ザ・グレート・展開予測ショー

都のリベンジャー(その3)


投稿者名:DIO
投稿日時:(98/ 5/ 1)

都のリベンジャー(その3)
3回目です。みなさんにご好評いただき本っ当に嬉しい限りです。「匂い」のことですがこれは霊波を嗅ぎ分けているんです。以前にもシロやマーロウやピ−ト、幽霊だったときのおキヌちゃんも鼻で霊波を感じ取っていたことがありましたし。
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美神「冥子!シンダラ出して、早く!」
冥子「シンダラちゃーん、お願ーい。」    シンダラ『クゥエー!!』

 シンダラの亜音速飛行で、現場まで10秒とかからなかった。そこでは、西条以下オカルトGメン調査班が全員倒れていて、西条の愛剣『ジャスティス』も見事に折れていた。美神「西条さん、しっかり!冥子、病院へ運ぶわよ。」
冥子「はーいー。」
ふと目をそらすと、すぐそばに人間一人分くらいの穴があった西条達が襲われたときにできたものじゃなさそうだ。
美神「例の妖怪がでてきた穴かしら。それにしてもこの感じ何だか・・・・。」
冥子「令子ちゃーん、早くこの人達病院に連れていきましょう。」
美神「ええ、そうね。急ぎましょう。」
穴に対する疑問と不安を残しつつも、二人は超特急で病院へ帰った。


美神「まさか西条さんがいきなりやられちゃうなんてね。」
六道(母)「西条君がやられたとこ見ると、さっきの説で当たりみたいね。その場所に
なんか重要なものがあるとも思えないんでしょ。」
横島「・・・ということは、次にやられるのは俺や冥子ちゃんかもしれないってことですか!?」
六道(母)「鬼道くんや私じゃなく、真っ先に西条君を攻撃したのを見ると多分、一人になったときを狙うはずよー。それに私じゃなくて冥子を標的にするんじゃないかしらー。」
冥子「えぇー、どうしてなのーお母様ー」
六道(母)「冥子、あなたは六道家当代の式神使いなのですよー。すべての責はあなたが受け持つのですー。」
冥子「そんなぁー。だってお母様ー。」
六道(母)「だってじゃありませんー!あなたは名誉ある六道家の第四十九代式神使いなのですよー。もっと自覚を持ちなさいー。お母様はそんなダメな子に育てたおぼえはありませんー!」
冥子「ふぇーん。お母様いつもそればっかりー。」
キヌ「あの、美神さん。」
そこへおキヌちゃんが話題を変える。
キヌ「この傷、ちょっと変じゃないですか。」
美神「変って?」
西条の傷をさして、
キヌ「右肩は凍傷だけど左腕は火傷してて、胸には斬られたみたいな傷があるんです。こんなにいろんな攻撃ができるなんて。」
美神「うーん・・・。突然変異で生まれた白い動物っていうのはそれ自体強力な霊力をもってるもんだけど、ここまでバリエーションの多い奴となると・・」」
美神にもわからないことだらけだ。あの穴も気になるし。
美神「とにかく考えてもラチがあかないわね。こーなったら、冥子の家の『死の試練場』にいるご先祖の霊に聞くのが一番みたいね。」

「キャー!!」
突然、廊下から悲鳴がした。
横島「な、何だーっ?!」
 廊下は、でめきんみたいな顔や、異常に長く鋭い爪をしたゾンビみたいな連中で右も左もいっぱいだった。
美神「どうやら一人ずつやるのはやめたみたいね。」
そのうちの一体が飛びかかってきた。すかさず、おキヌちゃんはネクロマンサーの笛でこいつらを操ろうとした。しかし、そいつの動きは止まらなかった。
キヌ「あ、あれ?ネクロマンサーの笛が、全然 効かない!」
美神「こいつら反魂の術で強引に生き返らせた、これでも人間なんだわ!だからネクロマンサーの能力もほとんど効果がないのよ!」
横島「じゃあどうすんです。ここじゃ文珠で吹っ飛ばすわけにもいかないし。」
美神「逃げるっきゃないでしょ!冥子、メキラはつかえる?」
式神メキラの能力はテレポートだ。短距離しかとべないが、連続でやれば脱出できるはずだ。
冥子「ええー。でも5にんくらいまでしか無理よー。」
弓「それなら、私たちがここに残ってくい止めますわ。」
弓が名乗り出る。あこがれの美神お姉様にいいとこをみせるチャンスなのだ。
一文字「おいっ、私たちって」
弓「あなたに決まってるでしょ。さぁ、早くいってください。」
美神「わかった、任せるわ。西条さんと冥子のおばさまを頼んだわよ。」
弓「はいっ!!任せてくださいっ!!」
一文字「たくっ、勝手に決めやがって、魂胆見え見えだっつーの。・・・・・まあいっか、久しぶりに思いっきり暴れられるんだから。」

 美神、横島、おキヌちゃん、冥子、鬼道の5人はメキラの力で表に出るなり、カラスの大群に襲われた。
横島「な、なんなんすか、この連続攻撃は!」
美神「私が知る分けないでしょ!!」
『・・・貴様も転生していたのか、高島。うれしいぞ、子孫を殺すだけでは飽き足らないからな。』
あのときの魔物の声だ。
キヌ「美神さん、11時方向です!」
美神達がカラスの攻撃をしのいでる間に、おキヌちゃんの心眼が敵の位置をつかんだ。
キヌ「えっ、・・・・そ、そんな・・」
横島「どうした、おキヌちゃん。」
答えが返ってくる前に、カラスが一斉攻撃を仕掛けてきた。
横島「みんな伏せて!」
とっさに【雷】の文珠で向かってきたカラスを一網打尽にした。
『相変わらず妖術は得意なよーだな。』
カラスがいなくなって、おキヌちゃん以外のみんなにも、敵の姿が確認できた。
美神「なっ!!?」
横島「こ、こいつ・・・!」
『何をそんなに驚いている?おれを見て驚くことなどないだろ。・・・・よーく見慣れた貴様の体なんだから・・・・』



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