ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 5/ 7)

横島が彼女のことを想い泣いている。
夏子も同じようにないている。
だが、おきぬはぐっと両手をにぎりしめている。
その瞳には涙は無い。
ここに存在する誰よりも優しいといえるおきぬの瞳には涙はない。
だが、その表情は哀しげである。
わかっていたことだから。
彼女の思いも。
横島の思いも。
そしてそれはもうどうにもならないということを。
死ぬということはそうゆうことだから。
おきぬは誰よりもそれを知っていた。
だからこそ生の素晴らしさも誰よりも知っているのだろうが。
どんなに、どんなに願っても、どんなに祈っても彼女は返ってこない。
行き場のない感情をもてあますだけなのだ。
歪んだままが幸せなどと想わないし思えない。
だけど、
それでも、いえなかったのだ。
夏子のようにはあんなに前だけを向いてまっすぐにには。
彼女の想いがわかるから。
それは昔の自分の想いとよく似ているものだから。
生きていてそして幸せになって
でも
忘れないで。
オマエの中に私の居場所を頂戴。
そんなふうに声が聞こえてきそうで。
そしてそれはかつて自分も想ったこと
忘れないで・・・・・・。

悲しまなくてもいいから

時々でいいから

思い出して。

涙は出ない。
わかっていたから。
おきぬはそっと瞳を閉じる。
浮かぶのは少し困ったような彼女の顔。
もういないひと。

言葉にできない思い。
言葉にするべきではない思い。
多分横島はわからないだろうこの思いは。
夏子にも。

自分にしかわからない感情。
だから
ぐっと両手を握り締める。
瞳を閉じる。
祈るように彼女を想う。
そして
横島を想う。




と・・・・まあそれはそれとして
(なんで・・・・・・・夏子さん・・・に抱きついたのかしら・・・・)
それはそれこれはこれらしい。
つづく
・・・・・・・・わけわからねえええ(涙)

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