ザ・グレート・展開予測ショー

詳細不明神出鬼没 GSスペシャル世界迷作劇モノ控 (Part28 ラストパート)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/ 6/25)

ガラ・・・・ガラ・・・
 グアアァ・・・

魔力炉を破壊したはずのバーパレスは崩れ去くのみ。
その中に、ポップ達一行は閉じ込められる以外に術はなかった。
バーン自身は倒したはずなのに・・・・

崩れ去く音は次第に増していく。
強大な地震の如く、パレス自身が震わしているように。
・・・そう、パレスが今もって意思を表し始めた。
魔族界の崩壊であるようにも聞こえるのだ。

グガオオオ・・・・・
バーンパレス最後の咆哮である・・・
が、その中では再び奇跡が舞い起ころうとしていた。


         ☆         ☆         ☆

CASTING;

ダイ      :ピエトロ=ド=ブラドー 
鬼岩王バーン  :美神令子 + 小笠原エミ + 美神公彦(ヴェルザー)

マァム   :ゆうこ姉
ポップ   :横島忠夫
レオナ   :ヘルシングの娘    
神の涙   :妖精・鈴女
ヒュンケル :伊達雪之丞
ラーハルト :西條輝彦
ヒムちゃん :ドクターカオス
チウ    :犬塚シロ
クロコダイン:メドーサ

メルル   :氷室キヌ
バダック  :ヌル
ロン=ベルク:魔ドーム
マトリフ  :菅原道真(善)
ビースト君 :ハヌマーン
アバン   :唐巣和宏
フローラ様 :美神美知恵

キルヴァーン(人形) :天龍童子
キルヴァーン(ピロロ):パピリオ
ミストヴァーン    :小笠原エミ
老ヴァーン      :美神令子

         ☆         ☆         ☆
「あ・・・・アバン先生っ!」

ポップは叫ぶ。
目の前に、老バーンの姿があったのだ。
が、驚かなかった。
アバンがモシャスで変身した姿だったからだ・・・・。

「あの、アバン先生、いったい何を・・・」

マァムは問う。
分けがさっぱりわからない。
突如と変身しようとは・・・。
いったい何をお考えなのか、ポップにはわからなかったが、アバンには別の思惑があったことを語りだす。

「・・・この最終決戦のため、破邪の洞窟に出向いた矢先にたまたま入手した・・・この、デュワッ!」
「しびびん、しびびん、しびびんびぃん!」

老バーンに変身したアバンは、サッと『ミエールの眼鏡』をウルトラアイの如く目元にやる。
その場の一同は飛んだり跳ねたりのブレークダンスをシビビンとしてしまうのだったが、
アバンはただ一人、ウルトラセヴンのウルトラ念力の如く、遠くを見やっていた。
・・・ピラァ・オブ・バーン!
原作にある、あのバーンの地上戦略の最終兵器である。

「ゴメちゃんが最後の力を振り絞って、私たちに唯一の道を託してくれたんですよ。
 ポップ、この声に聞き覚えありませんか?」
「声?」


まさに奇跡である。
この場は、あらゆる魔法を吸収するはずなのに・・・・

・・・・これが忘れられていた(笑)ゴメちゃんの・・・力だと・・・・!?
そう疑ったポップへ、一時の情景を差し込んでゴメの声が流れ込む。
ポップは律儀に受け答えする。

「ポップゥ・・・俺・・・最期のお別れを言いに来たんだ。」
「最期ぉ!?」
「うん・・・ダイを含めて・・・。皆には、生きてもらいたいんだ・・・。
 ぼく、ダイにこのような形にしてもらえたことで・・・・嬉しいけど・・・・、でも、
 ダイの友達には、平和の良さをかみ締めてもらいたい・・・・そんな感じで一緒についていって、
 そして、バランからダイを守ろうと・・・・したときの雄姿がカッコ良かったから・・・。」
「なぁに言ってんだよ。俺は・・・・俺の意思で・・・・・・死の淵から這い上がってきたんだ。
 ヒュンケルにできて、俺にできないなんてことがあってたまっかよ、この!」

