ザ・グレート・展開予測ショー

へっぽこ大作戦


投稿者名:TAK・A
投稿日時:(01/ 4/21)

「やっぱり彼しかいないわね」
手元の資料を見てため息をついた、美智恵。
「そうです、オカルト関係の知識の不足、見た目上の霊力の弱さ、いかなる状況にも対応できる能力の多様性、この任務には彼が最も向いています』
力強く同意する西条。
「それにしばらく令子からも離す事も出来るしね」
「え?いや、ははははは」
笑ってごまかす弟子を疲れた目で見る美智恵。全く娘と言い。この弟子と言い、自分の教育方法に最近自信がなくなってきたものである。
「しかしね、彼を送り込むのにはひとつ問題があるの」
「?」
「潜入先のGSって女性なのよ」

「おいつめたわよ!」
凛とした声が響く。声を発したのは未だ若い女性だ。丸っこい童顔で、髪はショートカット、青いスーツでぴっちりとスレンダーな身を包み、神通棍を構えている。
「悪魔アセトア…えっと」
「アセトアルデヒトっす」(9巻参照)
そばにいた中くらいのリュックを背負った少年がささやく。こちらはジーンズの上下にぼさぼさ頭にめがねと言った風体だ。
「悪魔アセトヒトデ!」
「アセトアルデヒト」
助手の訂正を無視する。
「このGS七篠みかが地獄に送ってあ・・」
『ウッセー!』
一升瓶を投げつける悪魔。頭に命中、倒れる七篠。
「うわ、なさけねー!」
うめく助手。悪魔も呆然。
「大丈夫ですか」
駆け寄る助手。その手がなぜかヒップに。
『セクハラ禁止ですう!』
「うわ!」
いきなり助手のそばに死神ルックの少女が現れ鎌を振るう。
「まだなにもしてないだろ!」
『警告ですう!』
『契約の神の一族か?』
契約が正しく守られるよう監視する神エンゲージの一族の少女がなぜここに?考えようとして気づく。
『オマエラー!おれを無視してんじゃねー!』
「わりい、忘れてた」
手から光る玉を出し投げつける助手。それだけで消滅する悪魔。
『さすがですう。横島さ・・』
「バ、馬鹿、それは秘密だ。今のおれは小島正だ」

美智恵の密命と西条の陰謀により三流GS事務所に潜入した横島。彼を待っているものは何か?


はじめてしまいました、連載二号。なおこの話は某暴力暴発極貧借金金貸し黒魔術師通称孤児氏の短編版に影響を受けてます。(分かる人いないだろーなー)

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