ザ・グレート・展開予測ショー

宿敵(というか一方的に)17


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 4/20)

「ちくしょおおお!!雪之丞!!はやくこんなとこからはでるぞ!!」
とぽこぽこと出てくるまっちょをたたきのめしながら横島。
それはもう鬼のような形相でいままでの雪之丞との仕事でもここまで嫌そうな顔はしているのを見たことがないくらいだ。
どーやらよっぽど嫌らしい・・・。
「あのなあ・・・・」
とあきれたように雪之丞。
だから出るに出れないということをこいつに俺はいってなかったっけ?
「そんなこといっても横島さんここから出る方法がないんですってば。まっちょの歌歌ってみましたけどどーもなりませんでしたし」
と危機感をまるで感じさせない声で衛藤。
・・・・・・いやそれよりも。
「・・・・・・・歌ったのか?」
と雪之丞。
そんな歌を・・・・・・
衛藤はにっこしと満面の笑顔ではいと頷いた。
ある意味ただものではない。
「そーか歌ってもどうもならんかったかああ・・・」
しみじみと横島。
どうにかなると思っていたらしい。
・・・・・・ならんだろ。
「じゃあこの空間は地脈をエネルギーにしてんだろ?その許容範囲以上のエネルギーをわたして空間をパンクさせりゃいいじゃねーか」
とさも簡単な出来事のように横島。
「無理だ。」
と雪之丞。
地脈のエネルギーといったら相当なものだ。
それを凌駕するエネルギーをこの空間に叩き込むなど自殺行為に等しい。
もし。もしもだ。その地脈を凌駕するエネルギーを生成できるとする。
そして、それを叩き込むとなるとその空間が壊れる際にできる衝撃も半端じゃないのだ。
生身でそれを耐える事ができるか・・答えは否である。
魔装術でかためた自分ならなんとかできるかも知れない。
だが、この空間にそれだけのエネルギーを加えた状態で自分がそんな状態であるわけもない。
他の二人にしてみても同様だ。
本来は雪之丞は考えるという行為があまり得意ではない。
どちらかというと考えるより動くほうがいい。
だが、それだけでは生き抜けない。
自分の力を客観的にみて敵の力をみる。
それらを冷静に判断し弱点を付く。
危機にたいしてこのことができるかどうかで決まるのだ。
力だけでは駄目だ。
これは雪之丞が横島に教えられたことである。
そして
なにか・・・他に
と雪之丞が他の手を考え様としていたとき
「無理だじゃねーよ」
と横島言った。
つづく

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