初恋・・・?
投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 4/ 7)
「違うやろ?」
と夏子。
声がかすれる。
「なにが?」
と横島。
「うちは「横島」の気持ちききたいんや。そのいなくなっているひとやない」
と夏子。
ぐいっと襟首をひきよせる。
お互いの呼吸が聞こえそうな至近距離。
「へ?」
と横島。
だって俺の願いはあいつの願いであいつの願いはおれの願いなんだ。
おれはあいつにわらってほしいんだ。
だからいつもの、あいつが好きなおれでいないと。
俺の中にいるあいつが悲しむ。
「おれの気持ちやろ?」
と横島。
「違うて。じゃあなんで横島はわらってるん?」
と夏子。
「それは・・・」
悲しい顔をするともう歯止めが利かなくなる。
はたと
自分の中に湧き上がる答えに呆然となる。
「いなくなって悲しいんやろ?くやしいやろ?」
まるで自分のことのように夏子。
「でも、あいつが自分デ決めたんだ。俺をたすけることをそんで命をかけること・・だからくやしくない」
と横島。
その言葉はどこか白々しく聞こえる。
「じゃあ」
と夏子。
「なんでないてるん」
涙があふれていた。
あとからあとからあとから涙が溢れていた。
目頭が熱い。
視界が歪む。
「わかんねえ」
と横島。
「横島はしんでほしくなかったんや」
と夏子。
「へ?」
「事情はようわからへんけど横島は、犠牲になってほしくなかったんやろ?自分がいなくなっているほうがよかったんやろ?」
うちのすきなやつはそんな奴やから
といって夏子は笑った。
「・・・・・・・・・・・・そんなん」
(だってあいつの願いだったんだ)
(俺がいきるのが)
でも
「最期の最期までいたかったんやろ?」
夏子の言葉がしみとおる。
(夢で逢えただけでもう幸せなんだ。)
(将来自分の娘で生まれるからその時幸せにしてやりたいから。)
「逢いたいんやろ?」
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
「あいてぇ」
ささやくように横島。
するりと言葉が流れた。
「やろ?」
夏子はごつんと額をぶつけた。
「あいてえっ・・・夢なんかじゃ足りねえ。身体のなかじゃあいつがわかんねえ!触れてえよ。笑顔がみてえ。声がききてえ。夢なんかじゃ嫌だ!あいてぇよ・・・・」
その声は涙に濡れていた。
つづく
・・・・勢い余ってかいたけど・・・いいんか?おい
今までの
コメント:
- はいすいません。今までの読んでないのに、今回だけ読んでしまいました。ごめんなちゃい。でもすごいですねー。これぞ最高の小説ではないんか?そうだよ。自分の娘を幸せにしたいだけじゃない。自分と一緒に幸せになりたかったんだよ。横島も人なんだから、自分だって一緒に幸せになりたかったんだよ。そして彼女のホントウの幸せは横島とずっと一緒にいることだったんだよ。うるうる。もいっちょうるうる。 (来栖川のえる)
- 素晴らしい!!
俺が余計なこと言うと勿体無いから
これだけ。 (つんち)
- 夏子ちゃん、横島をここまで泣かすなんてすごい!
美神さんたちではできなかったことをやってのけた彼女はやっぱりヒロインですね!
それにしても横島くん、今まで自分を無理やり納得させてたんだなあ。じ〜ん。
最高です。 (香里)
- 甘えてますね。横島。その役は今後誰に引き継ぐ事になるのやら。
・・にしても、一向に先が見えない・・。
どーなるんだよぉ!お前等! (トンプソン)
- 横島のセリフひとつひとつに感動します―――ッ!!
夏子ちゃん日本一よッ!! (ARSENAL)
- い・・・いたい・・・
hazukiさんの作品で久々に痛い。
でも、周りの女性人のおかげで久々に心地よい痛さです。
そうですねぇ。
なっちゃんにしてみればなっちゃんの意見はもっともだろうし、
かといって横島にしてみれば横島の意見ももっとも。
このあと、どうなるんだろう・・・・・・
むちゃくちゃ気になるぅ〜 (かいぜる)
- 横島の本当の気持ちに気がついた夏子。
そして、それに気がついた上で横島にこれだけのことを言ってしまった。
それにこうおするかのように本当の気持ちに気がついてしまった横島。
さらに、いまだに出番の無いゆっこ姉。
次回はゆっこ姉に出番はあるのか?
はたまた、横島の本心を聞いてしまった美神さんやおキヌちゃんはどういう行動をとるのか?
ナレーターは次の話が気になって予告編をまともに考えられないらしい・・・
次回「初恋・・・!」を乞うご期待。
って言うかナレーターよ、早く読め!! (かいぜる)
- 美神やキヌは、実情を知り過ぎている故、思い切って踏み込む事が出来ない。
シロは、逆に事情も恋愛も知ら(されてい)ないが故、若さに身を任せる以外に術が無い。
ゆうこは「他人による無用の干渉」を積極的には肯定しないが為、二の足を踏まざるを得ない。
夏子は知り過ぎてはおらず、かといって無知でもなく、横島に対する遠慮も無い。だからこそ同じ痛みを知る者として、真正面から横島にぶつかっていける。しかし。
たとえそれが彼の心のカサブタを引き剥がす事になっても。その返り血に自身の手が醜く染まるとしても、彼女は。 (Iholi@今回、甲斐犬はお休み)
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