ザ・グレート・展開予測ショー

おキヌちゃんの存在(完結編)


投稿者名:CSU
投稿日時:(98/ 5/11)

えー、約二ヶ月に渡ってだらだらと書いてきたこのシリーズも今回で完結です。
最後のオチについては『納得いかーーーん!!』って思う方もいると思いますが、どうかお許しを(^_^;;)。
連載を始める前から最後はこういったオチを付けるつもりだったんです、はい。

それでは、おキヌちゃんの存在(完結編)です。


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おキヌちゃんの存在消滅まで残り1時間。
横島はおキヌちゃんを彼女の部屋まで運び、そこで両手で彼女の手を握って、祈るような表情で『おキヌちゃん、早く起きてくれ』と考えていた。

その後ろでは、鈴奈と鈴女がその様子を見ていた。
『次元消滅内服液』の感染がかなり進行しているので、もう鈴奈にもおキヌの存在を確認することが出来ない、
そして、この雰囲気を感じ取った鈴奈が。

鈴奈「ねえ、鈴女、ここは二人だけにしてあげようよ」
鈴女「え?」
鈴奈「どうせ、私たちにはおキヌちゃんの姿は見えないんだから、それに・・・」
鈴女「うん、そうだね・・・」
そして鈴奈・鈴女の妖精姉妹は部屋から出ていき部屋の中は横島とおキヌの二人だけになった。

それから20分後・・・。
おキヌ「う・・・・・・ん」
ようやくおキヌが目を覚ました。
そして横島が。
横島「おキヌちゃん、ごめん・・・」
おキヌ「え・・・?」
横島「俺・・・おキヌちゃんの事、守ってあげられ無かったかも・・・」
おキヌ「横島さん・・・」
横島「ごめん・・・・・・」

暗く沈んでる横島を励まそうとするおキヌだったが、何の言葉も浮かんでこない。
とりあえず・・・。
おキヌ「横島さん、まだ時間は有るんですよね?」
横島「え?、あと40分ぐらいだと思うけど」
おキヌ「だったら、しばらく考えさせて下さい、大丈夫です!必ず正解を見つけますから」
と言った後、おキヌは思い出をさかのぼり、正解を見つけようと考え始めた

それから10分後。
過去の様々な出来事を回想してるおキヌだったが、
ふとこの前見た夢のことを思いだし、『そこに何かのヒントが有るのではないか』と考え、深く考察してみた。
おキヌ(あの夢では、確か雪原に立ってたのよね、そこで美神さんと横島さんが出てきて・・・)
さらに深く考察するおキヌ。
おキヌ(雪原・・・・・・雪・・・・・・雪山・・・)
と、その時おキヌはあることを思い出した。
おキヌ(あっ!ま、まさか・・・いや、でもそんな・・・、でも・・・・・・ありうるかも・・・)

どうしようか悩んでるおキヌだったが、もはや迷ってる状況ではなかった、イチかバチかそれに賭けてみる事にした。

意を決したような表情のおキヌを見た横島はおキヌに問いかける。
横島「おキヌちゃん、何か分かったの?」
おキヌ「はい。私を・・・・・・私を押し倒して下さい」
横島「・・・は?」
おキヌ「いや・・・だからあれですよあれ、横島さんと2回目に会ったときの・・・」
おキヌに言われて横島もピンと来た。
横島「え、あれなの?、うーん確かにあり得るかも」

そして、『あれ』の再現を始める横島とおキヌだった。


ちょうどその頃、何故か事務所に美神が帰ってきた。
鈴奈「あれ?美神さん帰ってくるのは明後日じゃなかったんですか?」
美神「うん、まあそのつもりだったんだけど、ちょっと気になることがあってね」
鈴奈「ちょうど良かったわ、早くおキヌちゃんの部屋に行ってあげて下さい美神さん」
美神「何で?何かあったの?」
鈴奈「いや・・・実は・・・」


『いやーーー!!』
突然おキヌの悲鳴?らしき声が聞こえた。
(設定上では現時点では美神におキヌの声は聞こえない事になっていますが、この瞬間だけはあえてその設定を崩させて頂きますのでご了承を)
美神「おキヌちゃん?何、今の声は?」
そして美神はおキヌの部屋に向かっていった。

一方の横島とおキヌの方は、『雪山で横島に押し倒された事』は見事に正解で、おキヌの身体からは『次元消滅内服液』の効果は消え失せていた。
しかし、完全に元の状態に戻るにはしばらく時間がかかるようだ。
その間はおキヌは身動き出来ないし、声も出せない。


と、その時美神が部屋の中に入ってきた。
で・・・
横島がおキヌを押し倒している状況を見た美神は・・・。

美神「横島ぁーーー!!!、あんたおキヌちゃんに何やってんのーーーー!!!!」
いきなり現れた美神に驚いた横島はマズイ言い方をしてしまった。
横島「え?美神さん、帰ってくるのはもっと後じゃ・・・」
美神「何か妙な胸騒ぎがしたから早く帰ってきたんだけど・・・、これがその正体って訳ね!!」
横島「ち、違います美神さん、これには訳が・・・(汗)」
と言ってあわてておキヌから離れる横島だったが、時すでに遅く・・・
美神「問答無用ーーーーー!!!!」
美神の変形神通棍が横島に迫る。
横島「あ゛ーーーー!!」

横島を本気でしばいてる美神だったが、それから一分ほど経過して完全に元の状態に戻ったおキヌが美神を止めに入る。
おキヌ「美神さん違うんです、横島さんは私の為に仕方なく・・・」
おキヌに説得されてようやく横島をしばくのをやめた美神だったが、当の本人はすでに気絶していた。

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しばらくして、目を覚ました横島。
美神「ごめんね横島クン、まさかそんなことが有ったなんて思ってもいなかったから」
おキヌから事情を聞いた美神は何やら素直に謝る。
横島「非道いじゃないスか、美神さん」
美神「うるさいわね、謝ってるんだからいいじゃないのよ」
横島「ごめんですむかー、身体で払ってもらおうかーーー!!」
いつものパターンで美神に飛びかかる。
美神「ふざけんなーーーー!!!」
ふたたび美神にしばかれ今度は気絶はしなかったがドクドク流血しながらぶっ倒れる横島。

美神「おキヌちゃん、おみやげ買ってきたからそんなバカほっといてこっち来て一緒に食べよ」
と言って美神は部屋から出ていった。
そのあと、おキヌは横島に話しかける。

おキヌ「横島さん、大丈夫ですか?」
横島「まだ頭がガンガンするけど・・・、まあ、何にしてもおキヌちゃんの存在が元に戻って良かったよ」
「やっぱ、おキヌちゃんがいなくちゃね!!」




〜F I N〜




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