プロメーテウスの子守唄(31)
投稿者名:Iholi
投稿日時:(01/ 5/ 2)
「♪ (Tell you, what it costs, you ought to know ...)」
美神は聴こえない位の音量で鼻歌に興じている。何の事は無い。それは幼い頃から聴き慣れている、ロウテンポなヂャズの調べ。
プロフェッサー・ヌルの神学講義などは適当に聴き流している。こう見えても数年間、唐巣神父に師事していたのだ。それに仕事柄、これしきの知識は常識の範疇である。それ以外にも興味の有る……この致命的な状況を打破する為のヒントと成り得る……情報が無いか注意していたが、特に食指をそそる話題は見つかっていない。
そんな事よりも、今の美神に必要なのはダメヂの回復である。先刻ヌルの「嵐」の触手の威力によって瞬間浮き上がったと同時に、そのまま背中から6メートル程後方の壁に激突したのである。堅牢な石壁に背骨や肋骨を打ち据えられながらも、本能的に背を丸めたお蔭で頭部への直撃は免れた。しかし鳩尾の裏側に当たる部分を中心に侵入した衝撃はそのまま背骨を貫き、内臓器官の尽くを激しく揺さ振った。
それから経つ事数分、美神はすっかり落ち着いた律動で腹式呼吸を繰り返し、霊力を自身の霊的中枢に集中させている。さっきまでは恐るべき凶器であった石壁に背中をぴったりと張り付けて、打撲による発熱と「治療」による粗熱を冷ましている。
「肉体と心霊の接点」とも云える霊的中枢を霊的側面から活性化させてやる事で、或る程度の肉体の自然治癒力を一時的に強化する事は可能である。多くの霊能力者は自らの霊力をコントロウル出来るので、この方法を用いて肉体的損害を応急処置的に治療する事が出来る。まあこの方法はほんの気休め程度に過ぎず、本格的に治療行為はいわゆる「ヒーリング能力」に長けた者にしか出来ない。
因みにキヌのヒーリング能力は、地脈から汲み出したエネルギィを対象に付与し回復するものである。これは彼女の肉体が地脈を制御する霊的機構に実に長い間組み込まれていた経歴にその因を求められる。云わば彼女自身はパイプラインから油を汲み上げるポンプであり、従って彼女のヒーリング能力によって彼女自身を治療する事は出来ない。
「♪ (Tell you, what it hurts, you ought to know ...)」
微かなヂャズのメロディが漏れる唇に、徐々に色が戻ってくる。
安らかな呼吸を繰り返しは、脳に新鮮な酸素を供給してくれる。
白い腕が、取り落とした筈の神通棍の在処を突き止めてようとしている。
輝きの戻りつつある瞳は、未だに喋り続けている壇上の男を捉えたまま。
「ふっ! ……なかなか、やるじゃないか!」
ピートはグレイのスラックスの膝を地に付けて、大きな青痣の浮いた左腕で額の汗を拭う。
肘まで捲くり上げられたシャツ越しに、喜とも苦とも付かない表情が覗く。
彼の周りを、極々薄い霧状の「再生体」が包んでいる。衣服に隠された部分にも多くの打撲傷が出来ている証拠だ。
人造吸血鬼スックベ01は瞳孔の無いギラギラした目で、霞の中に佇む美しい青年を見詰めていた。神秘的な物に魅入られたかの様に、その完璧に鍛え上げれた鋼の巨体はピクリとも動かない。
「主よ、彷徨える子羊に導きの光を与え給え……!」
静かな声で祈願するピートの右手から、清らかな光が発せられる。
青ざめた巨大な影が、素早く地を蹴った。
ピートも勢い良く手足を伸ばす。
「ダンピール・フラッシュ!」
ブンッッッ!!
