ザ・グレート・展開予測ショー

生きる(3)


投稿者名:あや
投稿日時:(01/ 4/ 6)

しばらくして、陰湿ないじめを
受けるようになった。
同じクラスの、亜希子に睨まれたのが
原因だった。亜希子はクラス、いや、
学年の中心にいるような子だった。
髪は茶色で、きつい目つきをしており、
目と目があっても、ニコリともせず、
そこにいるだけで、威圧感をあたえる。
『睨まれないようにしなくちゃダメ』
と、友達に言われたが、
令子は、おとなしくしているのが嫌いだし、
もちろん、人にビクビクおびえながら
過ごすのも大っ嫌いだった。
《そんなのにおびえてたら、何もできないじゃない。》
と思い、ふつうの日常をおくっていた。
まさか、自分が睨まれるなんて思っていなかった。
ところが、ある日その『まさか』が
起きた。亜希子に、睨まれたのだ。
転校生なので、まわりからちやほやされる事もあり
令子も、少し得意げになっていた。
亜希子に、話かけられたのに返事をしなかった。
たったそれだけの理由で、その後の人生を、
変えてしまった.....。
最初は、亜希子とその仲間に無視されたり、
すれ違った時、わざとぶつかってくる程度だった。
その時には、友達と呼べる存在もいたし、
特に気にはしていなかった。
しかし、何日もたたないうちにクラス全員が
令子を無視するようになっていったのだった。

朝、教室に入るとみんなの様子がなんだか
よそよそしかった。不審に思いながら
自分の席へ行き、カバンをおいた。
毎朝、一緒におしゃべりしていた子が
登校してきたので、いつものように声をかけた。
「おはよう。」
「・・・・・・・・・」
何も返事がなかった。
「おはよう。」
「・・・・・・・・」
「聞こえないの?」
「・・・・・・・・」
「気分悪いの?」
「・・・・・・・・」
「ねえ!!」
「うっさいなー。もう、話かけないで!」
「なにそれ!どうしたの!?」
「話かけんなって言ってるでしょ!」
突き放つようにそう言うと、他の友達の所へ行き、
楽しそうに、おしゃべりをはじめた。
「なにそれっ!」
令子は、小声で叫ぶと教室を飛び出した。
その翌日も、令子に話かけてくる人は、
一人もいなかった.......。
《あいつだ。亜希子が原因だ。》
それしか、思い当たる事がなかった。
話をする、相手すらいないので、
休み時間は、校庭をぶらぶら散歩していた。
一番つらいのは、昼だった。昼ご飯は、
必ず教室で食べなくてはいけない。
それぞれ、仲の良い子が集まって、食べた。
令子は、一人でぽつんと座って食べていた。
怒りと、悔しさでなかなか食べれなかった。
しかし、そんな令子に追い打ちをかける物があった。
それは、信じていた母の死だった。(ホントは生きてるけど)

続く。

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