ザ・グレート・展開予測ショー

初代ゴーストスイーパー横島大樹・極楽超作戦 〜開け、チューリップ!(中々間部)〜


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/ 6/21)

なにやら、人込みができている。
その場所とは、新宿は銀座南の某パチンコ店。
ここに、たった5発でフィーバーを出した人物がいるのだ。

         ☆            ☆            ☆

「すっげ・・・」
「またスロットがタコローを3つ並べたぞ。」
「しかも、まだ20発も打ってねーんだぞ!」

美神は、ただ呆然と見る以外にない。
テクニックが凄すぎたのだ。
打っているのは、横島大樹。
横島忠夫の父親が、緊急でGS協会日本支部から依頼されたのだ。
それもそのはず、横島大樹は第一回GS試験を首席でクリアしたほどの人物である。
その周りには、もはや通れないほどに混雑しており、店員さんも困っていた。
避けたくともよけられない。
「新台の『CRヤッターマン』がありますよ!」
と呼びかけると、どこそこ?と言いつつ狭い道をどやどやと走り回るのが数名。
何とか通る道ができたのだが・・・・。

「大樹さん・・・・」

その横島大樹に、我らが日本最強のゴーストスイーパー・美神令子はというと、
惚れ惚れとして尚も見つめ、同時に思わず声をかけていた。
心情的にも、テクには素晴らしいものがあり、惹きつけられるのは美神だけではなかった。
が、その大樹の凛々しく老けた顔。
その顔にどことなく溢れた、美しい顎鬚。

そんなあまり、興味があるのは確か、いつかはこんな人を仕事人として欲しいと
きらきらと美神は目を輝かせて、そう考え始める。
どうせなら、忠夫クンの方をナルニアに飛ばしたらどうかしらと思い始めていた。
しかし・・・・

「また、忠夫のこと考えてるのか?」
と、大樹の2枚目風の志雄らしい声。

尚も、右手にタバコをやりながら、左手のみに集中させている。
その状態から、またもチューリップを一発でこじ開ける。
並外れた精神力である。

「いや、忠夫といやあ、ついあの頃を思い出すなあ。」

あっけらかんと大口を開けて笑いながら、ちょいとばかり過去の話に持ちかける。
それは、こうでありました。

         ☆            ☆            ☆

その過去とは、今から14年ほど前の1月5日・・・・。
忠夫は、公園でお年玉を片手に、レーシングカーのミニチュアサイズを走らせて遊んでいた。
というより、お金をかけてミニ四駆レースをしていた。
(このころ、小学校2年だが・・・・タイムパラドックスは気にしないでくれい!)

「いぇーい!またお前らの一万円イッタダキーー!」
「ちぇ、ついてないなぁ。」

忠夫は右手にピースをして左手に5千円札を2枚握り締める。
だが、その左手から少々デカメの大人がバッと奪い取る。

「あっ、返せよ、親父。」
「まーたお前は、そうやってお金を稼いでいるのか、感心感心。
 親孝行とは、さすが、俺の息子だけあるなぁ。」
「こんな奴、俺の親父なんかじゃねーよ。」

親父・大樹。
職場で知り合った百合子と結婚して5年。
忠夫は、実の親子ではなかった。
言葉の真意としては、あまりにストレートな性格は今の親のものではなかった。
忠夫は、エリオット=クリストファー・・・『ループ』発案者からの贈り物であることはこの時、気がついていない。
忠夫は、将来ルシオラと仮想空間で結ばれる運命にある。
それを見通して、エリオットは仮想空間から現実界に再現させた。
そう、前世の高嶋とは・・・・紛れもなく、ループ界の高山竜司の前世と考えてもらったほうが確かであろう。
少々話がずれたが、話を元に戻そう。

「そうだ、返せ返せ!」
「もとは俺たちのお金だ・・・・」

忠夫と賭け事をして遊んでいた同い年の友達。
忠雄の意見に紛れて、言い張るのであったが、

「五月蝿い!俺はこれから『夕ニャン』の生放送の公開現場の募集に選ばれてんだっ!
 グダグだ言わんで出すんだ!俺今金ねーんだからよ。」
「だったら俺たちにせびらず、母さんに・・・・」

どぎゅうううん!!
銃・ワルサーP38から弾がすごい勢いで飛び出す。
友達はおびえている。

「忠夫〜〜、母さんの名前は出すなといったろ〜〜〜?」
「じゅ、じゅじゅ、銃を使うなんて反則だぞ!」
「ついでだ。罰として忠夫の友達のお年玉もすべて没収だ!
 あんな賭け事するぐらいなら、俺のような大人がドーンと使ってやるよ!」

大樹の声は凶悪犯のようであった。
そのドス利いた声のあまりに、忠夫とその友人はぶるぶると震えた。

「嫌だね!」
「どーせ、大人ってキャバクラとかソープランドとか、ラブホテルとかで使い切るんだからよーー・・・」
「そっちのほうが野蛮じゃねーかよ!」

この友人の声が大樹の耳に入る。
その途端、お気に入りのワルサーP38を片手に脅すのであった。

「とっとと出せばいいんだよ、このクソボーズ!」
「は・・・はい・・・・」

子供たちはあきらめてしぶしぶと出す。
撃たれたらどうしよう・・・という先入観が、忠夫たちに恐怖心をいっそう強くさせた。
だが、この後忠夫がニュース番組のレポーターに質問されようとは。
流石に、大樹はこの事に気が付いていなかった。

「・・・ボク、お名前とお年を教えてくれるかなぁ〜〜?」
「横島忠夫、8歳です。」
「そう、じゃ早速質問のコーナーです。今年のお年玉は幾らもらったの?」
「・・・お年玉どころか、『脅し玉』とかいって全部お金・・・ぐすっ!
 『夕焼けニャンニャン』とかいう生番組の公開閲覧者に選ばれたとかいって・・・ぐじゅっ・・・・お年玉全部・・・持ってかれちゃった・・・・!」

忠夫は泣くフリをして、テレビで訴えていた。
そのニュース番組にて多少編集されて放送されるのだが、その会社がフジテレビであり、『夕焼けニャンニャン』
の後だったとは誰が知ろうか?
大樹の勤める会社の東京本社の黒崎ほか、専務、果ては母さんの百合子までもこのチャンネルにたまたま合わせてあったことは間違いはなかった。
しかも一方・・・・

「きゃーー!」
「なにこのオヤジ〜〜!?」
「おおお、こっちには渡辺美奈代ちゃん、あれは由紀子ちゃんだぁ〜〜ははっ。」
「セクハラ魔人〜〜!」
「いいじゃないかいいじゃないか♪お次は山森由里子ちゃんのオケツぅ〜〜!」

などと、『夕ニャン』会場は大樹の暴走行為の前に荒れていた。
フジテレビ18:00きっかりに大樹の顔が犯人として映し出され、これを機に、専務がナルニア行きを
主張し始めたのでした。
流石に、元は同じ会社だった百合子もハァとため息をつき、頭を痛めていた。
そして、忠夫が高校生になったら・・・・という条件のもとで結論を出し、現在に至る・・・・。

         ☆            ☆            ☆

こんな話を美神は聞かされていた。
しかも、話をしながらまたも別のチューリップを瞬時に開ける。
まだ、50発も使っていないのに、受け皿には、ゆうにその500倍近くのパチンコ弾がたまっている・・・。



というわけで、ネタがたまったらまた書きますわ☆
同時、随時ネタ(パチンコテク情報)もコメント部にて募集中。
(パチンコって奥が深すぎてむずいのよ・・・・。)

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