青年の声と共に、眩いの光と巨大な拳の影が激しく打突かった。
ついさっき迄、ピートとスックベ01の戦闘は実に単調窮まっていた。
スックベ01のギリシャ彫刻の如き圧倒的な肉体の前に、ピートの「男」の部分が大いに刺激されたのは事実である。GS資格試験の頃には人間相手ですら苦戦していた彼ではあったが、今では自分の吸血鬼としての一面を受け入れる一方で更に格闘技術に研鑚を積んだ結果、並の格闘家では相手にならないレヴェルにまで達しつつある。それ故怪物とは謂えこのような完成された肉体を目の当たりにして、彼の中の格闘家魂が揺り動かされるのは言わば必然である。そこでピートは「出来るだけ肉弾戦のみで決着を着ける」方向で戦う事を決意したのであった。
しかし、ピートの期待は大きく外れた。
この筋肉魔人は格闘において全くの素人だったのだ。ただ耐久力だけは見た目通りのタフネス振りで、一向に効果的な打撃を与えた気配が無い。暖簾に腕押し、糠に釘。この状態のままではピートの一人相撲が続くだけだ。
闘いの流れが変化し出した切っ掛けは、ヌルの起こした「嵐」だった。
煉獄炉を挟んだ部屋の向かい側の壁に美神が激突するのをピートは見た。
「美神さん!!」
そう叫んだ彼の右掌から、悪魔への無意識の嫌悪の為か、聖光が集まる。
「!!」
動かなかった山が、遂に動いた。しかも大きく、恐るべき速度で。
「ぐあっっ!!」
スックベ01の丸太のような右腕がピートの右肩部分に炸裂し、床に叩き付けられる。受け身は取ったが、余りに巨大な拳は右肺をも打撃していたらしく、半身を起こしたピートの吐いた唾には血が混ざっていた。
こちらが余所見をしていたとは云え、大振りのパンチをここまでクリーンヒットさせるのが偶然であったとは、ピートには思えなかった。やはり今までは「本気」を出していなかったのだろうか……彼が先程から抱き続けていた疑惑は大きく確信へと変わっていった。
唾液の中の血が音も無く空気に溶けていく。それは薄い霧となってピートの右半身を被う。自分自身を抱き起こすように患部を庇いながら、よろよろと立ち上がる。
その時、そいつはやはり青年を静かに見守っていた。
ピートの読んだ通りだった。
そいつはピートの聖光に過敏に反応し、超人的な戦闘能力を発揮する。型も何も無い荒削りで野性的な自己流格闘術だが、本気のピートすらも舌を巻くような動作のスピード、技のキレ、間合い取りのタイミングを有している。
先ずは、スピード。
「くっ!」
空振りしたパンチの勢いでそのまま詰め寄って、後方に飛び退こうとしたピートの右足を掴みとる。
体重の多い者は動きが鈍いと一般には思われ勝ちだが、それは必ずしも当て嵌まらない。相手の動きを捉える動態視力、情報を伝達する脳・神経ネットワーク、そして瞬発性を司る速筋が発達していれば、素早い動きは可能である。
次に、キレ。
「があっ!」
ピートの体はラムチョップのように軽々と持ち上げられ、そのまま左肩から床に叩き落される。左手の聖光が弱々しい残影を描いて消える。
相手の重心の動きを的確に読めば、その動きを逆に利用して相手の動きを制御する事は意外と容易い。この場合、ジャンプして頭上に逃れようとしたのが仇になった。
最後の、テンポ。
「ちいっ!」
足元に絡み付いて引き倒そうとしたピートの腕を逃れて、素早く足を引き、後方に退く。体勢の悪いピートには追撃は無理だった。
自分の状況と相手の状況と周囲の状況に対して、的確な判断を遅延無く下す能力はやはり不可欠のものである。
しかし、ピートもやられてばかり、と云う訳では無い。
白兵戦において「殴られる」と云う事は、同時に「殴れる」事をも意味する。相手の手数が増えれば増える程、こちらのチャンスもまた増えるのだ。
実際戦闘の流れが変わってから、有効だと思われる打撃を十数発与えている。幾らこの人造吸血鬼が脅威の体力を有していても、無尽蔵と云う訳ではないだろう。
それこそが、ピートの犯した最大の誤算だった。
「……と云う訳で、質問は有りませんか、横島忠夫?」
総時間にして18分25秒。今漸く講演を終えたプロフェッサー・ヌルは、壇上からギャラリィに向かって誇らしげに触手を揺らした。
「……ああ、だめだめ、だめだよ、おキヌちゃん! そんな事は……あっ、そんな……あああっ、ああっ……。」
「「……一体、何を妄想してる(んですか)?!」」
互いに異なる理由で真っ赤に成った教授とキヌの双方から、同時に突っ込みが入ったその時。
美神令子が遂に、動いた。
今までの
コメント:
- 説明だらけで全然格闘していませんね。こりゃ、まっちょ好き失格ですなぁ。ごめんよ、同志hazuki(なんかコミパのアレみたい(苦笑い))。 (Iholi)
