ザ・グレート・展開予測ショー

誤解(10)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 6/19)

美神は横島を睨みつけたまま鞄から給料袋を取り出し
ぺしっと
横島に投げつける。
そして絶対零度の声音で
「あんたそれ忘れてたわよ」
というとそのままくるりと踵を返しアパートから遠ざかっていった
壊れたドアを残して。

一方硬直したままの(それでも給料袋はきちっと受け取る)横島。
その行動・声にそれはもう半端じゃないほどの怒りを感じたためである。
しかも自分のたった一言に。
いつもならニ・三発ぶちのめせれてお終いなのに美神はそれをしなかった。
まるで興味のない他人を見るように自分を見た。
こんな対応は初めてでどうしたらいいのか分からない。
・・・・まあそれは美神のごく当たり前の感情からきているのだが。
そして横島は本来ならここで追いかけてゆくべきなのだがこの男そこまで頭がまわらないようであった。

「しょっと」
と隣で掛け声らしきものが聞こえる。
視線をそっちに移したら和馬がその場から立ち上がり玄関に向かおうとしていた。
「か・・かずにい?」
と未だショックの抜けきれない横島。
「ん?あんじゃ?」
と和馬。
「どこいくん?」
となにやら嫌な予感を感じつつ横島。
すると和馬は満面の笑顔で
「あの人美神さんやろ?すっげえ綺麗やなあ・・バイトの件。忠夫に言うよりも美神さんに言った方がいいだろ?俺ちょっと話してくるわ」
と靴を履きつつさわやかに言った。
「え?」
と横島。
「ほな少ししたら戻ってくるわ」
ひらりと手をあげて和馬はその場から消えた。

そして一人部屋に残された横島。
あまりの展開の早さに頭がついていかないようだ。
テーブルには二人分の珈琲と美神によってぶち壊されたドア。
手のひらには給料袋。
いつの間にかギャラリーもいなくなっている。
(・・・なんなんだ一体)
そんなことをおもいつつ横島はまあとりあえずドアを片付けようと玄関に出る。
和馬のこともふとどうしようと思ったがあの状態の美神に何かいっても拳が返ってくるだけである。
自分がいったらその巻き添えを食らうだろうという結論にたどり着きほおっておくことにした。
玄関にいくととてもじゃないが女の力でぶち壊したと思えないほどドアは綺麗に真っ二つに割れており・・・・美神の非常識な力が分かる。
(たくホント女かああ)
「よっと・・・・・ん?」
そしてドアを持ち上げようとした時四枚の紙切れが横島の視界に入った。

つづく
・・・・・・ちょっとは進んだ・・・と信じたい(自爆)

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