ザ・グレート・展開予測ショー

魔剣(14)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 4/20)

「・・・・・・あ、俺もうすぐ試合だ」
と時計を見ると一時五十五分だった
「そっか、また話しようぜ!」
「ああ、解ってる!じゃあな」
と横島はフィリッツを部屋に残しといたままホールへ向かった(いいのか?)
「あ、麗鬼ちゃーん!」
と横島は声をかける
「あ、横島さんもうすぐ試合ですね?ではあちらの方に・・・・・・」
昨日と同じ穴に向かった
ビュン
横島の体が空間移動し闘技場につく
「ふー・・・あ、西条来てるじゃん」
横島は闘技場の中心部に向かってあるく
その時の西条
歩きながら横島対策を思い出していた
「えーっと・・・まともにやりあっては僕は負けるだろう・・・・・ということは・・・・・・・・・何かでアイツをはめないとな・・・・・・・・でそれは」
とブツブツいいながら歩く
いつの間にかもう中心部だ
「・・・・・・・・」
互いにだまってにらみ合う
「試合開始!!」
と我龍鬼の声が聞こえた
「え!?は、はやいな言うの・・・・・・・・・」
と横島が我龍の方を見て無防備な所を西条は狙う
「死ね!!横島君!!」
と目を光らせて妙に殺気のこもった勢いで横島にジャスティスを構えながら突進する
「怖いぞ西条」
と苦笑しながらひょいと交わす
「なっ!!??」
「お前が俺に勝てると思うか?」
横島は霊剣を出し西条に振り下ろす
「くそっ!!」
ジャスティスで受け止めるが刃がミシミシと音を立てる
横島の攻撃を受けきれない
しかも横島は文殊に「閃」の文字の念を込め、発動させる
受け止めている西条を強烈な閃光が襲う
「うわっ!!」
とっさにバックステップし、目を腕でふさぐ
それが西条の命取り
横島はひるみ、視界ゼロの西条を蹴飛ばし、倒れた所に霊剣を首に突きつけた
「ギブアップしろ西条」
と横島
「・・・・・・・・・・・・くそっ・・・・・・・強くなったな横島君」
と顔に血管を浮かばせながら笑う
「ギブアップだ」
両手を上げる西条
「勝者横島!!」
観客のワーワーと言う声が聞こえる
「・・・・・・・なんかテンポが速くなってるな・・・・・まあ俺のときは最初の試合だったからしょうがないか、それにしてもこの大会の選手の能力差って大きいな・・・・・・・・・・・・・」
とかなんとか言いながら闘技場を後にする
ビュイン
同じワープゾーンの穴に入るとさっきと同じホール
この後継をあと何回見るのだろう・・・・・・
やれやれ・・・・・・・・・・
横島はそれから麗鬼は忙しそうだったので話し掛けることも出来ず、とりあえず次の対戦相手を見に行くことにした
「えーっと・・・・・・・・・・・・・」
トーナメント表を見てみる
次の対戦相手は・・・・・・・・・・・・
「ロック・・・・・・・?誰だ?まあいいか」
と用は済んだのでこの部屋を後にした
「えーっと・・・・・・・・・・」
横島は麗鬼に次の試合はいつかと聞く
今日の夜にはもうあるらしい、人数が少なくなってるからか?まあい、時間はまだまだあるので部屋で休もう
横島は自室に戻った
自室にて・・・・
ガチャ
ドアを開ける
「あれ?フィリッツ、まだいたのか?」
とフィリッツがベッドで寝転がっているのに気付いた
「あ?もう終わったのか!?」
「おう」
「はやいなー、まあいいや、でさこれからナンパいかねえ?」
「え?マジ?」
「おう、マジマジ!」
「じゃ、じゃあいくか?」
「おう!!」
と2人はまたしょうもないことをしに部屋を後にした
「あ!あいつ!!いい感じじゃねえか!?」
「どれどれ?確かに!!」
2人は廊下に人間型の妖怪がいたのでナンパにいく
「ねえねえ!!僕横島っていうんだけどさあ!」
「俺はフィリッツ!」
「これからどっかいかない?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
女妖怪はすこし黙ると
「・・・・・・・・・・・・・・・・・何処に行くんですか?ここは何もないですよ?」
と言いどこかへいってしまった
「・・・・・・・・・」
沈黙
「た、確かに・・・・・・・・・・・よく考えたらこんなとこでナンパしても意味ないじゃん」
と2人
「戻ろう・・・・・・・・・・・・・・」
横島とフィリッツは部屋に戻った
いつものポジションに座り込む
「・・・・・・・ふう・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・ふう・・・・・・・・・・・」
ため息つく
「・・・・・・・・・なあフィリッツ」
「ん?」
「お前さあ、日本人だろ?」
「ああ、そうだが?」
「・・・・・・・どこにすんでんの?」
「えーっとなあ、兵庫あたりだ」
「ふーん」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
また沈黙
「あ、そうだ」
とフィリッツが思い出したかのように言い出した
「お前彼女いる?もしくはいた?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
横島の心に痛みが走る
「・・・・・・・?どした?」
「・・・・いたよ、でももう死んじまった・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか・・・・・・すまんな・・・・・・」
思い空気が流れる
「アイツさあ・・・・・・夕日がすげえ好きでな?東京タワーから一緒にみたんだ、綺麗だった・・・・・・・・・・・夕日もアイツも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも・・・・・・・・・もういないんだ・・・・・・・・・」
横島の目に涙が浮かびそうだ
「・・・・・・・・」
フィリッツは横島の隣に移動し
「まだ気にしてるのか?」
と横島の肩に手をかける
「いや・・・・・・・・・・いつまでもくよくよしてたらアイツにも申し訳ないし・・・・・・」
「・・・・・・・・・そうか、お前の気持ちはよくわかる」
フィリッツはポケットから煙草とライターを取り出し一本出して口に挟む
「俺の婚約者も死んだんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「!!!!!!」
「アイツもさ・・・・・・・・・・世話焼きでさ・・・・いつも俺のこと怒ってばっかでさ・・・・・・・・・それでも俺は心底アイツを愛した・・・・・・・・・・・でもある日にな・・・・・・・・・・・・・・・妖怪に襲われてな・・・・・・・・・結婚式の前日だったのに・・・・・・・・・・・・」
フィリッツは拳を握り締めた
血がぼたぼたと落ちるまで
「だから俺は!それから妖怪退治になった、能力が覚醒してな、体術で倒せるようになったんだ、でもどうしても勝てない奴がいるんだ、だからカオスブレイドをとろうと思った、剣術も習得してるんでな」
「そうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺は自分のせいで怪我してしまった女の子がいてな・・・・・・・・それで自分はもっと強くなれないのかって思ったときにあの大男どもがな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なるほど・・・・」
「なあフィリッツ」
「うん?」
「絶対ここから抜け出そうな!」
「おう!!互いに頑張ろうぜ!!」
「それでな・・・・・俺の知り合いもここきてるんだけど・・・そいつらも一緒に帰るんだ、お前も俺たちの中に入らないか?」
「いいのか?」
「当たり前だろ?」
「・・・・・おう!!」
とフィリッツ
「よし、じゃあ俺そろそろ休むわ、夜にまたあるし・・」
「そうだな、俺もそろそろ試合だな、じゃあ今日はこの辺で帰らしてもらう」
「おう、じゃあな」
「じゃな」
とフィリッツは部屋を後にした
「・・・・・・・・・・・・・・・・カオスブレイドとって絶対ここから抜け出してやる・・・・・・・・」
このときから横島の考えがカオスブレイドをとることばっかりでなく、みんなの脱出のこともかなり考えるようになってきていた
天狗のハリセンの効果だろうか?



===つ・・・・・・・・続きます====

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