極楽大作戦 de 時代劇 第弐幕場 巻之零(本編導入に際して)
投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 4/ 1)
「箱根にゃ飽いた、伊豆にも慣れた、次に向かうは美神里」
内藤新宿から甲州街道抜け、三目の門に有るのが江戸っ子の軽い旅行先として名高い、
関東八州小京都と言われる美神藩、通称美神里での一席御付き合いを願います。
前回までに、自席家老は風炉努留(プロフェッサーヌル)の陰謀を暴いた、
令子姫一行に半月程の日常を個々説明にかえて候。
小竜道場は無外流京派の流れを組み、質量共に藩内一の名を持っている。
女ながらに主の妙神おりゅう(小竜姫)、今日も稽古をつけている。
「面ッ!雪之丞未だ甘いわね!」
「こなくそ!もう一手御指南!!!」
やっきになって飛びつくは道場で折り紙を頂戴している浪人の伊達雪之丞(そのまま)。
これでも道内では5本の指にはいる男である。
「あの雪之丞とやらは、モノになりそうじゃな」
「そうで御座いますか!秋山様」
江戸表より、小竜道場に寄宿してるは無外流随一の持ち主秋山小兵衛が高台に座る。
「よし、あの雪之丞はわしも稽古をつけてやろう」
「本当で御座いますか!」
木刀を取る秋山小兵衛に頑張ってと声をかける若い女は小兵衛の妻おはるだ。
散々にもまれながらも力にした雪之丞や門弟達、昼飯の話しが咲きあがるが、
「おーい、雪之丞。おゆみちゃんが来てるぞ」
とる物もなんやらと、
おゆみ(弓かおり)、藩内一の問屋六道屋の女中である。雪之丞意中の女性だ。
「雪様、もしよろしければ、お弁当を」
「う、うむ。済まぬな」
門弟達は二人が何時結婚に踏み切るか酒代を賭けている程である。
「そういや、おまり(一文字魔里)ちゃん、寅吉と縁を結んだんだって?」
おまりも元はおゆみと同じく、六道屋で女中をしていたのだが、暇をもらっている。
「あんたー、御食事にするかい?」
「うむ。そうするかノー、他の大工連中の分も有るかの?」
寅吉(タイガー)は大工のある手柄で副棟梁に出世し、おまりと所帯を持った。
「しっかし、副棟梁の初めての仕事が御家老様の御屋敷再建とはおそらいりやすぜ」
「はは、運が良かっただけじゃがノ」
其処へ、家老本人がやってくる。
「あ、家老の毒田薫栖(ドクターカオス)様、それにタエ様まで」
「なかなか、はかどっとるようじゃな。寅吉の」
「トンでも御座いません。急いで作らせていただきますさかいに」
「私が思った以上に普請が進んで嬉しいですわ」
「これは有りがたい御言葉で御座いますノー奥様」
それから今後の部屋について綿密な打ち合わせが始まる。
「実はな。かの娘祈祷師と名乗ったエミが養女になってくれる事を決意してな」
「それはオメデトウ御座いますです」
祈祷師エミを名乗った女は、この藩に潜伏した死津喪比女を師匠の仇と狙い、
半月前に見事達成出来た次第で、今は毒田家の養女になる手続きをしている。
「しかし、そうなりますと、手続きがメンドイのではないカノ?」
「ほほほ、それにはウチの毬亜が役に立つのですわ」
妻、タエの言う毬亜(マリア)とは、pイが作ったカラクリ人形の事である。
しばらく普請(工事中)の前で無駄話に華を咲かせていると、
「御家老、こちらにおいででしたか!!」
「なんじゃ、奉行殿に、同心筆頭殿」
奉行は西条輝彦守、美神藩の遠山金四郎の異名を持つ男である。
同心筆頭は関俊介で少し中年にさしかかったが、結婚相手はいる男とか。
もう一人、やって来たのが新米の武等都比延蕩(ブラトー、ピエトロ)だ。
何やら政治向きの話になってきたので、寅吉は仕事を再開じゃと大工達に檄を飛ばした。
そんな姿を犬の麻呂(マーロウ)はのんびりと散歩をしている。
本来は役者の銀公が飼っている犬なのだが、自由奔放に歩きまわっているのだ。
「あ、麻呂君。こっちおいでー」
餌をあげるのは、旅篭魔鈴の女亭主、めぐみ(名前変ったけど気にしない)だ。
「お、ワンコロ来たのか。何時くたばるんだい?」
軽口を叩くのは旅篭魔鈴の飼動物、小妖怪の鈴女である。
ワンと一吠えした後に、町の北へと向かうと、
「あ〜〜、麻呂〜〜、元気?」
