ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・?外伝5


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 7/ 3)

「そんでなーゆうねえの名前だしたら横島いきなりびびってたんやでー」
とうち。
「そお?なに横島君ゆうちゃんには弱いのねえまあわからないでもないけど。」
とのんびりとおかん
ここはおかんの部屋や。
うちはいまおかんと話しとる。
おかんは病気や。
なんや心臓が悪いらしくてほとんどベットの上におる。
少しでも無理すると発作がおこる。
うちはおかんとあんまし一緒におれん。
だから今こうして話せる時間がすごく大切なん
ゆうねえみたくぴんってなっとらんけど。
真っ白い顔も真っ黒な髪もおっきな目も。
優しい優しい声も。
あったい手のひらも
全部大好きなんや
おかんは腰まである髪お団子ににして頭のうえに結い上げとる。
ころころって音がたちそうに笑ってる。
「そやろー」
とうち。
「なに?それじゃ私が鬼か悪魔みたいじゃない」
くすくすって
笑い声と共にゆうねえ。
いや・・・なんや横島はそーいっとたけど
手には紫色やピンク色やそんな色とりどりの紫陽花の束がある。
庭からとってきたんやろか?
うちがその紫陽花をじっと見とると
「あ・これ?庭からとってきたの。綺麗でしょ?まあ雨のなかじゃない紫陽花なんて色気足りないと思うけど一応梅雨の風物詩ってことで・ね♪」
と花瓶にいけながらゆうねえ。
おかんはそんなゆうねえをじっと見取る。
なんか心配そうや。
なんでやろ?
「ゆうちゃん・・・・無理しないでね・・でも思うとおりにね」
なんやろ・・・・優しい声なんやけど・・・・・・
哀しい。
「うん。いつでも私はそうしてきたよ・・・かあさんも思うとおりに。」
ゆうねえの言葉も哀しい。
顔は笑ってるのに

わからへん。

笑ってるのに哀しいと思うなんて。

そん時うちは、この時間が終わるなんて考えた事なかったんや。
おとんがいておかんがいてゆうねえがいて学校があって
学校で横島と喧嘩してちょっとつづみんなと仲良うなって毎日が少しずつ少しずつ楽しくなってきてそんで、楽しいことが増えていくんやなと思っとった。

なくすなんて考えた事も無かったんや

つづく
・・・・・い・・・いきなり暗い(汗)

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