ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 4/15)

ばっしゃああああん。
花瓶が割れて水がふりかかる。
横島はとっさに夏子を庇い一人花瓶と水をうける。
まあゆうこも横島がこーゆう人間と分かってるからこそ花瓶を投げたのだが。
(投げるという行為自体が異常だという言葉はこの際却下させていただきます)
「ゆ・・・・・ゆうねえ?」
と横島の腕の中で夏子。
横島はくらくらとまわる頭でゆうこを見る。
ゆうこはにっこしと横島に
「なあにひとの可愛い妹に気安く触ってるの?」
といった。
その言葉でぱっと
横島は夏子を腕から離す。
他の面々はいまだ呆然としている。
あまりといえばあまりの話の展開に脳みそがついてこないらしい。
横島からはなれた。夏子はいまだ顔が赤い。
ほんのりと朱が差した頬を両手で抑えている様子は文句のつけようがないほど可愛らしい。
ぽたぽたぽた
と横島の髪やら服やら水滴が落ちる。
ゆうこはすい
と濡れた前髪を梳く。
クリアになった視界に満面のゆうこの笑顔。
ぞくり
だが横島はその笑顔に寒気を覚えた。
怒ってる
これは絶対怒ってる。
おきぬや美神のように不穏な空気をまとってるわけではない。
だが、長年のカンというかいきるために身に付けた特技というべきか、怒っているということを横島は知った。
そりゃそうだ。
昔のことしかも、夏子に関係ないことで夏子に迷惑かけたのだ。
夏子を可愛がっているゆうこにとってみれば嬉しい事ではないだろう。
花瓶のひとつやふたつやみっつやよっつやいつつやむっつやななつや・・・・・・まあそれくらいは覚悟しないとであろう。
ゆうこはひどく穏やかに忠夫だからと前置きして
「言葉がさきでしょ?」
と言った。
「へ?」
と横島。
その一瞬後はたとさっきの自分の行動の致命的な欠点に気付く。
さっき自分が夏子のことを抱きしめた時自分は何も言ってなかったのだ。
まあ一応夏子は自分に惚れている(らしい)のだいきなりそんな行動にでられてもどう解釈すればいいか困るだろう。
「あ・・・・・・・」
と横島。
「夏子」
と横島が呼ぶ。
「・・・な・・なん・?」
と夏子。
まだ顔が赤い。
「ありがとな。まじで」
と横島。
すると夏子は少しびっくりしたように目を見張ったがすぐに優しい表情になり
「感謝しなよ?」
と表情とはにてもにつかない生意気な口調でいった。
あまりのらしさに口元がほころんぶ。
ゆうこもらしいわねと言う。
つづく
・・・・・なんかいいのかこれ?(スランプ中)

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa