ザ・グレート・展開予測ショー

GSキラー:track01[comming enemy]と見苦しい駄文


投稿者名:ダテ・ザ・キラー
投稿日時:(01/ 6/21)

お詫び:予告編を垂れ流しといてご無沙汰さまです。実はどのキャラの主観から始めるか
なかなか決まらなかったり、せっかく考えた敵キャラ没にしたり。と、
かなり本筋に影響してしまう推敲を繰り返し…たのは今日だけです。すいません。
それでは本編をご賞味ください。

AM9:00 六道女学院霊能科1年B組にて
スライドのスクリーンの隣で鬼道政樹は昨日考えた講釈を生徒達に語って聞かせていた。
「……そもそも霊刀やら妖刀やら言うんはそれ自体霊気帯びとるばかりか、
持ち主の霊体とコネクトしてそれら全てで切れ味を高めとるからごっついねん。
せやから妖怪がこうゆうんを持っとったら人間が持っとんのとは桁がちごうとるさかい
君らどころか僕でもどうにも出来へん。冥…六道特別講師かて
勝たれへんかったそうやからなー、そんなんに出くわしたら三十六計逃げるが勝ちやで。」
教室が一気にどよめいた。無理からぬ事である。
1流のGSを養成する六女の授業で妖怪相手に逃げろと教えているのだ。
皆の驚かぬことか…中には冗談と受けて笑っている者までいる始末である。
「逃げて勝てるワケねーじゃん。負けだろ…」
茶髪の生徒が言った。もっとも彼女、いつもなら退屈な話は聞き流すか寝るかするのだが…
「一文字ぃ、キミGSをK−1選手かなんかとまちごうとるぞ。正々堂々戦っても負けたら
なんも残らんし、百人からのスイーパーでフクロにしたって勝ちは勝ちや。」
「…頭悪ぃもんで…。」
一文字は気にいらない様子でそう言うと視線をそらした。やはり退屈だ。今日は特に…
(おキヌちゃん、アシスタントの仕事かな…。意外と丈夫なとこあるし病気って事ぁ無ぇ)
ふと、勉強が楽しくて仕方ないらしい親友の事を思う。間違ってもサボるような娘じゃない。
そんな奴と自分が親友なんて何の冗談だろう。しかし今、
現に自分は彼女に代わって授業に参加していた。さらにもう一つ思い浮かんだ顔があった。
(あいつには病魔にでもやられててもらいてーな!是非死ね!!)
顔を隠してニヤニヤしながら板書を続ける一文字であった。
「因みに人の手に余るもんを妖刀、それ以外が霊刀、霊剣やからなー。それじゃ次いくぞ。」

同時刻
実を言うと、病魔でこそなかったが一文字の希望は9分通りかなっていた。彼女の級友、
弓かおりは二人の共通の友人、氷室キヌと共に窮地に立たされていた。…いや、キヌが弓と
窮地に立たされていた、と言う方が正確である。どうゆう差違があるかと言うと、
主観の問題である。弓は昏倒している為、彼女が窮地を自覚しているか疑問であった。
キヌは廃工場の片隅に潜み弓に心霊治療を施していた。が、最早疲労の限界に達していた。
かれこれ2時間強もそうしていたのだから無理もない。そもそも、
彼女の心霊治療は気休め程度の役にしか立たない。彼女は一旦集中を解いた。
とにかくなんとかせねばという焦燥感にかられる。まずは落ち着かねばならない。
現状早急を打開する手がかりを探さなくてはならない。
(えー、まずはここにいたる経緯のおさらいから、と、登校中に急に霊感が働いて…、
脇道に入ったら弓さんが倒れてて、変なのが弓さんを踏もうとしてて…、それから…、
弓さんを引っ張って助けたら追いかけられたのでここに逃げ込んだ。)
彼女にしてみれば「変なの」は「変なの」である。既知の世界に突如現れた未知そのもの。
強いて言うなれば「銀ずくめのロボット」といったところか。
ここまででわかる事など何もないようなので、今度は問題点を挙げてみる。
(最大の問題は弓さんが目覚めないこと。もし目覚めたら敵の目的や能力についてなにか
聞けるかも知れないし自分で走ってくれるならきっと逃げきれる。第二の問題は完全に
孤立してること。一人じゃ弓さんを守りながら逃げたり闘ったりはできない。)
結局分かったことといえば自分が如何に他力本願かとゆうことだけだった。
(駄目だなぁ、きっと今まで美神さん達に頼り過ぎてた罰なんだろうなぁ。)
ふいにシャグッ、と砂利を踏むような音を耳にして思わず悲鳴が漏れそうになる。
(ど…どうしよう?‘笛’は効きそうもないし…美神さんならどうするんだろう?)

……一人で逃げるんじゃなかろーか?

同時刻 美神除霊事務所にて
「ムニュ…、こーなりゃ気絶してる横島が喰われてる隙に一時撤退よ。」

さらに同じ頃
「うぅ、死ぬのはいやーZZZ」

………他人(ひと)を人とも思わないこの二人が苦労すべきじゃなかろーか?
TO/BE/CONTINUE

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa