極楽大作戦 de 時代劇 第二幕、巻之弐
投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 4/ 4)
子供化する鬼道屋雅彦(鬼道政樹)が最後の力を振り絞り、式神を使い、
再度六道屋に戻ったのである。店先を掃除していたのは女中のおゆみ(弓かおり)だ。
「ねぇ、ねぇ、お冥ちゃんに会わせてよ」
「なんですの?この子供は」
「僕だよぉ、鬼道屋だよぉー」
確かに、面影はあるが、さっきまで冥お嬢様よりもいくばくか年上の人だったのにと。
「あのー、雅彦親分(十手持ちの総称)の子供さん?」
「ちがうよ!僕が雅彦だよー」
「どう〜したの〜、弓さ〜ん」
自分の名前を呼ばれたのかと、お冥(六道冥子)が店先に出る。
「あー、冥ちゃん!」
「へ???どなーたー?」
「僕だよ、鬼道屋雅彦だよぉ〜」
じっとその子供を見ると、
「ほんとだ〜、どうしっちゃったの〜」
どうやら判ったようである。
一通りの説明を、と言っても鬼道屋自身、完全に解ってはいないのだが。
「たいへーん!どうしましょー」
「お嬢様、これは霊の障害で鬼道様がお子様になられたと?」
「そうみたいね〜」
どうしたものかと考えるそぶりをみせるお冥が口に出した答えは、
「とりあえず〜、汚れちゃってるから〜、キレイに〜しましょ〜。それと着物の用意」
という事であった。
通りに烏が通ったようだ。甲高い鳴き声に、
「こ、怖いよ〜」
お冥にひっついて、体を震わす鬼道屋雅彦であった。
「お嬢様になついているようでございますね、さぁ、雅坊、湯の用意をするよ」
おゆみが言うが、
「う〜ん、雅ちゃんの〜世話は〜私が〜する〜、そしてね〜弓さんはー、御奉行様に〜」
「解りました。西条様にご報告申し上げに行きます」
雅彦が子供になった、この連絡はその日の内に関係者全員に伝達が出来た。
「明日、巳刻(およそ9時)に唐巣寺へ来れるものは是非来い」
これが奉行西条の令であった。
「なんやて?これでは京にかえれんな〜」
「仕方ありまへん。貴方ぁ、ここはトコトン付き合うしかおまへん!」
氷室屋夫妻は、死津喪比女退治が目的だったのだが、このまま戻るにもいかなかった。
尚、子供の雅彦、風呂の世話までしてもらったお冥に完全になついてしまった。
あけて翌日、
最初に来るのは、氷室屋夫妻、忠雄にキヌ様である。
「和尚はん大変な事になったにゃてなぁ」
「これは、オキヌ様、拙僧も詳しくは解り申しませんがそのようで御座いますな」
「もぉ、化物はでぇへんと思ったのは間違いやったのやなぁ」
比較的元気なキヌに対して、
「ふぅ、こない早くからやと、ちょいと、きついなー」
どうしてですか?と疑問を口にする唐巣和尚に対して答えは腰元の二人、
おしろ(シロ)におたま(タマモ)である。
「すごい騒々しい夜だったからね」
「ま、夫婦で御座る故」
だから、二人は夫婦である事はもう間違いない事実である。
「あ」
アッケにとられた和尚であった。
それから、今度は早めに来たのが、六道屋一行である。
「ほぉ、この子供が雅彦親分ですか、たしかに子供ですね」
お冥の影でちょっと震える雅彦である。
「ほら〜、怖がらないの〜、おねえちゃんが〜ついてる〜でしょ?」
「・・うん・・」
それでもしっかりと着物のすそを握って離さないのであった。
それから、
同心の部等都比蕩(ピート)、紙一重の差で奉行西条、同心筆頭の関俊祐が唐巣寺の
階段を上った。
「むぅ。間違えなく新手のようじゃな」
西条の顔は当然曇っている。
「御奉行様、この賊が藩に入るとなるといささか面倒でございますな」
普段はどちらかと言うとおちゃらけの関も難色を示す。
「おねぇちゃん、この人達ちょっと怖いー」
子供の目からみてそんな顔色なのである。
「いや、これは失礼」
素直に誤る二人だが、雅彦に染み付いた恐怖心は少々深いようだ。
「まぁまぁ、怖がらなくていいよ、雅君、ほらお土産だよ」
比延蕩、何処で買ってきたのか、風車の玩具を渡すと、
「うわー、ありがとー」
風車を廻そうとして走ろうとする雅彦に、
「こら〜、じっと〜してなさ〜い」
「はい」
どこまでもお冥に従う雅彦であった。
そして、家老の毒田pイにつれられて男装で登場した令子姫だ。
「おぉ、今度はちゃんといらっしゃいましたな姫様」
という和尚に対して、
「やっぱり、ワラワは、城内より下界のほうがいいわぇ」
窮屈な城から抜け出せて嬉しい、そんな事を言うのである。
そして、小笠原流祈祷師エミ、彼女はもう毒田エミなのだが、小説上は祈祷師の肩書きで通そう。
pイのからくり人形毬亜を伴ってやってきた。
その他に、pイが異国の物の怪に詳しいと評判のある旅篭魔鈴のめぐみ(魔鈴めぐみ)に
寺院へ来てもらう様手配した。
「おめぐはん?たしかウチらが最初に泊まった旅篭のご主人やな?そない方やったんか」
「あまり大事には言えませぬが、めぐみ殿は和蘭の血をひいとるのです」
何故、そんな女性がこの藩でと言う問いには無粋であると、亭主が質問を止めた。
「遅くなりました」
めぐみ、言われてみれば日本人離れした顔立ちである事は皆が納得する事である。
「さて、では話をお願い致しましょう、雅彦様」
大勢の大人の中、視線は子供の雅彦に注がれるのであった。
今までの
コメント:
- ガキ鬼道屋、可愛いぞ(駄目)。呼び名は「ま〜くん」が好いかな、と。
あと美神。セリフだけ見ていると……こいつ、何者(笑)。面白くて好いんですけど。
さてさて、瞬く間に集合した一同の前で、鬼道屋は無事に説明が出来るのか?(微妙) (Iholi)
- お冥ちゃんが可愛い(^^)
あの天然ボケぶりが何とも良いです。 (かいぜる)
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