ザ・グレート・展開予測ショー

おとこならばっ(番外)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 7/ 1)

番外)外野。
「うううう」
と唸り声を上げるシロ
とぎゅっと拳をにぎりしめてたんたんとなんどもなんども踵をうちつけていまにでも飛び出したいのを必死に堪えている。
さっきまでの明るい表情とはうって変わった切羽詰ったまるで何かをこらえているかのようである。
きいいんという音。
横島は腕から血を流しながらも必死に闘っている。
だが傷口から流れる液体が。
すこしづつ息が乱れていることが
動きが僅かにだが鈍っていることが
ある事実を浮かび上がらせる
敗北
すなわち 「死」
(馬鹿いぬ・・・)
とシロを横目で眺めつつタマモ。
今にでもここから飛びだして、そして横島を助けたいのだろう。
いつでも喜怒哀楽をそのまま真っ直ぐに出すシロらしくない。
こんなどこか迷ったような表情は似合わない
だが、それはできないのだ。
これは「約束」なのだから。
(たく・・・柄にもないことしちゃって・・・)
タマモはすうと目を細めた。

番外その2)発端。
場所は美神のオフィス
だん!!とシロはデスクを両手で叩く
「なんででござるかっ」
噛み付かんばかりの勢いでシロ。
「仕方ないでしょ?そう長老に言われたんだから」
シロを山に返せって。
と美神。
その顔はでかでかと不本意と書かれている。
「だからなんででござるかっ!!!」
だん!
再びデスクをたたくシロ。
その顔は怒りで支配されている。
この女性にこのような態度でいるとどんな目に逢うかわかりすぎるくらい分かっているだろうに今怒りに我を忘れたシロがそこまで頭がまわる訳が無い(いや元々まわらない説もあるが・・)
「・・・・・・・・・この前村のひとがシロの先生が来たのよ」
と口をひらく美神・・・。
その声は氷点下である。
「それで、シロはちゃんと修行しているかなんて思いながらきたらっ」
「・・・うっ」
と心あたりがあるのかたじろぐシロ。
「なんといるのは一日中横島くんにへばりついて遊びまわるシロだって」
修行なんてしてないで。
と優しいといえるほどの声で美神。
一方シロは硬直している。
「確かシロはここには、修行の名目できてるわよねえ」
と美神。
にこにこにこ。
「先生・・・といっしょにいるのが一番の修行でござるっ」
とぐっと両手をにぎりしめシロ。
言葉に勢いはあるがどこかしらじらしく感じるのは本人も本当だと思ってないからであろう。
「・・・・・一応私もそういったのよ。」
と美神。
横島はシロの師匠であるから一緒にいるのはごく自然なことでありそして修行であると
「そうでござるっ!!!」
と首をぶんぶんと振りシロ。
「そしたらねえ・・・」
ふうとため息を美神は一つつき横島を呼んだ。

番外その3)横島とばっちり
「げっ」
と横島。
部屋に呼び出されて話を聞いた後の第一声がこれである。
隣にはしゅんとうなだれたシロ。
まあ隠し写真のことや、この前の仕事中にミスした振りをし抱きついたことがバレタ訳では無いのだが・・・・・
「絶対嫌ですよ!なんで俺がシロの剣術の師匠とたたかわなあかんのですかっ!!」
まあもっともな意見である。
「でないと、シロが山につれもどされるのよっ」
「いいじゃないですかっ今生のわかれやなし一回帰るくらい。」
間髪いれずに横島。
「ひどいでござるっ」
とシロ。
「駄目ただで使える戦力が減る」
と美神。
いや・・それもどうかと・・
「・・・・みかみどの」
少しさびしくなるシロ。
「と・いうわけで闘ってね。頼むわね」
にっこしと美神。
すでに決定事項らしい。
「・・・・・・・嫌です」
と横島。
「・・・ん?」
と美神。
「そーゆうふうに頼まれても嫌ですっ!!!」
まあ・・・確かに・・・もうすこし優しい言葉でもかけるべきかと
美神が考えた瞬間
「せめてっせめてっ胸に一指し指ぐりぐりって回してお・ね・が・い(もちろんはーとまーくつき)て言ってくださいよっ」
と涙をながしつつ横島
・・・・・それも違う気が・・・・・
「せんせえええ・・・・」
はらはらと涙をながしつつシロ。
「あほかああ!!」
と美神に殴られる横島を眺めつつシロは不安になりつつ眺めた。
つづく

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