- ***告知***(使い回し)
『展開予想』常連の憩いの場「秘密の社交場」では随時参加者を募集しています。
まぁ「常連さん専用のBBS」と思って戴いて結構です。
参加者にはもれなく愉快なニックネームが貰えます。多分。
当「社交場」はあくまで秘密なのですが、行き方のヒントは以下の通り。
社交場の場所は、タイトル「ショ」又は作者名「トン」で投稿検索。
その後は鈴女の名が入った作品タイトルをクリックしてみましょう。
若しくは「前の一覧へ」を30回ぐらい(笑)繰り返して、No13まで戻ってもOK。
ほら、秘密(笑)。
「社交場」発のリレー小説企画『タダオの結婚前夜』も参加者を募集中。
こちらはタイトル「【」で投稿検索すればどんな物かお解り戴けるでしょう。
やはり詳しい事は「社交場」の方にあるので、一度探してみて下さい。 (Iholi)
- ひょっとしたら来週辺り、『タダ婚』の続き行くかも。まだ未定ですが。
***さらに告知***(更に使い回し)
「秘密の社交場」の裏手でこっそり開かれている「裏社交場」でも参加者募集中。
こちらでは特に参加特典は有りません(ニックネーム、てのもなあ(笑))。
現在何となく進行中のミニリレー小説『カト婚』(略称)も参加者を募集中。
行き方のヒント、その他は「社交場」までどうぞ。 (Iholi)
- よしなしごと。
最近少しずつ、展開予想の過去ログを読み返しています。漸く「その4」まで制覇しました。
現在、この頃の様な「容赦無く厳しい人」々がいらっしゃらなくって良かったと思う反面、残念な気持ちもあって……複雑な心境です(笑)。 (Iholi)
- 凄い文字の密度・・・難しいところもあったけど、面白かったし、参考になりました。 (AS)
- いいえ!まっちょがそこに存在するだけでも素晴らしいっす!!
ああ・・・(声をダイにして)まっちょ万歳いいいいいいぃぃぃ!!!!
と・・・まあこれくらいにして(笑)。
今回もぞくぞくってきました。
なんとなくピートくんもまっちょだよなあとかかんがえてしまってるし(笑)
いや・・・・こんなこと言ったらふぁんのかたに怒られるかな? (hazuki)
- 同士やー同士・・・は。
ちなみにいっしょにまっちょの会はいつでも君の参加をまっているさっ!!
・・・・・参加資格はまっちょを愛する心さえあれば全然おっけいっす!!
いやとくになんもしてないのですが(笑) (hazuki@と勧誘してみたり(誰をや))
- 感想、ありがとうございます。
ASさんへ。
楽しんで戴けましたか? それならば何よりです。
色々読み辛い処も有ろうかと思いますが、もう暫くお付き合い戴けたら嬉しいです。
そうだ! ASさんも「まっちょの会」如何です?(勧誘(笑))
同志hazukiへ。
その通り、僕の考えではピートもまっちょ(侠気あふれるの意)なのです!(断言)
よし、いっその事「ピート=まっちょ」説を広める旅に出掛けようかしら。何か二度と帰って来れなくなりそうな予感もするけど(笑)。 (Iholi)
- メンバァの皆様のご愛顧のお蔭様で、「裏・秘密の社交場」は移転と相成りました。
上の方で偶然まっちょ談義が為されていますが(笑)、引き続きのご愛顧の程、宜しくお願いします。
*** 一見さんへ ***
こちらは展開予想常連用私設(つまり無許可)BBS「秘密の社交場」のウラBBS「裏・秘密の社交場」です。
こちらではセリフ中心の隠れリレー小説企画『【まっちょワールドを救え!!】〜ツノとまっちょの熱き友情〜』が
進行してます(笑)。この『ツノっちょ』(略称)の前半部分は「旧裏社交場『プロメ(30)』(01/ 4/23)」に在ります。
さて、もしもここを見て「裏」発足のあらまし及び隠れリレー小説第一回目『カト婚』(略称)に興味が湧きましたら、
「元祖裏社交場『プロメ(21)』」(00/12/12)と旧々裏社交場『ありが(その7)』(01/ 1/25)を参照して下さい。 (Iholi@19:00, Jul. 04)
- 上の続きです。
過去ログはいずれも結構なヴォリュームが有りますので、お読みの際にはそれなりのお覚悟を(笑)。
「裏社交場」では随時新メンバァ(リレーしたり、駄弁ったりする人々)を募集中。お気軽に参加してみて下さい。 (Iholi@19:00, Jul. 04)
- まっちょ「・・・・・で、筋肉を褒め称えたら・・・・・・・・こうなりました」
横島「・・・・・・なるほどな」
パピリオ「・・・・・・私でも怒りまちゅ」
腕を組んでウンウンと頷く二人。
まっちょ「私には何がなんだかさっぱりです。もう少し殺気に気づくのが遅れたらと思うと・・・・・・・(ぞ〜)」
横島「で、その『まっちょの恥じらい』とか言う技で体中石になって身を守ってたのか」
まっちょ「ええ、あんな炎を浴びたら一瞬で蒸発してしまいますから」
パピリオ「本気の小竜姫様と戦ってみたかったでちゅ」
横島「そうだよ・・・・・・・その小竜姫様はどこだ?」
まっちょ「あそこに」
まっちょが指差した方を見ると、そこには石段に座っている魂の抜け殻と化した小竜姫の姿があった。 (NT【C】)
- 小竜姫「小鳥さん・・・・・見て・・・・私、また自分の家を壊しちゃったの・・・」
小鳥「ちゅんちゅん」
横島「まずいな・・・・・・・完全にトリップしとる・・・・・・(汗)
パピリオ「・・・・・・哀れでちゅ・・・・・(しみじみ)」
小竜姫「お仕置きか・・・・。うふふ・・・・・・でもね、小鳥さん。大丈夫なのよ。」
小鳥「ちゅんちゅん?」
小竜姫「壊れた建物・直す。これ・人類の知恵。・・・・・・・・あははは♪」
小鳥「・・・・・・・・」
小竜姫「でね、それを美神さんに頼むの。これも、人類の知恵。・・・・・ふふふふ♪」
横・パピ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
二人には小鳥に語り掛ける小竜姫の姿がミスターポポに見えたという(笑) (NT【C】)
- おし、さっそく書かせてもらいました。
もう後の人の事は全く考えずに自分の世界で進めさせてもらってます(威張るな)
・・・・・もう少しポポ言語?使いたかった。神聖言語に対抗して(笑)
あれはおもしろかったです(爆笑) (NT【C】)
- うぁ、さいこぉ♪(いままで挑戦したことのないほどの はぁと)
イってる小竜姫様が………可愛い!(違うっ!)
にゅっちさん、さすが元祖!そして、イホリンさん、移転ありがとうございます!
移転のタイミングとか、まだ良くわかんないんで…(苦笑)
そのうち慣れたら、イホリンさんの手を煩わすことなく、移転できるんでしょうか…? (発見!sauer・7/4)
- ポポ語がわからないボクとしては(D・Bは苦手)
続けられない、ケドいいネタ思いついちゃった。しばらく待って、誰も書かなかったら
や〜ろおっと(はぁと)けどやっぱりうまい人の話を読むのもさいこぉっ♪
誰かポポ語を継いでっ?(他力本願は、いけませんね!猛反っ!!) (sauer・7/5)
- 横島忠夫「固まってますね・・おーい小竜姫さまぁ?」
-返事がない、只のしかばねのようだ・・・ンなワケねーだろ?-
しかし、これ幸いと横島は小竜姫様の背後に廻り、道徳的にはしては行けない行為、男としては是非したい行為にでた。
横島忠夫「ほ〜んとに小竜姫様はまっちょかな〜しーんたい検査っと!」
手を胸元に伸ばそうとしたその時、横島から発せられた邪気に我を取り戻す小竜姫、
小竜姫様「何奴!」
横島忠夫「ど、どーもきつい挨拶で」
パピリオ「・・・どうせ成長途中でちゅ・・」
鬼門左右「論点がずれとる、のぉまっちょとやら、どうじゃ珈琲でも一杯」 (トンプソン)
- よしっ、トンプソンさんが上手い具合に…(ニタリ)…チャンスは…いまだっ!!
小竜姫 「あ!?…よ、横島さんっ!?す、すみません!………!?」
横島 「は…はは、俺のほうこそ…(出血中)」
小竜姫 「………横…島さん…(きゅぴ〜〜〜ん)」
横島 「?…なんですか?」
突然小竜姫の瞳に、怪しげな光が灯る。横島は気づいていない。
小竜姫 「ドラえもん…って、知ってます………?」
横島 「・・・・・・・はい?」
小竜姫 「ドラえもんは…のび太くんが困っていると、いつも何も言わずに助けてくれますよね…」
横島 「あ、あの…小竜姫様?」 (sauer・7/6)
- 小竜姫 「横島さん=ドラえもん………ひみつ道具=文殊……うふ、うふふふふ♪(ニヤリ)」
横島 「も、もしもぉ〜し、小竜姫様ぁ〜?」
横島もさすがにあせる。まさか小竜姫が…アレに!?などと思い始めた、その時!!
小竜姫 「横島さぁぁぁん!!助けてくださいっ、このままでは私、老師にお仕置きされますよぉ!!(泣)」
横島 「ちょッ、ちょっと、小竜姫様!?お、落ち着いてくださ…」
小竜姫 「ええいっ、出せとゆ〜のに!!文殊はどこなの!?ココ?それともココぉ!?」
横島 「えっ?やっ、やめてぇ〜〜っ!!ここじゃイヤ〜っ!!(泣)」
パピリオ「………小竜姫様…意外と、ダ・イ・タ・ン・でちゅ(ぽっ)」
鬼門左右「姫………(泣)」
まっちょ「・・・やはり、私の目に狂いはなかったようですね(にっこり)」 (やりたい放題なsauer・7/6)
- あぁぁっ!!突っ走っちゃった!!皆さんごめんなさい!!
こんなボクを許して!?(なおかつ誰か後を継いで!?) (卑怯者なsauer・7/6)
- 小竜姫様「なんとでも言って!私は『おしりペンペン』はいやっ!」
横島忠夫「お、『おしりぺんぺん』ですとぉ!」
・・横島妄想カット・・
横島忠夫「わかりました!不肖横島、タイムマシンだろうが、もしもボックスだろうが」
パピリオ「あたちは、たけこぷたーがほちいでちゅ」
鬼門の右「パピリオ、お主は飛べるだろうが」
マッチョ「・・・。どーでもいいから助けてくれよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イホリンへ。音楽用語で「ロゥ(若しくはロー)」は低音の事を指しますよ。
遅いテンポの場合はスロウテンポでっせ。 (今ごろ気づいたトンプソン)
- 横島「はい。・・・・・・一応、文珠は用意したッスけど・・・・・・」
小竜姫「あ、ありがとう!!これで『お尻ぺんぺん』されなくて済むわっ!!ふふ♪」
横島「あ、あの・・・・・・・・」
小竜姫「これに、『復』『元』と念じて、えいっ!!と投げれば♪」
ボワワーン
文珠の力により、妙神山は元通りになった。
小竜姫「きゃーっ!!見て見て、横島さん!!元通りに直ったわっ!!」
横島の手を握って大げさに喜ぶ小竜姫。
だが、彼女の目の焦点が合っていないことは、ここにいる全ての人間?が分かっていた。
パピリオ「ねえ、鬼門ちゃん。小竜姫様はポチの文珠の効力を知らないんでちゅか?」
鬼門「言うな、パピリオ。・・・・・小竜姫様だって知っておるよ。数分でその効果が切れてしまうことは(涙)」 (NT【C】)
- 小竜姫「本当にありがとう、横島さん!何かお礼をしないと・・・・っ!!」
横島「い、いや・・・お礼は嬉しいんスけど、文珠の効果がそろそろ切れ・・・・・・」
ズズーーンッ!!!
轟音と共に再び修行場は壊滅した・・・・・。
小竜姫「壊れた・・・・・・・・・また、壊れた・・・・・・・・・・・」
体中がピクピクと痙攣し出す小竜姫。
横島「で ですから、あまり文珠は意味が無かったと言いたかった訳で・・・・・」
小竜姫「(ニッコリ)横島さん・・・・・・・・・・」
横島「はい・・・・・?」
小竜姫「あなた・・・・神を侮辱してるの?」
ヒュウウウウゥゥゥッ!!!!!
横島「びくうっ!!!???」 (NT【C】)
- 横島「ちょ、ちょっと待って!!小竜姫様だって文珠の効力知ってましたよね?」
小竜姫「ジー・・・・・・・・・・・」
横島「・・・・や、やべえ・・・目が座っとる(汗)パ、パピリオ、何か言ってくれ」
パピリオ「(ドキッ!)パピリオは何も関係ないでちゅよ!ポチが文珠なんかで小竜姫様の神経を逆撫でするのが悪いんでちゅ!」
言うだけ言ってパピリオは鬼門の影に隠れてしまった。
横島「こんのガキァーッ!!・・・はっ!?」
振り向くと眼前に小竜姫が異様な霊圧を放って立っていた。
小竜姫「ふふふふっ♪横島さん、どうしてくれるんですか?」
横島「げっ!!いつのまにか壊したのが俺のせいになってる(焦)」 (NT【C】)
- 横島「(殺られるっ!!・・・・・つうか、話全然進まねーぞ、これじゃあ!!)」
まっちょ「お困りのようですね?」
横島「ん?まっちょか?何か策でもあんのか?」
まっちょ「ふふ、私におまかせください」
そう言うとズイっと小竜姫の前に出る。
まっちょ「小竜姫様、怒りをお静め下さい」
小竜姫「な〜に?あなたが私のお家直してくれるの?」
まっちょ「ええ。私の国から屈強な男をたくさん連れてきて働かせますので、直に元通りに直してご覧にいれます。」
小竜姫「ほ、本当!?」
まっちょ「ええ。」 (NT【C】)
- 小竜姫「約束よ!あ、そうだ!私と指きりげんまんしましょ!」
まっちょ「はて?指きりげんまんとは?」
小竜姫「こうするのよ!」
そう言って小竜姫は強引に自分の小指をまっちょの小指に引っ掛けた。
小竜姫「いい?」
まっちょ「はあ・・・・・」
