っているか聞きたくなって聞こうとしたが何故か突然恥ずかしくなって聞くことができなかった。
そんな感じで散歩は終わり除霊作業が始まった。
ここで始めて横島以外の三人がいつもと少し違うシロに気づいた。
「なんだかシロちゃんいつもと変わっていません?」
「やっぱり。私も少し変だと思っていたのよ。」
「シロのヤツいつも横島とくっついているが今日はそれ以上じゃないか?」
確かにタマモが言うとおりシロは横島にあまり離れようとはしないのだった。
「シロも最近精神的に成長してきてるってことじゃない?ただ・・・」
「ただ・・・何です?」
「ただあれで横島クンがどう動くかしらね?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
二人。いやっ今の発言を言った美神も言葉を失った。
除霊作業が終了して五人は事務所に戻っていた。(よくあんな状態で作業ができたものだ。)
シロは横島を自分の部屋に連れ出し自分の事をどう思っているか意を決して聞くことにしたのだった。
「先生。先生は拙者の事をどう思っているでござるか?」
「どうって・・・弟子だろ。」
「う・うぐっ。そっそれはそうでござるがもっと具体的に聞きたいでござるよ。」
横島は流石にシロが自分に何を訪ねているのかを悟った。
「そりゃあ強くなったし、俺の可愛い妹のみたいに俺のことを慕ってくれていると思っているが。」
横島は本来ならさらにこう付け加えたかったであろう。
(お前が俺の弟子でもなく、しかも年と精神が一致していて最低でも俺と同じ位の年齢だったのならば〜!!ちくしょーーー!!)
と、心の中では血の涙を流して叫んでいたであろう。
「じゃあ先生は、そういう拙者は好きでござるか?」
少し顔を赤くして恥ずかしそうに訪ねた。
「ああ。当然だろう。」
さらに、こう付け加えた。
「お前と一緒に行く散歩は・・・まあきついがそれでもお前が俺を散歩に誘ってくれているのはお前が俺を慕ってくれているからだろう?お前に慕ってもらって嫌なわけないだろう。とてもうれしくおもっているよ。」
「せんせー。」
と、普段ならここで舐めに来るはずのシロが横島に泣きながら抱きついたまま離れようとはしなかった。
流石に今回ばかりは横島も煩悩が増幅されることはなかった。
横島は少し恥ずかしかったがシロの頭を撫でて気分を落ち着かせてやろうとした。
そしてシロが落ち着いて自分から離れると
「拙者も先生のことが大好きでござるよ。」
と、少し恥ずかしがっていたが面と向かって横島に言ったのだった。
横島はこの言葉を聞いてうれしく思ったが長居をするとまたいらない誤解を招くと思い
帰ることにした。
「じゃっそろそろ帰るからまた明日な。」
「え〜もう行っちゃうのでござるか〜。」
もういつものシロに戻っていた。
横島はその様子を見て少し安心した。流石にこのままシロにこれ以上突っ走られると自分も誘発してしまいそうになるためだった。
「明日も散歩に連れて行ってやるから。それでいいだろう。」
「わかったでござる〜。」
そして、事務所を後にした横島だった。
自宅(アパートだけど)に着いて横島はシロのことについて思ったことがあった。
「なんだかんだいっても自分の体に精神が追いついてきてるなーシロのヤツ。」
「この調子で行けばシロは・・・はっいっいかん。」
「シロは俺の弟子だぞ俺は何を考えているんだ。・・・でも弟子ってことを無視してしまえば・・・」
「はっやっやばい。俺はあんなロリコンやろう(犬飼ポチ)と一緒じゃねー」
どんどんと煩悩が理性を支配しだしてきているのだった。
横島は、明日からは今まで以上に自分の煩悩に耐えなくてはならなくなってしまったのだった。シロの無邪気な行為が横島から理性を奪う。
はたして横島は耐えられるのだろうか?いや、耐えなくてはならない。
一方シロは、明日の散歩を楽しみにすでに眠っていたのだった。

fin

今回は思いっきり自分の趣味でやってしまいました。反対票覚悟です。
横島クンの学校の先生のように
「貴様それで満足か。」
と聞かれたら「満足です」と、しか答えられません。(暴走モード)
次回からはどうなるかはわかりませんが、こんな自分でよければお付き合いをお願いします。






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