ザ・グレート・展開予測ショー

生きる(4)←だっけ?


投稿者名:あや
投稿日時:(01/ 5/22)

令子は、この学校に転校してきて、
いじめられたことや、裏切られた事など
いろいろな思いが、頭を駆けめぐった。
《これまで耐えてきたけど、もう限界。
 もう、だめだ・・・・。もう、死ぬしかない・・・死ぬしか》
そう思った令子は、部屋にはいって、
机の前にすわり、死ぬ方法をあれこれ考えた。
屋上から飛び降りようか、手首を切ろうか・・・。
《でも、普通に死んだんじゃ、あいつら何もなかったように
  ぬくぬくと暮らすだろう。それだけは、我慢できない・・》
令子は、悔しかった。自分とは正反対なあいつらが。
《私が、どれだけ苦しんだか・・・・思い知らせてやりたい》
令子は、割腹することに決めた。
左手の手首あたりを、カミソリで切って血を出し、
血で遺書をかいた・・・・・・。
《あいつらだけは、絶対に許さない・・・》
その場にいた生徒の名前を全員書いた。
そして、絶対に許さない。呪い殺してやる。
と、書いて机の引き出しに入れて、家を出た。
自宅から、5分歩いた所にスーパーマーケットがあった。
そこで、果物ナイフを購入して、タクシーで西の方へ向かった。
別に、西を選んだ意味は無い。どこでもよかった。
あるだけのお金で、行けるところまで行ってもらった。
タクシーを降りて歩いていると、ぬかるんでいたが、
ちょうど、草が茂った場所があった。
《ここだったら、周りから見えない、ここで死の・・・・》
制服を着たままぬかるみに正座した。スカートを通りこして、
下着までじめっと冷たくなった・・・。
令子は、果物ナイフを鞘からだし右手に持ち、刃先をお腹に向けた。
そして、左手を添えた。が、手がぶるぶる震えてなかなか刺せない。
恐い・・・・・。やっぱり、恐い。しばらく、構えた状態でいた。
《今だったら、引き返せる。いまだったら・・》
ナイフを、握りしめた手の力をゆるめ、下に降ろそうとしたとき、
令子をいじめたあの子たちの顔が、目に浮かんだ。
勝ち誇ったような顔、笑い声・・・・・・・・。
《裏切り者・・・絶対に許さない・・・》
裏切ったやつらへの、恨みをこめて
手に力を入れ、ナイフ振りかざした。
その、瞬間・・・・・・・
パシッと、腕をつかまれた・・・。
びっくりして、顔をあげた。すると、まだ小学校4,5年生の
男の子がいた・・・・・・・。
「どないしたん。死んだらあかんで。死んだら・・・・・・。」



続く

疲れた。久しぶりに書きました。
覚えてる人いないかもしんない。

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