The Ballade of Tadao & Meiko (エピローグ2)
投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/ 4/20)
「横島さん・・・・今ごろ、どうしてるかなぁ・・・・!?」
あたしはつぶやいたの。
あたし、ベッドに寝転がって、窓の外を見ているの。
美神除霊事務所は、すっかりと静まっていて、今までのような活気がないの。
閑古鳥が、あほーあほーと鳴いているけど。
窓から下を見降ろすの。
今日も何かないかなぁーーと、思いながらも。
今しがた、ポストマンがやってくるの。
そして、郵便受けに何かしら郵便物を入れているの。
未だバイクから降りたまま、エンジンをかけておいて隣の家に向かうの。
少なくとも、郵便物が届いているのは間違いがない。
そう思ったあたしは、1階に降りて行って郵便受けから取り出してみたの。
なかに、依頼らしきものはないか確認するの。
思えば、横島さんがいなくなってから、ガクンと依頼率が減っていたの。
何故なんだろうと思ったの。
首をかしげながらも、郵便物のすべてをチェックする。
あたし宛のものは当然私が受け止めるんだけど、それ以外はとりあえず美神さんに渡すことになっていたの。
そのなかに、一つ気になるものがあったの。
いや、中じゃなくて一番下に。
真っ白な封筒に、裏返しても名前も住所もなかったの。
「美神さぁ〜〜ん!」
あたしは美神さんに、その謎の一通を真っ先に見せるけど、
「なぁに、おキヌちゃんこれ。どうしてこんなものが・・・・」
と、美神も気になって、結局あけることになったの。
開けてみると、真っ先に綺麗な風景の写真が目に付いたの。
あたしが手にとって裏返してみると、筆記体で「ストロベリーフィールズ」とかかれてあったの。
その他に入っていたもの・・・・それは、手紙だったの。
見たことのある筆跡・・・・どこかで見たような気が・・・・・。
そう思ったあたしは、あたしの部屋に戻って、以前に横島さんに書いてもらったものを探したの。
その今日来た物と、筆跡が似ていたからなの。
「・・・・間違いなく、横島君の字ね。」
恥ずかしかったけど、その、横島さんに書いてもらったものを見せると、そう言っていたの。
でも、その口調はどこか、照れているような恥ずかしがっているようだったの。
まだ、横島君と冥子さんのことを、気にしているのかなぁ。
とにかく、その手紙の文を読むことにしたんだけど・・・・・美神さんが叫んだの。
もう一つ、とんでもない物が入っていたからなの。
それは、凄く美神さんには気になるものだったようなの。
なにか、あたしには表が網羅されているように見えたけど、美神さんは
「神話数の数とその神の系譜の数が・・・・なんと、式神の数と一致していて、しかも、
式神それぞれと神話にあげられる神のそれぞれの性格とがほぼ一致している」
って、いうの。
とりあえず、次回にわたってその手紙を読ませてもらうわけ。
今までの
コメント:
- ええと、語っているのが誰なのか判らないのですが、美神のセリフから見るに、キヌでしょうか?語尾に尽く「の」とは……ヒャクメの神眼をガメたのがバレて妙な仏罰でも受けたのか(笑)、はたまた何かの伏線でしょうか?
最後に登場した比較神話論も大いに興味深いですね。 (Iholi)
- ほーうほうほう、いいっすねえ (トシ)
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