ザ・グレート・展開予測ショー

極楽大作戦 de 時代劇 第弐幕  巻之壱 


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 4/ 2)

「何処に行った事やら、芽道邪の奴全然みつからないわぁ」
秋も深まる美神里だが、日中は真夏さながらの気温を保っている。
「ふぅ、暑いねぇ」
汗を拭くのは同心筆頭の関俊介だ。
「そうですね。御水呑みますか?」
竹の水筒を渡すは同心新米の武等都比延蕩(ピート)だ。
「ん、ありがと」
「・・だから、息をかけんで下さい。関様」
「ん、こりゃすまん」
まったく反省の色が無い。
「まったく。お夏さんに言いつけますよ」
「それだけは、やめてくれ!」
年下?の比延蕩に懇願するところを見ると、なかなかきついようだ。
「しかし、何処に消えたのだ、芽道邪は?」
「一休みしたら探しましょう」
そうして探索が始まるのだが、橋の下にも、廃墟にもいないのである。
「あのー関様今日は昼に休暇をとったのですが・?」
張り切る上司に一応の礼儀なのであろう。
「あぁ、あの秋山先生に稽古をつけて貰うとか言ってたな」
「御存知でしたか!」
「あぁ、行って来い、あの御仁から学ぶ事は多いと聞いてるからね」
何を言っても流石は同心筆頭、同心の動きは頭の中に入っているようだ。
「僕は剣を使うよりも」
と、脇差を出すと、紐状になっているのを見せて、
「こういう武器の方が性にあってるからね」
さて、昼も過ぎて、門弟達も続々と戻る道場内に比延蕩の姿があった。
「お、来たか同心殿」
声をかけたのは道場で折り紙を貰っている浪人伊達雪之丞である。
「やぁ、雪之丞殿。秋山先生の御様子はどうですか?」
「いや、あの爺さんは絶対化け物だよ」
「何?妖怪変化か?」
「まさか。朝からずっと太刀稽古を続けて誰も一本も取ってないのだよ」
「それは凄いな」
「だれが凄いのじゃ?」
秋山小兵衛も外に来たようだ。二人は最上の敬礼を持って相対する。
「まぁ、そんなかしこまらんでもええ。それにしてもおりゅう(小竜姫)め」
ちんと、鼻をならしてから、
「ワシが来る事は秘密と頼んでおいたのに、大々的に言いおって」
それから、剣の話しに華をさかせていて、そろそろ道場にと思った時分、
旅姿の男が一人道場内へやってくる。江戸で六道屋の下受をやってる鬼道屋政彦である。
「大先生、こちらでしたか!、それに同心様に伊達様も」
「政彦か。江戸へ戻るのか?」
「はい、そろそろ家業も有ります故。本来ですと芽道邪を御縄にしたかったのですが」
「そうじゃったな。御主はきゃつを探しに来た岡引だったのだからな」
「まぁ、陰謀を食い止めた事が出来たので、好よします。御先に江戸へ」
「そうか。ワシの息子にも宜しく伝えといてくれや、そうじゃ」
秋山小兵衛、懐から銀二枚を出して、
「当座の資金にするがえぇ」
こんな物はと恐れ入る政彦に、ワシに恥をかかすなと、渡す。
「では、御免なすって」
大通から甲州街道へ曲がり関所のも無事に抜ける。
「なんのかんの言ってももう秋だな」
政彦が秋を実感している時に、旅の道で奇異な物を見た。
「はて?男の子が一人、両親とはぐれたのだろうか?」
男の子に声をかけようとした時、政彦はなにやらの霊的干渉を感じていた。
幾ばくかの時間が流れた後、
「こやつ使えるかと思いませんか?芽道邪様」
「あぁ、まったくだね。期待してるよ、馬醫羽(バイパー)
まかしとき!どうやら芽道邪まだ諦めていないようである。
子供になり、何時でも殺せるだろうという油断があったので、
鬼道屋政彦、式神は夜叉丸を使い、再度美神藩にもどったのであった。

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa