ザ・グレート・展開予測ショー

都のリベンジャー(その2)


投稿者名:DIO
投稿日時:(98/ 4/26)

魔物「こいつ・・・同じ匂い、この・・も、かすかだが・・・」
その魔物は鳥人間といったデザインだったが、右腕が骨だけになっていて、臓物もむき出しになっていた。しかし、体は血まみれでこそ腐ってはいなかった。
(ゾンビ!?ううん違うわ、確かに生きてる。)
魔物「へへっ、シャバにでるなり奴らの匂いに当たるとは・・・ウギャッ!ゲホ!ガハーッ!!。」
突然むせたよーに血を吐き出し、内蔵も破裂してドドドと血が噴いている。
魔物「小っ小娘、残りの二人にも・・・俺は必ず復讐してやるとな。」
言い終わるなりおキヌに突風が吹きついた。風と共にあいつは消えてしまった。
六道「みんなーだいじょうぶー?」
いつ隠れてどこから出てきたのか、理事長が介抱していた。
キヌ「・・・・どこから出てきたんですか、理事長。」


それから数時間後、知らせを聞いた美神たちが府内の某病院にやってきた。

一文字「キャハハッ!ヒッヒーハハハ!!そ、そこやめろ、くすぐったいっ。」
弓「少しは静かになさいよ。せっかくヒーリングしてもらってるんだから。」
どうも、ショウトラのヒーリングは相当くすぐったいらしい。
美神「この元気なら心配なさそうね。」
弓(美神お姉さまに心配していただけるなんて。)
少女マンガな顔して一人で勝手に感動している。(いや元から少女マンガな顔だったか。)
美神「で、おキヌちゃん、そいつ本当にゾンビとかじゃなかったの?」
キヌ「あの霊波動の感じ、なんて言うか死んでる感じも生きてる感じもしたんです。確かに生きてたと思うんですけど。それに復讐がどうとかって・・」
美神「復讐って・・ 」

横島「グオーッ、京都の看護婦さんやー!!まいこさんじゃー!!!」
看護婦「私はまいこさんなんかじゃじゃ・・・キャーイヤーッ!!!」
例によって横島が看護婦にセクハラをしかけている。
美神「毎度毎度ワンパターンで話の腰を折るんじゃないっ!!!!!」

いつも通り美神にシバかれて、今回横島はは病室の天井に突き刺さってブチぬいてしまった。おかげで上の階からも女の悲鳴が聞こえる気がする。気を取り直して美神とおキヌの会話に戻る。
キヌ「あの魔物を封じた四人の匂いが私たちからするって言ってました。」
六道(母)「そのことなんだけどー、冥子ー頼んだものもってきてくれたかしらー。」
冥子「はーい、お母様ー。」
冥子が何かの古文書らしきものを何冊か取り出した。
六道(母)「これは六道家に伝わる平安時代の除霊の記録よー。あの魔物の言っていたの     は私たちのご先祖様じゃないかと思うの。」
パラパラーッと古文書をめくり、情報を探す六道(母)。
六道(母)「あっあったわこれよ。平安京で除霊した記録。」
キヌ「何て書いてあるんです?」

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古文書を要約するとこんなことが書いてあった。

平安京に白いカラスが変化した妖怪が現れ、反魂の術を乱用し、
都中の死体を使い魔として蘇らせた。さらに気に入ったものには
自らとりついたために、斬っても燃やしても本体にダメージを与
えられなかったので、四人の術士の力で地脈に封印したと言う。

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横島「で、その4人の名前は記録に残ってるんすか?」
六道(母)「ええー。一人は東国の式神使いの六道、つまり私たちのご先祖様ねー。あと の三人は京都の陰陽士だわー。」
美神(おかしいわ、弓式除霊術は京都で起こった一派じゃなかったはずだけど。)
そんな美神の疑問をよそに古文書を読む六道(母)。

六道(母)「名前は鬼道と、えーとー、高島、西郷とあるわ。」
美神&横島「エーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
病院全体が振動してしまった。
美神「高島と西郷ですって!」  横島「どういうっことすか、それっ。」
キヌ「あの、なにをそんなにおどろいてるんです?」
耳鳴りのする耳を抑えながら訪ねる。ほかのみんなも事情を知らない。美神も横島も事が事だけに人間には誰にも話していないのだ。

美神「高島と西郷って言うのは、横島君と西条さんの前世なのよ。」
キヌ「それじゃ私達から横島さんと西条さんの匂いを嗅ぎとったってことですか。」
美神「まだ断言できないわ。でもその線はかなり強いわね。」
六道(母)「あれーそういえば西条君はどうしたのー。」

ちょうどそこへ西条から電話がかかってきた。
西条「令子ちゃんか、今例の妖怪が出現したと思われる場所にいる。老ノ坂という場所だ。」美神「老ノ坂・・・?」
なーんかイヤな予感がした。
西条「詳しいことはまだ解らないが、ウワーッ」
美神「ちょっと西条さん、西条さん!?」


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