「お知り合いで御座いますか、おめい(冥子)お嬢様」
「お嬢様はやめてってーーー、政彦さん」
美神藩最大級の問屋、六道屋の一人娘のおめいに江戸で六道屋の下卸をやっている、
鬼道屋政彦(鬼道政樹)である。どうやら妖しい関係だと、睨む者もいる。
北には美神藩古刹の寺唐巣寺院が鎮座し、寺院を管理する権三郎爺と和宏和尚がいる。
犬の麻呂に気付いた和宏和尚、
「おっと、麻呂君。すまないが今日は御城代様御一行がお忍びでね」
あぁ、あのむすめっこが来てるのかと、家に帰る麻呂である。
寺院内で、紅葉を楽しむ美神藩藩主公彦(美神公彦)様に、
以前、夢魔《ナイトメア》にとりつかれた次女のひのめ様、
奥方様の美智恵御前。
そして、半月前の騒動で終止符を打ったのが、この男装をやめない令子姫である。
令子姫、以前は父君と確執があったのだが、現在は大分とれているらしい。
その唐巣寺院から東へ向かうと、唐物屋厄珍堂がある。
「いらっしゃいアル。なんでもそろっているアルよ。令子姫の裸体の錦絵は如何あるか」
と、いかがわしい品まで扱っているのだ。
更に東には、遊郭がある。
この遊郭の中で半月前芽道邪(メドゥーサ)奴が、藩転覆の陰謀を企てたいたが、
「くそ、蛸が失敗した以上は逃げるよ、鎌田勘九郎!」
勘九郎を連れて雲隠れをしたのだった。だが、
「次の手はうってあります」
と、芽道邪に囁いたのが、前作の締めである。
おっと、忘れていた。唐巣寺院から少し西に入った山にあるちょいと洒落た家に、
霊能を持っているということで公彦様から腰元のおしろとおたま(シロ&タマモ)を
借りている者がいるのだ。
「台所は私がするから、御風呂を見てきてくれる?」
「了解で御座る」
火吹き竹を使って火力をつけて、今のご主人様に湯加減を問う。
「オキヌ殿、湯加減はコレくらいでいいで御座るか?」
「えぇ、とってもいいどすえ」
氷室オキヌ様、ふれこみは反物問屋氷室屋娘だが、実際は皇族の血を引く皇子様だ。
腰元のおしろが、異変に気付いて、忠告をする。
「あのー。オキヌ様。どうやら覗きをしている男が」
というと、
「まったくも。しょうがあらへんな。そないとこで見てないで一緒にはいらんかぇ?」
「うぅ、こないして影からみてるからオモシロいんやで」
「まぁまぁ、はよいらっしゃい」
この男横島忠夫、現在は「氷室屋番頭忠夫」という振れこみになっている。
以上、説明は終了。次号より時代劇編第弐部、宜しく奉り、御願いますぅる!
今までの
コメント:
- 相変わらずの名調子、楽しみにしています。
ただオキヌ様の喋り方がまだちょっと気に成っています。
見た処、彼女は亭主にはタメグチをきき、他の人には丁寧語を多用するみたいですが、全体的にもう少しソレっぽくしてみてもいいと思います。前にも言ったように僕はネイティヴではありませんが。例えば、
「へぇ、大変よろしおす。はばかりさんどすな。」
「もぉ、しようがありしませんな。そないなとこで棒きれみたいに立っとらんと、あんたさんも一緒にどうえ?」
「まぁまぁ。冷めない内にお早よぉ入り。」 (Iholi)
- 京都のなまりは分からないんだよねぇ・・・ほんと。
さて新章楽しみに待ってるよん。 (ツナさん)
- 京都へ行って参ります(笑)>Iholi様 (トンプソン)
- たのしみ♪たのしみ♪ (hazuki)
- えっと・・・・・・
ごめんなさい。実は時代劇シリーズはまだ読んでないんです。
というわけで、何がなにやらさっぱりわかりませんでした。
これを機に明日にでも一気読みしてみます(当然仕事中)
でも、こうこられると続きが気になりますねぇ
今回のお話は、そういう意味ではすっごく重要な意味があると思います。 (かいぜる)
- 京都行き、どうかお気を付けて(笑)。お土産は『生八ツ橋』でいいです(笑)。 (Iholi)
- やっと第1話からここまで通して読みました(^^;)
長かったけど無茶面白かったです。(というか、これだけ面白ければもっと長くても良いですけどね)
第二部からはコメント入れさせていただきます。 (かいぜる)
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