ザ・グレート・展開予測ショー

誤解(11)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 6/25)

視界に入ったのは四枚の紙切れ。
「なんや?」
と横島。
とりあえずドアを壁に立てかけ紙切れを拾う。
手にあるのは明日の日付のチケット。
そこにかかれてるのは自分と美神の名前。
「え・・・・・・・・・・?」
と横島。
疑問符になるのも仕方ないだろう。
なんといっても美神は「チョコなんぞなんでやらないといけないのよっ」と大声でのたまわっていたのだ。
しかも今日なんぞこっそり様子を見たら西条のチョコは用意してても自分の分は無かったし。
ぐるぐると頭が回る。
(いや・・いちおう期待はしとったけど・・・・)
と混乱した頭で横島。
チョコをもらってあわよくばいけるとこまでいこうなどと考えてはいたが・・・
まさか・・
くれるとしても10円チョコくらいで
いけるとこっていった所でぶちのめされてお終いだと確信していたのだ。
それでも夢くらいみたいと今日いろんな期待をふくらませていたのだが・・・・
・・・・・・まさか・・・
どくどくどくどく
と途端に心臓が早くなる。
顔が緩む。
「まさかっ俺たちの○○(ここは作者の判断により自主規制させていただきます)を考えてくれてたなんてー!!!!!!!」
と横島は握りこぶしをつくりつつ叫んだ。
・・・・いや・・・・ありえんだろ?
(・・・いや。ちょっとまて)
そしてはたとそこで横島の緩みまくっていた顔が凍る。
(おれ・・確か付き合ってないとか言ってなかったかああ)
多分美神さんは勇気をふりしぼって来たというのにっ!!!
あの態度もおれのそんな言葉からに違いない。
と、そう認識した瞬間。
横島はアパートを飛び出していた。
二月の冬空のしたいつもの格好で。

つづく

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