誤解(8)
投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 6/13)
その瞬間。
美神の顔から表情が消えた。
先ほどの柔らかい女らしい表情がまるで嘘のようだ。
たんと
美神は右足を一歩後ろに下げ地を踏みしめる。
くん
同時に右腕をひきつける。
ひゅと短く息を吸い込み
「こんの馬鹿おとこおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
という大声というよりも大音響と共にその黄金の右を繰り出した。
ばっきいいいいいい!!
哀れ・・・・ドアよ。
横島にチェーンを外され鍵を壊された貧乏アパートのドアは美神によってぶち壊され
そのドアとしての役目を終えたのである。
そしてぜえぜえと肩で息をしつつ仁王立ちする美神。
ざわざわと周りの住民がこちら(美神)をびくびくと伺っているがそんな事を美神には眼中に無かった。
頭を占めているのはこの中にいるであろう一人の男への怒りである。
(あんの鈍感・すけべ・色魔・セクハラ・根性なしの馬鹿餓鬼っ!!)
美神としてはかなりの決心で今日この場にいるのだ。
付き合い始めて三ヶ月。
いつも横島から告白というか言葉をくれるからこのバレンタインという菓子業界の宣伝に躍らせてというわけでもないが、チョコレートのかわりに少しだけ高めの食事にも誘おうと思っていた。
そしていつも言ってもらっている言葉を返そうとしたのだ。
いつも言ってもらっているから。
しょうがないなあと受け止めるだけじゃなく、自分から送ってみたいと。
自分は横島の恋人なんだから(認めるのはとてつもなく癪に障るが)
基本的にもらいっぱなしというのが美神が好む所だがこおゆう気持ちは別である。
自分が横島のことを好きだということをきちんと返したかったのだ。
チョコレートなどという抽象的なものでなく自分の言葉で。
なのに
なのにだ
あの男は付き合ってないとぬかしたのだ。
じゃああのクリスマスの日に言った言葉はなんなのだと思う。
抱擁は言葉は
あれが付き合って無い奴らの行動だとでもいいたいのだろうか?
じゃあ今までクリスマスから今日までどうやって伝えればいいのか密かに悩んだ挙句にいじらしくも(?)行動を起こしている自分はなんなんだ。
美神はいらいらとバックの中からチケットを二枚取り出し
びりっ中央から真っ二つに破って捨てた。
一方部屋の中
「な・・なんじゃっ!!!」
と和馬。
いきなりの大音響とともに地震のような部屋の揺れそして若い女と思われる叫び(?)声にさすがの和馬も驚いたらしい。
(というか驚かない方が嘘だろう)
横島は顔面蒼白になっている。
先程の怒声は間違いなく美神である。
ちらりと
玄関に視線を送る。
するともうこれ以上もなく機嫌の悪そうな美神とかつてドアであったものそして轟音を聞きつけたギャラリーがいた。
ここに今美神がいるという事は
きいたのであろうと思う
さっきの付き合ってない宣言を。
そして今横にいるのは数馬・・・・・・・。
(・・・・・・・最悪じゃ)
横島は体調不良のせいではない頭痛を感じていた
つづく
おひさしぶりですはい(笑)って誰か覚えてるかなあ(かなり不安)。
・・・ちゅうかこの話を覚えてるのかなあ(涙)
今までの
コメント:
- みっちさん
うわっ!!どうしよう嬉しいコメント本当にありがとうございます。
展開のほうでははじめましてですね♪ていいのかなあ?こんな展開(笑)
い・・いいですか・・そういってもらえると本当に嬉しいです!!
でも今回なんか駄目駄目な空気が(自爆) (hazuki)
- トンプソンさん
コメントありがとうございます♪
うれしいなもうもう!!え?いやあの鯉の悪魔ですか?(なんか違うぞ)
・・・・そうかも(笑)
もろぼしあたるかああ・・・・確かに似てますね本当に。
よ「いやっ!!俺はあんなもったいないことせんわああああ”!!!」 (hazuki)
- Ihoilさん
コメントありがとうございます♪
「ぺらぺら・・・・・もうそろそろ終わりか・・・・・あれ?
なんだこのページまりあの特集ページ?なんじゃこれ?・・・え?身長体重・装備・声色・などなど・・・もっと詳しく知りたい方は・・・・・・・までっ?」 (hazuki)
- あやさん
コメント本当にありがとうございます♪
えっと・・・最高。。。ていやどうも有難うございます♪
でも今回最低?
いやだって会話一回もしてないし(自爆 (hazuki)
- 憐れなり。横島。 (トンプソン)
- ついさっき7のほうでコメントいれたんですが、新作を発見しゃいました〜!うわ〜、ハラハラドキドキの展開ですね〜。次回が楽しみ!美神さん、かなりキレてらっしゃる・・・。もしかしてこのまま破局!?そんなことになったら、ひめ、泣いちゃいますよっ!(笑)とにかく、次回、楽しみにしてます!
P,S
7のほうに書いたコメントも読んでいただけるとうれしいです! (ひめ)
- 『……あの、横島さん』
「ん、人工幽霊一号か。どうした?」
『すみません、一寸その本のその頁をよく開いてみせて下さい。』
「……こうか?」
『ええ。……ふむふむ……成る程。もう結構ですよ。』
「お前、こんなことして一体何の為に? まさか……」
『……お知りに為りたいですか?』
「……いや、やめとく。」
さあ、何の為だったのかな?(笑) (Iholi)
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