ザ・グレート・展開予測ショー

へっぽこ大作戦


投稿者名:TAK・A
投稿日時:(01/ 6/28)

「おおう!四輪ドラフト!」
「あれ?変ね?ハンドル右に切ったのに?」
「・・・・・・あの、七篠さん、まさかとは思いますが免許持ってます?」
「失礼ね持ってるわよ」
「採点ミスとかコンピューターのプログラムミスって落ちじゃ・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・・」
「やっぱりそうかー!あんたって人はー!何でそう中途半端に運が良いんじゃー!」
「ほっといてよ!」
 ふぁんふぁん
『前の車止まりなさい。止まりなさい!止まれったら,トマランかいわりゃー!』
「や、やばい、ここで捕まったら免許取り上げだわ」
 取り上げた方が世の中のためという気がするが、今は面倒を避けなければならない。ここで車の免許取上だけで済めばいいが、仕事をしばらく休まなければならない羽目になっては任務失敗と見なされ横島は魂を奪われる。
(プロミスにも働いてもらおう)
 そう考え横島は七篠の腰に手をやる。
「きょっほほほおーーい!」
 喜びの声を上げ横島に襲いかかる契約神の少女。もはや猟奇殺人鬼と化している。
「ふっ、甘い、おまえの攻撃は見切った。」
 つまりはそれだけセクハラしようとして襲われたということである。
「な、なんなの?」
 プロミスを初めてみる七篠。それにかまわず、
「待ってくれー!俺たちはゴーストスイーパーだ!悪霊を除霊中なんだ!危ないからそばにくるなー!」
 大鎌をもった宙に浮く少女を振り回しながら叫ぶ男。はっきり言ってそばに寄りたくはない。
『わ、分かった。がんばってくれ』
 去っていく白バイ。
 これぞ。業界の秘伝。「都合の悪いことはみんな霊のせい」である。若き日の唐巣神父、最近では美神の得意技である。
「悪霊って誰ですうー!」
「おまえだ、おまえ。おまえのかっこはどう見たって死神か悪魔にしか見えん」
「なんなの?その子」
「あ、エー、こいつはプロミスといって、その・・・」
「ぷーちゃん?」
「そんな名前で呼ばないでくださあい!」
「いいじゃない、かわいくて、ぷーちゃん」
「だからちゃんとプロミスと呼んでくださあい!」
「ぷーちゃん、ぷーちゃん、ぷーちゃん」
「あ、怪しげな踊りまで、呪いかかりそうだからやめてくださあい!」
「小学生ですか、あんたは・・・ってハンドル放すなあああ!」
「きゃあああああ!」
 横島は思った。白バイにつかまったほうがよかったかも。

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