小竜姫「ゆ〜びき〜りげ〜んま〜んうっそつ〜いた〜らあ〜なた〜の国で、竜〜化する♪ゆ〜びきった♪・・・・・これで良いんですよね、横島さん?」
横島「・・・最後が違う・・・(ぞ〜)」
小竜姫「何か言いました?(にやり)」
横島「(びくっ)いえいえ」 (NT【C】)
- まっちょ「こ、この約束は絶対敗れませんね(汗)・・・私の国が滅んでしまう・・・」
小竜姫「お願いね♪」
横島「小竜姫様・・・・・キャラ変わっちゃったな」
パピリオ「よっぽどお尻ぺんぺんが怖いんでちゅね・・・・・」
小竜姫「で、私はどうすれば良いのですか?」
まっちょ「あ、その話ですが・・・・小竜姫様は今回は見送らせてください」
小竜姫「あら、どうして?私も手伝いますよ。深刻なようですし」
まっちょ「いえ・・・・・私の国でドラゴンになられると、その・・・・・・」
小竜姫「あ、あははは・・・・・・そうですね。助けるどころか滅ぼしてしまう恐れがありますね(苦笑)」
藁ってごまかす小竜姫にまっちょもただ笑うしかなかった。 (NT【C】)
- まっちょ「で、代わりと言ってはなんなんですが、まっちょ神様をお貸し願いたいのですが・・・・」
小竜姫「まっちょ神?ああ、ゴーレムの事ね。・・・・・・・ゴーレム、出ませい!」
ずずーん!
ゴーレム「がごんががごんが(小竜姫さま、何の用ダス?」
小竜姫「ゴーレム、この方があなたに会いたがっていて・・・・」
ゴーレム「がご?(む?)」
ゴーレムの二つ目が小竜姫の横にいるまっちょの姿を捉える。
ゴーレム「がごんが(お、おお〜、お前は)」
まっちょ「ゴーレム様、お久しゅうございます」 (NT【C】)
- まっちょ「よし、久しぶりに神聖言語をばっ!」
まっちょは再びどこからかラジカセを取り出すと、ニッと白い歯を見せて再生を押した。
再び、あの重く低い8ビートのドラム音が鳴り響く。
まっちょ「ムキ ムキ モリモーリ」←筋肉の躍動する音
ゴーレム「フン モリッチョ ムキキ」
まっちょ「ほうほう。では フンフン モリキン ゴリッチュ」
ゴーレム「がご(そ、そんな事になっていたとは・・・) ムキョ モリモリ」
まっちょ「 ドッピン ムーリョン ゴリゴリ ムキ」
・・・そこでラジカセは切れた。 (NT【C】)
- ゴーレム「がごんが(なるほど・・・・このまっちょ神の力が必要ダスか・・・)」
小竜姫「分かったの!?」
思わずツッコミを入れる小竜姫。
横島「うう・・・・今見てはいけないものを見たような・・・・・」
パピリオ「うえ〜〜、きもいでちゅ・・・・」
まっちょ「まっちょ神、どうか今一度、我が国をお救いください!!」
ゴーレム「がごんが(分かったダス。その、まっちょ伯爵という者はおいどんが成敗するダス)」
横島「・・・普通に会話できんじゃねーか」 (NT【C】)
- ・・・・またまた変な展開に(ごめんなさい)
少し話を進めさせてもらいました。
あと、ゴーレムの相棒?も登場させたいですね。
ざうあーさん、そのネタはやはり(笑)
でも、ジャイ子はどう考えてもおかしいですよね。
ジャイアンだからジャイ子?ジャイアンはたけしという本名があるのに(笑)
トンピーさん、お尻ぺんぺんには私も大分熱くなりました(変態)
パピリオが可愛いですね。 (NT【C】)
- す、すごいっ…こんなにたくさん!? 尊敬しちゃいます、にゅっちさん!!
えへへ、トンプーさんの、『おしりぺんぺん』は…やりたかった………(←本物の変態)
神聖言語がますますパワーアップ!さてと、それじゃあ、もーちょっとしたら
ボクも続きさせてもらいますっ! (sauer・7/11)
- 久しぶりに来てみたらなんかすごいことになっていますね。
このリレー企画の内容も読ませてもらいました。(前もだけど)
とてもおもしろいです。私もなにか浮かんだら参加させてもらおうかなとか思っちゃいました。 (G-A-JUN)
- …相棒って言ったら………やっぱり………?
