ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・?外伝6


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 7/ 3)

梅雨明け宣言が出された日。
空は快晴でまさに夏日やった。
かんかんとてりつける太陽とぼやける風景。
んで眩しいくらいに濃い緑。

そんな日におかんはいなくなった。

こんな日がくるていうことはわかっとった。
小さい頃から何度も何度も先生に言われたから
「いつか」こんな日がくるって
でもそれは「いつか」でずっとずっとずっと先のことやと思ってたんや。
もちろん先生が嘘つくわけない。
本当のことやと思ってた。
やけどそれは遠い遠い先のことやと思ってた
目の前には白い顔したおかん
でも元々顔は白いしなんや安らかな顔で棺のなかに入っとるから
ホンマのことやとおもえんかった

だってうちは覚えてるんや
顔も
声も
手のひらも
言葉も
全部。

ただ不思議やった
なんやおかんがどっかから出てきそうで
「死んだ」って意味がよお分からんかった

通夜の夜
みんな泣いとった。
おとんがなくとこもゆうねえが泣くとこもはじめて見た。
だけど
うちはなけんかった。
火葬の時も
・・・・・骨壷に骨を入れる時も
なんでだかこれがおかんやと思えんで

葬式の時
クラスの子達と普通に話せた。
銀ちゃんはぐしぐしないとったし横島はじっと見てうちをぶん殴った
なんやと思って殴りかえそうしたら
「馬鹿やろお」
って苦しそうにいったんや
なんでそんな苦しそうなんや?

ゆうねえはうちを悲しそうにみとる。
ぽんて頭なでてくれる。

・・・・・うち哀しくないんや
なんでやろ?
あんなにあんなにおかんのことすきやのに
おかんは「死んだ」のに

つづく
・・・・どうしよう救い様がないぞお(汗

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