ザ・グレート・展開予測ショー

【リレー小説】『極楽大作戦・タダオの結婚前夜』(12)[対面]


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 5/12)

そこにいたのはー
明日義理の母となる人物百合子だった。
「どうしたの目腫れてるわよ?」
うちの馬鹿息子がなんかした?
と百合子。
「いいえ」
そんなことないですといっておきぬは首を振る。
もしも万が一そんな事いった日にはたとえ結婚式の前日だろううが容赦ない折檻が待っていることであろう。
事実横島は優しかったのだ。
二年前、付き合い始めた頃からずっとー
いつもおきぬを気遣ってくれていたのだ。
嬉しすぎて、時々哀しくなるなるくらいに。
「そお?ならいいけど?」
と肩をすくめ百合子。
ゆらゆらと頼りなげに揺れるおきぬのあさげに目をやりつついう。
実の所百合子はおきぬがなぜ今こんな表情をしているか大体の見当はついていた。
それは亜麻色の髪をした女性のせいだろう。
百合子はその女性とおきぬと横島の間には三角関係ともいえない微妙な関係があったという事を知っている。
だが実際に横島が選んだのはおきぬだ。
ならそれでいいと百合子あたりは思うのだが。
おきぬはその女性がいない間に横島と付き合うことに負い目にも似たようなものを感じているらしい。
まったく
と思う
(なあに不甲斐ないことしてるかなあ馬鹿息子は)
そんな不安をおきぬに抱かされるなんて。
しかもあの鈍感息子は気付いてないときた。
この時点で結婚式の後の横島の運命は決まったといえるだろう。
大体こんな気立ても器量も良い娘さんがあの愚息と結婚してくれるというだけでも喜ばしいことなのだ。
そして百合子が口を開こうとした瞬間
どおおおおおおおんんんんんんん!!!!!
と何か隕石でも墜落したかのような衝撃が武道館を襲った
つづく
・・・・

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