ゴーレム「がごんが!(さぁ、まっちょ、おいどんを早く国へ連れて行くダス!)」
まっちょ「はい、まっちょ神様がいらっしゃれば、もう怖いものなどありません!」
横島 「……あ、そうだ…パピリオ。せっかくだから、久しぶりに遊びにいこうか?」
パピリオ「…そうでちゅね、たまには『らぶらぶかっぷる愛の珍道中』をやるでちゅ」
横島とパピリオが、さりげなくその場を去ろうとした。………が
まっちょ「はっはっは!何をおっしゃってるんですか?あなた方にも、来ていただきますよ」
横島&パピ「………えっ?」
まっちょ「救世主には、力強い仲間が居るのは、当然じゃないですか」 (sauer・7/12)
- 横島 「なぁっ!?ちょ、ちょっと待てっ!!俺まで行かなきゃならんのか!?」
パピリオ「わたちまで巻き添え食うのはごめんでちゅ!!」
二人とも、(魔空空間に)行きたくないために、かなり必死に抗議する。
まっちょ「あっ!?なんてことだ!そうすると、まっちょ神様にふさわしい相棒が必要になりますね…う〜ん…」
横島&パピ「人の話を聞けぇっ!!」
??? 「シャキシャキッ!!(それなら、心配はいらないゲス!ココに逸材がいるでゲス!)」
まっちょ「なっ!?あ、貴女(←微妙)様は………?」
パピリオ「な………あ、あれは…」
横島 「ま、まさかとは思うが………(汗)」 (sauer・7/12)
- ………はい、暴走してしまった上に、あんまり進んでません。(泣)
やっぱり、相棒は、カト…い、いや、ちがったらコワイから、修正してください(汗) (sauer・7/12)
- まっちょ「あ、貴女様は!付けるべき所の筋肉を持ち、そしてスレンダーな部分は魅惑的な・・そうまっちょ女神様!」
カトラス「しゃきしゃき(見るべきところがちがいますね。まっちょ)
横島忠夫「いやじゃ〜!こんなのが美女の国なんぞ、誰がいくか!パピリオデジャヴーランドでも何処でも連れてってやる!」
パピリオ「そ、そうでちゅ、筋肉の一族でいくでちゅ!」
小竜姫様「問答無用。パピリオ修行の一環です。いってらっしゃい!まっちょ連れてって」
パピリオ「いっ、イヤでちゅぅぅぅ!」
横島忠夫「俺は完全に部外者だぁぁぁっぁ!!!!!!!!!!」 (トンプソン)
- 横島が気が付いた時には、
空はどこまでも赤く、風は潮を運ぶ雄大な風景であった。
しかし、そこには海はなく、この潮の元は、
横島忠夫「こりゃー、まっちょ一族の!!!!!!!」
まっちょA「そうです、我等が肉体より迸る栄光の風です」
横島忠夫「いやじゃー」
(トンプソン→ボクも嫌です) (トンプソン)
- …グレートにヘビーだぜ………(爆笑)
熱砂(←違うけど)をわたる、かわいた熱気(←野郎の)………うぐぅ…
なんかグレート!!誰か次のヒトが書いたら、ボクも行こっと。 (sauer・7/15)
- おし!書こう・・・・・と思いましたが、眠い、眠すぎる・・・・・zzz
うう・・・・これでは一体何をしにきたのか・・・・・・zzz
お二人とも、カト様(笑)を出していただき本当に・・・・感謝です。
まっちょワールドにも着いたようですし。
す・・・すんません。やっぱり眠いので・・・・・・ガクリ (NT【C】00:30)
- ……随分と留守にしていたら、何だかとっても素晴らしい事に(笑)。
にゅっちへ。
実はちょっぴり壊れた小竜姫さま、大好きでしょ?(笑) ナイス、ポポ言語。
……と思ったら、思いっきりブッ壊れてますね(大笑)。いざとなったらまっちょ王国で一暴れしようだなんて、神聖言語を理解する日もそう遠くはない?(無責任)
ざうあへ。
移転のタイミングは簡単。「大体前回と同じくらいログが貯まったら」、以上(笑)。
これで今度からは一人でも大丈夫だよね、ざうあ(妖しい眼光を伴う微笑)。 (Iholi)
- 続き。
にしても、錯乱しているとは云え、小竜姫さまったらもう(照笑)。
それとまっちょの世界は魔空空間だったんですね。引き摺り込まれる〜(爆笑)。
とんぷーへ。
あらら、ここでも間違ってましたね、ロウ。こいつはどうも僕の鬼門らしい(苦笑)。ご指摘感謝っス。
しかし流石横島、かつてイッパツで(ダブルミーニング)心身耗弱の美神を正気に戻しただけの事は有る(笑)。まあどうせ直ぐにまたブッ壊れてしまってますが(ドクロ)。 (Iholi)
- ビュウウウッッッッッッ!!!
