ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示・別編(ラプラスの語り12)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 6/26)

そこは一筋の陽光も蛍光灯もついてない薄暗い部屋である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもこの鬱蒼とした建物の奥にいかねばならなかった。
=おぉ来たか、お前の人生、悔い損ねだぜ=
悪魔ラプラス、確実に未来を映し出す能力を持つ。

待ちなって、未来ってのは無限の可能性がある。その数と同等の俺がいる訳なんだがな。
それでも聞きたいなら俺の知っている歴史を語ろうじゃないか。そう忠告を一つ。
絶対に目をつぶるんじゃないぜ。

さて、先ずはレストラン魔鈴の事から話さないとな。
女ながら店主も勤める魔鈴めぐみ、魔法使いの後継者をさがす事もやっていたんだがな、
「やっぱり、そうそういないのが現実ね、はぁ」
情報があってもガセだったてんだから、ため息も出るわな。
そん時、たまたま店に顔を出していたのがGS連中がミィーティング中だったのさ。

「やっぱりねぇ。魔法を使える子を探してるんだけど―」
GSってと魔法使いは同意味じゃない。GSとは魔法に対応する力を持つ事だからな。
「でもどうやって探しているんです?」
なんでも杖を持って物を蛙に変える事ができる奴が魔法使いの素質有りという事らしい。
「そういや美神さん以前僕を蛙から治癒したっすよね。使えるんじゃないすか?」
「そうね」
物は験しと横島に向かって杖を向けるが変化無し、ところが、だ。奇跡を起こすのが横島のパートだよな。
「俺もためしてまーす」
軽い気持ちで美神に向けたら、なんと一発ドン、って奴で、慌てるのは横島だ。
「横島クン!すごい!信じられない!」
「それよりも、美神さん、治してくださいー」
戻されたらしこたま殴られた事は言うまでもないな。

さて、魔鈴は当然横島を口説く。周りが見えなく成るほど、必死になっているぜ。
「横島クン、私と一緒に過去の魔法を取り戻しましょ!!」
「ちょっと美神さん、助けてくださいっすよぉ」
しかし、怒りが収まるわけが無い。
「えぇどうぞ、無期限でお貸ししますわよ」
美神に謝ろうと追いかける横島だが、下半身がまったく動かない。
「はい、横島さん最初の試練ですよ。その下半身を元にもどしなさい」
案外えぐい事やるな。魔鈴めぐみ。

横島がなんで最大級の魔法が使えるかというと矢張り文殊使いという事が起因してな。
つまりは文殊その物が魔法の一種ととらえてもらっても間違いはなだろう。
何にせよ、横島自身も魔法使いの素質はあるんだろうな。
「へへ、魔鈴さん、甘いっすよ」
まぁこんな物文殊を使えば簡単に封印を解けるからな。運の悪い事に兆度切らしていたが、客のいなくなる頃には、
「へへ。いっちょ挙がり、と」
しかし、完全に溶けたかと思ったが、ホンの少し、石化感覚かかとに残っていてな、
「これ解いてもらったら、帰ろっと、えっと魔鈴さんは異空間に住んでんだよな」
その辺りもきちんと理解でき始めているから、横島もまんざらじゃないだろうな。
「おーい、魔鈴さーん」
向こうの世界は桁違いに広いからな。

横島は何故か化物に好かれやすい。今回も腐肉烏がついて回るほどにな。
すぐに現代風な家が見つかってな。ドアを廻した所、鍵が無い。最も意味がなかろう。
「魔鈴さ〜ん」
兆度フロからあがったばかりで、バスタオル一枚でソファーに座りビールを飲んでいる。
さらに、熱いからってかなり胸元をさげた状態で、だ。
「私の魔術解けたのぉ〜?」
「はっ、はい。でも少し残っててコレを解いてもらおうかな〜って」
普段なら怪我覚悟で女体に飛びつこう物だが、アッケに取られたってやつだな。
「OK,隣にすわってよぉ」
酔いもあってか、通常の色っぽさを超えている。
カチカチになちまってな。横島。おっと体の一部じゃない。全体が、だ。
「若いツバメってのも悪くないわねぇ〜」
案外本気かもしらんな。おっと、最後に横島は手も握ってないぜ。それはこのラプラスが保証する。

さて、魔鈴にはペットが沢山いるが、性質の悪いのは悪戯の黒猫か。
「美神しゃん、この写真をみてにゃ〜」
それは角度を調節して撮った昨日の写真である。接吻しているようにな。
「横島!あんたは魔鈴の店に売ったのよ、来るな!!」
昨日は色気の中、操を立てた横島としても、流石にこの処置は頭にきたのであろう。
「分かりましたよ、いきゃいんでしょ!」
時、すでに遅し、風と共に去りぬ。かな。美神も焼餅をおこしただけとも言えるが、
もう少し、信じてあげれば、俺の知る未来にはならなかっただろう。

横島は美神に幼い感情ながらも恋心を抱いていたから勝てなかったんだ。
現実とは無常で、ふっきれた横島の方がポテンシャルは高い。
心残りのオキヌちゃんも、会うのを拒んだ。
「魔法って勉強すると結構おもしろいすね」
案外とハマってな。それに素質は魔鈴とも段違いに上だ。
それに一つ屋根の下で暮らし、相手は料理の天才。男としてはかなり心地の良い場所だ。
どちらともなく、手を出したのが半年後。元上司に対するほんの少しの葛藤が、愛が消えた時だ。

横島の性格の悪い個所はお得意の料理で無理無く矯正してな。いい男ではるが、
前の魅力は無くなったといってもいいだろう。
それで、少したつも未成年といわれる時期、横島は籍を入れた。
「おめでと、横島さん」
オキヌちゃんもふっきれたようだ。
最後にな。この未来で最も喜んだのは西条かもしれんな。
なにせ、お鉢が廻ってきたから、かな。

-くくくく、忠告したはずだぞ目をつぶるなと-
瞬きが多くなってきた瞬間。貴方は猛烈な眠気にさいなまれた。
それはどこぞにいる悪鬼が放つ攻撃であった。
貴方が本格的に寝ていると、寝ていても臭い匂いを感じる。目をあけると何処から現れたのか、
口を大きくあけている悪鬼がいた。悲鳴のあなたにラプラスは一言。

=起きたか、お前の人生食い損ねたぜ=





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これは私が前にやったシリーズです。
タイトル、「未来掲示・別編(ラプラスの語り12)」の
別編の意味はむか〜し、同じタイトルで少々先の未来の事を書いた作品と区別を
つける為です。
このシリーズのコンセプトは「横島に誰を理論的に誰とくっ付けるか?」
という壮大?な仮想未来をラプラス君の口を借りて展開する話です。
で、
もし、この人リクエストしたい言うキャラがいれば、三人まで受け付けます。
正し、できるだけ控えて欲しい方がいます。
美神美智恵(倫理的にまずいだろ?)
横島百合子(法律的、生物学的にまずいだろ?)
男性キャラ(ごかんべん、毛嫌いはしないけど)
ちなみに、
 オキヌちゃん、シロ、ルシオラ、ひのめ、小竜姫、
 メドゥーサ、小鳩ちゃん、マリア、鈴女 織姫、白麗さん
は終わりました。

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