ザ・グレート・展開予測ショー

詳細不明神出鬼没 GSスペシャル世界迷作劇モノ控 (Part28 ラストパート(-1))


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/ 6/19)

どぉーも!
アバンちゃんに『カールの守り』もらっちゃいました特派員、後藤俊哉(嘘)です。
今回は、ポップ君たちに笑点・・・いや、焦点を当てまして・・・・


         ☆         ☆         ☆

ポップは考える。
崩れ落ちるだけのバーンパレスから脱出する方法を。
頭に何か引っかかる。
魔法が吸収されるのだが、クロコダインの攻撃を見た限り。
なにか、こう・・・・ただの破壊力に相当するもの・・・・。

「破壊力か・・・」

チウは無い頭で考える。
レオナも、懸命に考えを張り巡らせる。
マァムも、愕然と立ち尽くしている。
あの必殺技でさえ刳り抜けなかった・・・。
そんな思いが、マァムを追い詰める。
レオナには、それをフォローできることなど考えることすらままならない状態。

「マァム、お前が冷静を失ってどうすんだよぉ・・・」

ポップのほうが泣きたかったように台詞を捨てる。
せっかく蘇生させたのに・・・!
このまま、ズルズルと死に至るようなことをするのが、ポップには辛過ぎた。
アバン・・・
かつての魔王ハドラーから、メガンテを放って砕け散ったアバン。
そのアバンとマァムの姿が重なる・・・。
もうこれ以上の辛さなんか嫌だったから。
でも、それよりも嫌なことが目の前にあったから。

         ☆         ☆         ☆

CASTING;

マァム   :ゆうこ姉
ポップ   :横島忠夫
レオナ   :ヘルシングの娘    
神の涙   :妖精・鈴女
ヒュンケル :伊達雪之丞
ラーハルト :西條輝彦
ヒムちゃん :ドクターカオス
アバン   :唐巣和宏
チウ    :犬塚シロ
ビースト君 :ハヌマーン
クロコダイン:メドーサ

         ☆         ☆         ☆

・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!

ひゅ、ヒュンケルが・・・・あのヒュンケルが・・・・・・!!!!
よりによって、マァムの肩・・・いや、肩近くの・・・その・・・!!!
マァムの胸の近くに手をやりやがって・・・・!!!
そんな思いに傾き始める。
この、この俺が、冷静に考えているときに・・・・!!!

「なんだてめぇ、この野郎っ!」

気がついたら俺は、ヒュンケルに拳を向けていた。
そして、叫び上げていた。
むかつく。
むかつくんだよ。
ヒュンケルの態度、そのものが・・・・!

「やめなさい、ポップ!」
「仲間割れしてるときじゃないぞい!」

俺は、アバンやヒムに止められる。
いや、ヒムはどこか台詞がずれとるが(苦笑)
・・・なんて、おかげで少し俺は苦笑することでやきもちを止めることが出来たけど。
・・・って、ヤキモチ?
おれが、あいつにヤキモチ焼くほどなのか!?

「ポップ君、君には『勇気』というものの・・・真意はわかる?」

レオナにも、そう尋ねられる。
その過程になって、はっと俺は気がついた。
試していない何か・・・・・・
俺に合って、ヒュンケルに無いもの・・・・
アバンが出来てヒュンケルが出来ないもの・・・・
それも、勇気が無くては出来ないもの・・・・・!

・・・・メガンテ!

そう。
確かに俺は、バラン最終戦で放ったんだ。
ダイに、最後の希望を託そうとしたために。

あのメガンテ級の威力を持っていて、ヒュンケルの得意とした技・・・・
そこまで考えた時点で、あのフレイザード再戦での光景がよみがえる。
あの時、ヒュンケルが助けに来てくれ・・・メガンテ級の技を確かに使っていた。
何なんだろう・・・・!!
ここまで言葉が出かかってるのに・・・・と思いきや、

「・・・あった!」

と、俺は叫び上げた。
ビースト君、クロコダイン、チウ、アバン・・・皆がいっせいにこっちを注目する。

「グランドクロスだ!」
「・・・成程、あれなら確かに物理的エネルギーによる破壊で、かつ、確実に出来る・・・・。」

横にいたヒュンケルは納得する。
だが、そう使えないのはヒュンケル自身悟っていた。
オリハルコンの駒たちとの戦いで、もはや完全回復が不能になっている。
そんな状態で放てば、ヒュンケルは完全な死・・・・・・・

「やめてぇぇっっ!」

マァムは頭を抱える。
レオナはというと、何か悩めている様子で、語りかけてくる。

「グランドクルス・・・・あの時、ポップを◆9(ダイヤ・ナイン)から救おうとしたやつね・・・。
 でも、あれって、闘気のコントロールがあって出来る技なのよ。」
「それはわかってる。
  でも、あれをぶっ放せば・・・・絶対に壁をぶっ放せるんだ。
  しかも、長時間の間、巨大な穴と化す隙に、トベルーラで・・・!!」

「よせっ!!」

威勢のいいヒュンケルの声が聞こえる。
続けて、ヒュンケルがいうには・・・・

「また師を死にやりたいか!!??
 今言った意味は、闘気のコントロールだろう。特に、この最終戦から参加したアバンに使わせれば・・・・」

そこまで言っている内に、ヒュンケルは気がついた。
皆がポップの周りに集まり、トベルーラできる状態になっていた。
それもそのはず、肝心な漢(をとこ)を忘れていた。
ヒムが闘気を発していたのだ!!!!!

「・・・・確かこうだったよなぁ、以前、ヒュンケル!
  お前と一戦を交えたときに最後に使おうとしていた、クルス字の技とやら・・・」

カオスの顔が真面目に、ヒムの役を演じていた。
しかしその顔は、あの超魔ハドラーの最後の決死した瞬間とそっくりであった。
◆9(ダイヤ・ナイン)から自らを捨ててポップだけを救おうとした・・・・!

「行っっっくぜっっっっっ!!!!」

ヒムはグランドクルスとは叫ばず、ただ闘気を一瞬で放出した。
その闘気は、FF6のアルテマの如く膨れ上がっていき、バーンパレス中枢部全体にクルス状に
ひろがって超爆音が上がった!

「今だ、行けええ・・・・」
「トベ・ルーラッッッ!!!!!!」

その言葉とともに大爆発を起こしながら、ヒムの腕は砕けていく。
オリハルコンの腕だけに、折れ張る昆のごとく砕け散って行きながら
・・・・・・・・・・が、しかし。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バリバリバリバリバリバリバリィィッッ!!!

こんなことがあっていいのだろうか。
トベルーラの魔法力でさえ・・・・
吹っ飛ばした魔力炉の壁の、厚みを持った部分が・・・・
一瞬で吸い込んでしまったというのだ!
そして、魔力炉は尚もうなりを上げる。
バーンパレス中枢部は、意志をもった壁であったことなど、創作者以外誰も知らない。
その意志をもった壁が、トベルーラの魔力を吸い込み、脱出しようとしたポップたちをはじき返す。
はじいて落ちたポップたちを再度閉じ込める脅威の壁。

「そ、そんな・・・・まさか・・・・・!」
「トベルーラすらも封じるとは・・・・どうしたものか・・・・・」

ポップは今はじめて気を失いかける。
だが、アバンは何かを考えていたが、その真意は?

それにしても、ここまで来て、こんな展開が待ち受けようとは。
ポップたちは一体どうなるのか!!???

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