ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 6/25)

すっと
美神はその場を立つ。
横島はがしがしとタオルで髪をふきつつぼんやりとあらぬ方向を見ている。
瞼は腫れてるわ鼻は赤いわまっとうな状態ではないのだがその顔は穏やかだ。
まるで憑き物が落ちたかのような印象を受ける。
そりゃそうだろう。
求めてもいいと
無理に「思い出」や「過去」にしなくてもいいという事が分かったのだから。
まあそれは横島の心を思うと喜ばしいことかもしれない。
だがしかし
その認識を得るためにこの男はどれだけ周りを傷つけたのか。
それがその人自身が選んだことだとしても。
これくらい(というか美神に折檻される時点でこれくらいという表現は間違ってるという意見は却下させていただきます)のことはいいはずである。
というかいいに決まってる。
・・・・良くないといけないらしい。

「・・・・横島くぅんん」
地を這うような声があるとするならばこれがそうであろう万人に思わせる声で美神。
びくっ
と横島の肩が震えた。
ちなみに表情もさっきまでの穏やかなものから怯えたものへと変化する。
どうやら美神の声に生命の危機を感じたらしい。
もちろんそれは皆(夏子以外)感じていたがまあ自分の身の安全のために沈痛な面持ちで黙る。
ただしゆうこはわくわくと形容詞をつけたいほど楽しそうに見ていた。
どうやら横島への折檻を心待ちにしているらしい
「ふふ」
と口に手の平を当てゆうこ。
どこどこまでもこの女性はこの女性以外の何者でもないらしい。
そうでなければ美神の親類縁者である「彼」の恋人などつとまらないだろう

「な・・・・・なんで・・せう」
と横島
声が震えてるのは聞き間違いではないだろう。
体が無意識にひけている。
体制的にいつでも逃げ出せる状態だ。
だがその横島の行動よりも美神のほうが早かった。
「問答無用おおおおおお!!!!!」
とその怒声とともにその黄金の右をくりだす。
しかもひねりつきである。
ばっきいいいいいいい!!
次の瞬間ひゅんと
横島の体は宙を舞いふっとんだ。

「のわあああああああぁぁぁぁぁ」

どおおんっ
部屋をゆるがす轟音とともに壁にぶつけられる横島。
その衝撃でぴし
と壁に亀裂がはいった。
ちなみにこの家がぼろというわけではない。


「あ。この壁気に入ってたのに」
とひとりのんびり笑みをたたえゆうこ。
夏子は絶句している。
まあそれが一般的なリアクションだろう。
(う・・うちより力あるかも・・・)
だが何か違うきもするが

「な・・・なんや」
とくらくらとまわる頭で横島。
この一撃をくらって意識があるところがこの男の特徴なのだろうが・・
その頑丈さが地獄を長引かせるのを彼は知らない。
・・・・・・・つづく
・・・・・変です・・・・いいのかこんなん(涙)

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