ポップはゴメを一著、指で軽くなでてやろうとするが・・・白い液体のようなものに霞まれて
透き通るばかりだった。

「ゴメ公・・・・もう、お前に触ることもできないのか・・・・。」
「あとは・・・マァムに触りなよ。」
「あははは、ゴメ公もいいこというじゃないか・・・」
「じゃ、正真正銘これで最期だよ・・・。最後の力を振り絞って・・・・あとは・・・」

「ゴメ公〜〜〜〜〜っっ!」

・・・・・・はっ!
俺は何を見ていたんだろうか。
いつのまにか、地上に降りている。
その周りには、壮絶なる爆発の跡が残る。
草木一本すら残っていない。

「お帰りなさい・・・・・・!」
「・・・メ・・・・メルル・・・・・!!」

潤んだ瞳をしたメルルが目の前にいる。
突如のストーリーだが、メルルの瞳に、涙がきらりと光る。

「・・・・ピラァ・オブ・バーンですよ!」

場所わきまえずにアバンは言う。
フローラ様が言うには、メルルがこうなることを察知して避けていたらしい。
・・・・が・・・・

「・・・・え?」

沈黙が数秒流れる。
アバン?
なぜここにアバンが・・・・
そのよう、ふと考える間に、フッと気を失うフローラの姿があった。

「フローラさまっっ!
 どうされたのです、フローラ様ぁぁっっ!?」
「フッ・・・そういや、アバンがバーンパレス戦にて、いきなり復活したことなんか知らないはずだよな。」
「無理もないわよ。3ヶ月近く顔を見せてなかった人が突如とでてくればね。」

冷静にその様子を見守るヒュンケルと、ゆうこ姉・・・いや、マァムをバックにしてまで、
アバンはユサユサとフローラ様の肩を採って揺らしていた。

一方・・・・

         ☆         ☆         ☆

ダイの眼が、ついに鬼眼となりて両剣を振りかぶる。
真魔剛龍剣とダイの剣・・・・!!
鬼岩王バーンに向かって、勢い良く空を蹴り落下していく。
・・・・重力加速度!!
ダイの世界でも、この法則が適用される。

ドンドン落下していく。
目掛けるは、鬼岩王の額。
瞬間、太陽の光と重なるように両手を交わす。
鬼岩王は眩しがる。

「「「陽、陽が・・・・・目に、染みる・・・・・・!!」」」

鬼岩王バーンがちょっとしたギャグを飛ばすが、ダイはそんなことを目にもくれず、
聞くにもくれず、空を蹴って落下していくだけであった。

「だああぁぁーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

ダイのすさまじい勢いが鬼岩王を脅かす。
その気合とともに、鬼岩王の頭から額にかかる部分の真中を、真魔剛龍剣の先が大直撃っっ!
ダイは尚も、右手を小指に力をこめて握り、振りぬこうとする。
ズンズンと鬼岩王の3000b近くの、凄まじく巨大たるボディーへ裂け目が入っていく。

「「「ぐぁぁぁぁあああああああああーーーーーーーーーーーーーーー」」」

鬼岩王バーンに込められたヴェルザーの魂が、痛みと共に悲鳴をあげる。
だが、それは断末魔ではない。
思わず、最期の強度ならオリハルコンを上回る防御膜を、最期の魔法力で張り巡らせるヴェルザー。
そのために・・・・・・

ぐわぎきぃぃいいん・・・・・・っっ!!!

鬼岩王の胸あたりに張った膜が真魔剛龍剣を折らせてしまった!
今度は、ダイが叫びをあげる番になってしまったのだ。
ドラゴンの騎士における、魂と呼んでいいほどの、伝統ある一刀・・・・・
それが今、折れる瞬間を垣間見たダイ。

その思いがけない事態に、思わず気絶しかけるのだが・・・・
感動を呼べる最終回になるか、以下次回!!
(引っ張るなっちゅーの(T.T〜))

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