小竜姫 『ぅあんっっ、何て凄い砂嵐!』
パピリオ『うう、目に砂が入って痛いでちゅ! ようし……(ごそごそ)ジャーン、
でちゅ!』
横島 「何だパピリオ? 腰のポーチから取り出したそれは……まさか!」
パピリオ『そう、そのまさか、ルシオラちゃんの形見のバイザーでちゅ!
こーやって、これを掛ければ……(もぞもぞ)。』
小竜姫 『どうなるんです?』
パピリオ『……砂が目に入らないから、ほ〜ら全然痛くないでちょ?(にっこり)』
横島 「痛くないでちょって、痛くないのはお前だけだろーが! ほれ、俺にも
よこせっつーの!(ぐいぐいっ)」 (Iholi)
- パピリオ『ぁあん、ヨコシマ、そんなに強く……ぁん、痛いでちゅっ!(いやいやっ)』
横島 「ほれほれ大人しくしなっ! どうせネンネじゃあるめいしっ!(ぐへへっ)」
パピリオ『ぃやぁん、あたちはまだ子供、ヨコシ……マぁっ!(いやっ、いやっ)』
横島 「だったら、たった今、俺が大人にしてやるよっ!(ぐへへへへへへっ)」
小竜姫 『横島さん、パピリオ……何やっているんですか?(ぴくっ)』
横島 「……何って、ただのバイザーの取り合いですけど?(あっけらかん)」
小竜姫 『……その割には、随分と楽しそうですが……?(ぴくぴくっ)』
横島 「嘘だと思ったら目を開けて下さいよ……風はもう止んでますよ。
ほら、ハンカチ貸しますから。」
小竜姫 『(ごしごし……ぱちくり)あ、本当……(序々に赤面)。』 (Iholi)
- パピリオ『ちょっ〜と過激な言い方で大げさに騒いでいただけでちゅよ。この前遊びに
来たグーラーちゃんから教わったんでちゅよ、ね〜っ!(にっこり)』
横島 「ね〜っ!(にっこり) ぉあ痛たたっ!」
小竜姫 『(ぎゅう〜っ)……パピリオ、防砂バリアを張りなさい!(ぎろりっ!)』
パピリオ『……あは、小竜姫さま、目が怖いでちゅ……その、砂の所為で、ね……。
(すごすご)分かりまちた……ぱらぴれぽれぱれ〜。』
パピリオがステッキ振り振りお尻を振り振りしながら魔法の呪文を唱えると、どこ
からともなく白い蝶……彼女の眷属の群れが姿を現し、一行を柔らかく包み込んだ。 (Iholi)
- 横島 「あ痛たた、爪が食い込んだ……(さすりさすり)。
処でそこのまっちょトリオ。どうしてお前たちはあの砂嵐の中で全然平気
だったんだ?」
まっちょA『それは簡単な事。これは砂ではなく、プロテインの粉末なのです。
寧ろ我々はこの風を浴びすにいると、24時間以内に蛋白質分解が促進
してしまい、たちまち死んでしまうのです。』
横島 「分かった、もういい……。」
一行の旅路はまだ始まったばかり、なのかもしれない(嘆息)。 (Iholi@Jul. 16)
- ど〜もです、イホリンさんっ♪(パピちゃん&横島クン最高ッ♪)では、続きを………
まっちょA「…にしても…ちょっと場所がずれましたねぇ………」
横島 「?……え?だって、ココってお前らの国じゃ…?」
ゴーレム 「がごんががごんがっ!(ははは、何をおっしゃいますか、まっちょの国は、もっとむこうダス)」
小竜姫 「………もっと向こう?…砂で何も見えませんね………」
まっちょA「えぇ、しかし多くの民がこのまっちょを待っていると思うと…(ぐぐっ!)」
カトラス 「しゃきっ!(りっぱです、まっちょ…王子として、目覚めましたね)」
パピリオ 「………も、もう…わたちリタイアしたいでちゅ………(げんなり)」 (sauer・7/16)
- え〜っと、とりあえず…Iholiさんに教えてもらったとおりに………(よしっ!)
「大体前回と同じくらいログが貯まった」ので(笑) まことに勝手ながら、移転させていただきます。
なお、移転場所は…やはり、まずは前例に習って、ココにかなり関係のある、32番に。
ではでは、あちらのほうで再びお会いしましょう。(真似し〜だね…ボク) (sauer・7/16)
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