ザ・グレート・展開予測ショー

横島の自立(5)


投稿者名:ノンチ
投稿日時:(01/ 4/ 9)

妙神山か・・・・・。
全ては、ここから始まった気がする。
俺が霊力に目覚める最初のきっかけを作ったのも、
美神さんの為に、GSとして強くなろうと決意した時も、
この場所だった。

横島は、妙神山修行場の正門前に立っていた。
修行場は先のアシュタロス戦で大破したが、今ではもう復興しているようだ。
特に変わった様子はないように見える、強いて違うとすれば修行場を覆って
いる結界が、前よりも強力な感じがすることだ。
そう思っていると、正門から小竜姫様が出て来た。
「横島さん、久しぶりですね〜。」
「ハハッ、また来てしまいました。」
小竜姫様のあいさつに、俺は苦笑いで答えた。
いつもの俺なら、軽口を叩いて手でも握ろうとするのだが、今は不思議と
そんな気がしない。
「雪之丞さんなら、決戦場にてお待ちになっています。」
「・・・・・そースか。」
そう告げると、小竜姫は横島を雪之丞のいる場所へと案内した。
しばしの沈黙が続き、小竜姫の方から話し掛けた。
「横島さん、雪之丞さんと何があったのか知りませんが、もっと自分に自信を
 持ってください。あのアシュタロスを倒したのは、決してまぐれや偶然なんか
 ではありません。」
「だけど、あれは俺一人の力じゃない。」

・・・・・ルシオラ・・・・・。

「横島さん!!」
小竜姫の声で横島は我に返った。
「着きましたよ。ここがあなたの戦う場所です。」
そこは、修行などに使う異界空間のある所だ。
前には銭湯のような建物が見える。相変わらずのセンスだ。
「それでは、ここで俗界の衣服を着替えてください。」
「あ、はい。」
いよいよだ。もう後戻りは出来ない。
                             
                      ・・・・続く

(何か、横島の性格がますます暗くなって来たような。)

    

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