何時も通りなキツネ色の日常。
投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 7/ 2)
人工幽霊である私に悪魔と名乗る方から依頼が御座いました。
=タマモの事、フォローしてくれ=
はて?一体どのような意味でございましょうや?
私には解りかねますが、タマモ様のさる日の日常をお伝えすれば宜しいのでしょうか?
そういえば、ですが近頃タマモ様はお子様姿に定着しておられます。その顛末を少々。
「ふんふん〜ふん、と口紅はこんなもんかなぁ〜」
オーナー様は別段外出の予定は御座いませんでしたが、御化粧をしてなさいました。
外出の予定は御座いませんでしたが、昨日横島様から電話が有り、
『テストも明日で終わるんで、顔見せにいきま〜す』
と、言う伝言を私は受けております。それをお伝えした次の日で御座います。
「えっと、頬紅はどっしよっかな?」
鏡の前での楽しみは女性に与えられた楽しみやもしれませぬな。その様子をご覧になっていたのが、タマモ様です。
「ねぇ、美神さん何してるの?」
「タマモじゃない。何って御化粧よ」
「ふーん」
正直、オーナーの御心持ちはタマモ様は何を考えているのから不思議だ、という風でございました。
「ねぇ、私にも出来るかな?」
「タマモも化粧したいの、うーん構わないけど貴方ならすっぴんでも大丈夫じゃない」
「でもぉ〜」
上目使いに輝く目の誘惑に負けた、という所でございましょうか?
「わかった。いいわよ、ほらそこに座って。先ずは美白液をひたしてからね、」
タマモ様の御化粧状況を私は、逐一様子を拝見させて頂きましたが、、固有名詞が解らない故、詳しい事は失礼ながら省かせて頂きます。
「はい、これが口紅。タマモに似合うかなぁ?」
オーナーのご指摘通りに思います。若い様相のタマモ様にそのような色は・・。
「自分で塗りたい!いい?」
了承は得ましたが、現在のお化粧道具のなんたるかを御存知無いタマモ様は悪戦苦闘で御座います。
「うー、難しいな、やんはみ出ちゃった、あー塗りすぎ」
申し訳御座いません。出来あがった御顔はとてもでは御座いませんが、福笑でしょうや?
「・・顔洗って来る」
そう仰って洗面所に向かわれた時、ばったりと横島様とシロ様に出くわしました。
「よぉ!タマ・・・ぶひゃはやはやひゃ!」
「ど、どうしたで御座るか?タマモ、ぶっぶぶっぅ!」
御両人とも失礼とは存じていらっしゃると思いますが、大笑いで御座います。
「えぐっ、えぐっ!!えーーん!!!」
何時ものように反撃するでも無いので、慌てた御両人でしたが、
「横島のばかぁ〜、シロのあほぉ〜」
何処と無く子供の喧嘩と言ったところでしょうか?
それから、洗面所で丹念に顔を洗われた後、屋根裏で独り泣いておりました。
と、其処へ、
【トントン・トントン・入っていい?タマモちゃん】
オキヌ様で御座います。御返事がありませんでしたが、中に入られました。
「電気つけるわね?はい、泣かないでタマモちゃん、あれ?その姿」
この時、どういう訳かお子様の姿になっておいでてした。
「ふんだ・・お化粧出来ないなら、子供でいるんだモン!」
不貞腐れている、という状況でございましょうか。
「はいはい。それならそれでいいわ。話はさっき聞いたわよ。酷いわね。横島さんたら」
「・・シロもね」
「まぁまぁ、人の悪口はそれまでにして。私がお化粧の方法、おしえてあげる」
「でも、さっきうまく出来なかったモン!」
「それはね。タマモちゃんがやり方も解らないのに塗ったからよ、ほら泣き止んで」
オキヌ様の御言葉通り、泣き止んだ後、
「ホンとに私でも大丈夫かな?」
心配そうにおっしゃるタマモ様に、
「当然よ、その子供姿でも似合うやり方もあるのよ。はい鏡を持って」
オキヌ様がご自身の手でタマモ様に化粧を施されていきました。それから。
「あっ、そーだ。ねぇその姿なら!ちょっと待ってて」
そう仰ると、オーナー美神に断わりをいれてから、
「これはね。美神さんが子供の頃にきていた洋服。捨てずに取っておいたんだって」
その洋服類は今のオーナーが着ていたとは思えないほど、メルヘンな一品で御座います。
「ふーん、ねぇこれに似合うかな?」
「着てみて。うん、似合うわ」
「でもちょっと、胸廻りがぶかぶかかなぁ〜私の場合なら変化すればいいだけど」
「そんな事、しなくてもいいの!」
女性ならではのやっかみ、という物で御座いましょうか?
しかし、先ほどの泣かれていたタマモ様は何処吹く風やら、と言いましょうか。
「ね。なにも御洒落は御化粧だけじゃないのよ。ほら、こんな古着でも出来るのよ」
「うん!有難うねオキヌちゃん」
御礼を言われたオキヌ様もとても御喜びなられていたと私、人口幽霊1号は思います。
それから、すぐに、
「こんにちわー、タマモちゃんいますかー」
「あっ!真友君だ、いるわよぉ!」
罪悪を感じた横島様がタマモ様に謝罪の意を込めて、遠くに住む真友様を御呼びにいかれたそうで御座います。
「す、すまなかったで御座る。タマモ」
「ふ〜んだ。アホシロォ」
「なんだとぉ!」
「やかない。焼かない、彼氏がいないからって!」
いつもどおりの日常の1ページで御座います。
-FIN-
今までの
コメント:
- 今作品の後書き、
先の「未来掲示・別編、タマモ編」の御口直しにどうぞ。
以上です。 (トンプソン)
- まー男である私が化粧のシーンを取り入れるたとして、
女性の皆様からすれば、見当はずれやもしれませんが、
そのへんは御容赦下さい。
(そういえば、CITY HUNTERでお馴染の北条司先生は女性のなんたるかを知る為に
女装したそうです。プロ根性ともうしましょうか。
素人の僕にはできませーん、)
(トンプソン(追々記))
- タマモちゃんのお化粧かぁ…
あ、ボク今まっさかり(なにが?)な年齢の割りに、お化粧したことないです。
う〜〜ん、なんでしてなかったのやら…?
泣き出したタマモちゃんの可愛い(らぶりぃな)ことといったら…(はぁと)
もちろん賛成票を!!次回も楽しみです。(ほゥ) (そろそろ寝ないとやばいsauer)
- 読んでのたうち回りました(何故?)よ〜こ〜し〜ま〜(馬鹿が怒ってるよ)
そんなタマモもらぶりぃじゃねーか!何故笑う?あまつさえ俺の恋敵を召喚しやがって〜
…そんなわけで、俺の枕を濡らすほどの破壊力の本作に一票。 (ダテ・ザ・キラー)
- 自分のお古を出してやるあたり、美神もいい処がありますな。
しかしタマモでもこれだから、「シロが化粧を覚える話」とか出た日には一体何人落ちるやら(笑)。 (Iholi)
- 化粧・・・そういえばそういう描写は原作にも余り無かったから新鮮に感じました。面白かったです。 (AS)
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