ザ・グレート・展開予測ショー

The Ballade of Tadao & Meiko(その4)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/ 4/ 9)

大ピンチに落ちている六道夫妻。
だがそこへ、くっついていた二人の影が浮き出始める。
ばしゅうぅぅん・・・・・・・・・!
二人の重なった影の中から13番目の式神・ダイダラホーシが、ついに姿を現した。

何しろ、忠夫と冥子の2人、実はあの陰陽道師を前世に持つものとその子孫の関係。
そして、このダイダラホーシは、はるか昔、アシュタロスの何十倍もの魔力を持っていた。
だが、前世・高嶋のそのまた前世にあたる者とドクターカオスにより一時的に封じられていた。
それからおよそ1500年近くもかけ、何代もの陰陽道師により、その魔力を徐々に弱めていった・・・・・
その現在の2人の能力で、ようやく発動させることのできる、きわめて鬼神に近い存在。

詳しくは、過去ログを・・・・と言いたいところだが、
あくまでもGS協会発行の『ゴーストスイーパーの謎』を参考にして書いてるのでそっちを参考に。


「ぎゅぎゅぎゅぃーー!」
と、あわただしく荒っぽい声が空間に響き渡る。
その様子は、イルカのボスタングのような格好だが、こいつが出現したからにはもはや恐れることはない。
あの、ハウンドマスターなる者もあせり始めていた。
しかし、それは大したことがないように、今度はなんと・・・・・

『えーーっ、こりゃまたびっくり門左衛門!』
「・・・・げ、今度は12神将を幻覚イメージ化させやがった。」

忠夫も、びっくりしていた。
それだけではない。
はやくこちらの12神将をしまわなくては、区別がつかなくなる・・・・・と思いきや、
その心の内を読んでハウンドマスターが素早く攻撃してくる。

「きゃあぁ」

冥子の霊能力が打ちのめされる。
ダイダラホーシだけじゃなく、すべての式神について言える弱点は、冥子の内気な霊能力だ。
それは今までの経験からも、必要なときに気絶しているからだ。
そこまでも一瞬で読んだハウンドマスターなるものは相当の能力者だ・・・・。
だが、その攻撃の前に耐えながらも、二人は手を取り合ってTwo of Usしていた。
いまは、二人の霊能力で持っていたといってもおかしくはなかった。

『何故だ、何故とどめをさせない・・・・・!』
やつは戸惑い始めていた。
このダイダラホーシが出現してから、奴はありとあらゆる能力を封じ込められているように思えたのだ。
この中で、忠夫は・・・・

「冥子の手・・・・あったかいなぁーー」
「忠夫くん・・・・・!」

その冥子の心の中では、忠夫のことを考えていた。
それももはや、王子様というイメージではない。
字のごとく、キチンとした忠実なる夫として認めていたのだ。
そして優しくしてくれるところに・・・・なんとなく惹かれていた。
いや、もしくは前出の陰陽道師というところが何となく心に刻まれていたままこの世に転生していたのかもしれない。

「いくぞ、冥子!」
「ええ!」

冥子の返事がいま、忠夫の耳元までたくましく伝わった。
本当、良くぞここまで成長したものだ。
相変わらず、驚くと式神が何度と出ることはあるけど・・・・・・!

「ダイダラホーシ!」

と、冥子はリンとした強い声で叫ぶ。
ダイダラホーシが次々と膨張していくたび、空間がゆれ始める。
それは文殊などでは再現できない、空間の叫び。
ついに、立場は逆転イッパツマンとなり、空間が叫びあげる度、そのハウンドマスターなるものの仮面のようなものやら・・・・・
衣装やらが・・・・・はがされて行く。
それを傷ついたビカラが吸い込んでいく。
冥子はその様を見ている。
そして、あの姿が霊能力者たちの魂の加工物であることに気が付いた。
それも、クビラの霊視能力のおかげだ。

「・・・霊能力者の魂を加工するなんて、なんて奴だ」
冥子に言われてはじめて気が付く忠夫は、そのように素直に言葉を叫ぶ。
・・・・その上に、さらにピン!と気が付いたことがあった。

「そうか、分かったぞ!奴の正体・・・・・」
「正体?」
「ああ、たった一人であんな何百人もの霊能力者を倒せるわけがない。
  初めの世代から、何世代にも渡って何百人の霊能力者を倒したってことだ。
  聞いた話、ジョン=レノンも『ヒアキントス』並みの能力者だったという・・・・!」
「そういえば、お母様から聞いたんだけど〜、’80年12/8に殺したというのも・・・・ほんとは殺されたかったから
  自ら殺されるように依頼したとか〜。」

忠夫の左手には、4つの文殊が握られている。
いや、いつのまにか握らされていたかのようだった。
それも、『時間操作能力』をもつ式神の能力により、記憶がそのままで時間だけが『ハウンドマスター』にトドメをさすように進められていた。
いわゆる、都合のよすぎる能力といっても過言ではないのだが。

「・・・で、冥子。先ほどの話に戻るけど・・・・・この何世代というのがキーワードだ。」

一体、こいつの正体は何なのか。
次回から、あっっと驚く展開と正体になるが・・・・・それも完結につながるエピローグ編。
創作者はテレポストーンを放り投げていった。

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