ザ・グレート・展開予測ショー

魔剣(12)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 4/16)

翌日
大会二日目
「う・・・・・・・・・・・・・・」
横島はベッドの中で目を覚ます
窓の向こうで鳥がチュンチュン鳴いている
朝か・・・・・・
横島はのそっとベッドから出て時計を見てみる
「・・・・・・・・・・・10時か・・・・・・・・・・・・」
たしか西条との試合は二時からだ
まだ時間に余裕があるなと思い何となく部屋を出てみる
廊下には結構人がいてホールの方にも人が大勢いる
「うー・・・・・と・・・・・・・あ!」
横島はホールの方をじっと見ていたら麗鬼がいるのが確認できた
「おーい麗鬼ちゃーん」
と横島は麗鬼に向かって歩くが
なんだか様子がおかしい
麗鬼は誰かと話しているようだったが相手は死角で見えない
それに麗鬼は何だか嫌そうな顔をしている
どうしたんだろ?
と横島は足を速める
「・・・・・・・・・・・?」
ある程度接近すると会話も聞こえてきた
「もう、イヤだってば!!」
「なあ、そんな事いうなよ」
こんな会話が聞こえる
声からして相手は男だろう
「・・・・・・おーい麗鬼ちゃーーん!!」
と横島は呼んでみた
麗鬼はこちらに顔を向け・・・
「!?、横島さん!?」
こちらに向かって走ってきた
「ん?どした?」
「あの人・・・・・・」
と麗鬼が指をさす
横島はその指先の向こうを見てみる
「・・・・・・・・・!!??」
そこには大男がいた
皮ジャンに白いTシャツに青いジーパン
髪は金色、耳には片方に三つぐらいつけている
かなり顔が怖い(ヴォルト?)
「おい、お前はなんなんだ?」
とその大男が喋りかけてくる
「この人は私の恋人よ!!だからもう諦めて!!」
と麗鬼
「は!?へ!?いや、俺は・・・・」
と言おうとしたが
「横島さん!!話にあわせて!!」
と麗鬼がヒソヒソ声で言う
「・・・・・・・・・・・・・・」
横島はしばらく黙り
「あ、そうだ、俺の彼女になんかようか?」
「・・・・・・・・・・てめえ・・・・こいつは俺の女だぞ!!」
と大男は横島の胸倉を掴み持ち上げる
「うっ!!やめろ!!」
横島はもがくがその手は離れない
「ふん!!」
大男は横島をそのまま投げ捨てる
「ぐっ!」
地面に叩きつけられるがこれぐらいでは横島はびくともしない
すぐに立ち上がる
「・・・・・なるほど、大体話がつかめてきた・・・・・」
つまりこの大男は麗鬼を追いまわしてるんだろう
でも麗鬼はこいつのことが嫌い
・・・・・・ちょっとかわいそうだな
「・・・・・・・・もう諦めてくれや、おっさん」
「・・・・・・・・・・・・・殺すぞ、誰に口聞いてる・・・・」
「へっ!!それはこっちのセリフ・・・」
と横島は文殊で霊剣を出し切りかかるが
「・・・・・・・・・」
大男は片手で・・・
いや、指一本でとめる
「何!?」
「みのほど知らずが・・・・・・・・」
大男は横島の首を掴み持ち上げる
ギュウウウ!!
横島の首が圧縮される
「うう!!ぐ!!ぐう!!」
「やめて!!横島さんを殺さないで!!」
と麗鬼が叫ぶ
野次馬が集まる
首を絞められている横島はだんだん意識が薄れてきた
どんな握力してるんだこいつは・・・
コイツはやべえな・・・・・・・
と横島は思った
だがその時
「おい!!お前!!ちょいと待ちな!!」
と正体不明の男の声が聞こえる
「・・・・・・?」
大男は無言で
横島の首を絞めたまま振り向く
「やばいぜ、あんた、こんなとこで人殺しちゃあ、ルールに反してるからね、強制退去させられるぜ?カオスブレイドとれねえぜ?やめときなよ」
今度はなんだ
横島は目を微妙に開けてみると
大男の後ろに大きい茶色の帽子を被った男がいた
肌の色は黒く、背は横島と一緒ぐらい
ジーパンに袖なしシャツ
体全体がなんだか筋肉ばっかの男だ
「・・・・・・・・・ちっ」
と大男は絞めている手を放した
ドサッと横島の体が地面に落ちる
「・・・・・・・・・・・・・・・・・麗鬼、俺はまだ諦めんからな」
と言うと大男は去っていった
「ゴホッ!!ゴホゴホ!!」
横島は手で首を抑え咳き込んでいる
よく気絶しなかったもんだ(ていうか死ななかったもんだ)
「横島さん大丈夫ですか!?」
「大丈夫じゃねえよ、ったく・・・・・・・・」
と横島はユラユラと立ち上がる
「もうすぐで死ぬとこだったな」
と助けてくれた男
「・・・・・・・・・・・・あんた・・・・・誰?」
「俺?俺はフィリッツっていうんだ、よろしくな!!」
と握手を求めてきたので一応、応えてあげた
「それじゃあな」
とフィリッツは歩いて・・・・
いや、小走りで(しかも妙な走り方)何処かへ行ってしまった
「・・・・・・・・な、なんだ?あいつら・・・・・・・」
「さあ?」
「・・・・・・・・・・・」
横島は麗鬼を睨む
「お前なあ・・・・・・・・・・・・・・」
「ご、ごめんなさい・・・・・・・・・・・・・・」
「ったく!おかげで死にかけたぜ!」
「・・・・・・・・・・」
と、ふと麗鬼を見てみると
「・・・・・・・・・・・・・・・・・うぅ・・・」
泣いてる!!
「あ、あれ!?ごめん!!俺の言い方がきつかった!!」
女の涙に弱い横島
「いえ・・・・いいんです、全部私が悪いんですから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前だってつらかったんだしな・・・・・・・それで俺に助けてもらおうと思ったんだし・・・・・」
「・・・・・」
「ごめん・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・いつからつけられてんだ?」
「二年前ぐらい・・・・・・」
「二年!!??・・・・・・・・・・・・・・・・オイオイ・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なあ」
と横島が言うと麗鬼は顔を上げた
「助けてやるよ、お前を、あんなデカ男俺がぶっつぶしてやる!」
横島は笑って見せた
麗鬼の目からさらに涙がこぼれる
「横島さん!!」
と抱きついてきた
「うお!?」
横島の胸で泣く麗鬼
「・・・・・・・・やれやれ」
麗鬼の頭を優しくなでてやる横島
ほかの野次馬
・・・・・・・・・・・・・・・・・大丈夫か横島?

===続く===
うわ!!文章おかしい

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