ザ・グレート・展開予測ショー

誤解3


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 4/ 6)

「・・・・・・そーやって慕ってついてきたいたいけな少年をナンパに利用した挙句ひとりおきざりにしたよな・・そーいや。」
と当時を思い出しながら横島。
自然と声が低くなる。
この壁の向こうにいる人間のおかげで5時間も知らない土地を迷い、しまいには交番のお世話になったということもあるのだ。
横島にとってこの男はある意味鬼門であった。
従兄弟という関係上会うのは年に数回だったがそのたびに怪我を負うか道に迷うか、それかどこぞに閉じ込められるというものだ。
しかも相手にまったく悪意が無い。
そしてもちろん横島のこの言葉にもこの男は
「ああっいい思い出だったなああああ」
とさわやかに言い放った。
横島にはその表情まで鮮明に思い浮かべる事ができる。
「どこがじゃああああ」
がちゃんっ!!
思わずチェーンも鍵もかけていたことを忘れ力任せにドアを開ける。
そして目の前にはにこやかな男の顔と
ひきちぎられ無残な姿となったドアがあった。
「おまえのそーゆう単純なとこすきやぞ」
にこにこと男。
「・・・・・・・・・・・・」
横島は目の前の男を蹴り倒したいという欲求をかろうじて抑える。
そんなことをした日には・・・・・・・・
いやここではいうまい。
「・・・・なんのようだよ和馬にぃ」
コメカミをおさえつつ横島。
「のまえに上がっていいか?」
と靴をぬぎあがりながら和馬。
「・・・・・・・いうまえにあがっとるやんか」
といいながら横島は次に文珠を生成したらドアの修理やなと心の中で決心していた。
この男は横島和馬。
横島の父方の従兄弟であり一番トシの近い親戚で年は四歳上の22歳であり顔立ちもどことなく似ている。
どん。
と音をたてて和馬の前に安物のインスタント珈琲が置かれる。
「さんきゅ」
と和馬。
「で・なんのようだよ?」
といかぶしげに横島。
「ああ。そうそうお前GSになったんだよなあ」
と和馬。
それと用事がなんの関係があるんだとおもいつつこくりと頷く。
「でさ。おれもGSになりたいんだ♪」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
きっかり三十秒の間をおいて横島。
「だからGSに」
つづく
・・・・・・・・・・さてこれは十話でおわれるんでせうか?
(いや頭の中の一話わぶんもいってないから)

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