ザ・グレート・展開予測ショー

おキヌちゃんの存在(その1)


投稿者名:CSU
投稿日時:(98/ 3/13)

前回予告した、俺のオリジナル創作第3弾『おキヌちゃんの存在』
いってみたいと思います。
なんだかよく分からないタイトルですけど、この話は、おキヌちゃんの存在が消滅しそうになるが横島によって助けられる。
といった話になる予定です。
あえて言うなら、『愛に時間を!!』のおキヌちゃんバージョンに、ちょっとした工夫を凝らしたお話です。

それから、このストーリーは、私の前作『運命の赤い糸』のその後のストーリーという設定になっております。
てことで、前作で俺が勝手に妄想した新キャラ、鈴奈が再登場しますのでよろしくお願いします。
(自分で妄想したキャラを再登場させるのもどうかと思いますが、この話を完成させる為にはどーしても鈴奈の存在が必要不可欠なんです。)

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ある日、美神達は強力な妖怪と戦っていた。
横島「み、美神さん、何なんですかこの妖怪は、さっきからいきなり消えたり現れたりしてますけど」
美神「どうやら、異次元空間をさまよう妖怪のようね、こうしょっちゅう場所を変えられたんじゃ攻撃のしようがないじゃない!」
おキヌ「どうするんですか、美神さん」
美神「こうなったら、何とかしてあいつの動きを止めるしかないわ・・・そうだ!、横島クンあの方法を使うのよ」
横島「なんスか、あの方法って?」
美神「ほら、以前メドーサに使ったやり方よ」
横島「あ、なるほど、じゃあ俺とおキヌちゃんであいつの動きを止めますから、あとは美神さんがとどめを刺して下さいね」
と言うと、横島は『専』と『糸』の文珠作りだし、『専』の文珠の方をおキヌに手渡す。

そして、敵の妖怪が出現するのを見計らって配置につく横島とおキヌ。
敵が出現したと同時に二つの文珠の間に敵の妖怪を挟み込み、動きを止めることに成功する。
横島「美神さん、今です!」
待ちかまえていた美神は神通棍を手に敵の妖怪に向かっていく。
美神「さんざん手こずらせてくれたけどこれまでね、極楽に行かせてー!!」
美神の神通棍が敵を捕らえる寸前、敵が吹き矢を放った。
間一髪その矢を避けた美神、そのまま、ムチとなった神通棍が敵を捕らえ敵は消滅した。
だが・・・。

おキヌ「きゃ・・・!」
横島「どうした?おキヌちゃん」
おキヌ「あ、いえ、さっきの吹き矢が刺さっただけですから。」
美神「だったら一応消毒しといた方がいいんじゃないの」
おキヌ「べつに平気ですよ、大したケガじゃないですから」
そのまま、そのケガを放っておいたおキヌだったが・・・・・・。


次の日の朝、目を覚ましたおキヌは自分の体に妙な違和感を感じていた。
おキヌ(なんかいつもより体が重いような・・・)
妙な感覚に少しとまどいを感じていたおキヌだったが、ちょうど美神が事務所に出勤してきた。

おキヌ「あ、美神さんおはようございます」
美神「・・・・・・・・・」
おキヌ「美神さん?」
何故か美神から返事が返ってこない。
美神「おかしいわね、おキヌちゃんどこ行ったのかしら」
おキヌ「は・・・?美神さん、私ならここにいるじゃないですか」
美神「買い物にでも行ったのかな」
おキヌ「ちょ、ちょっと美神さん悪い冗談はやめてくださいよ」
自分をからかってるのだと思い、美神の肩を叩こうとするおキヌだったが、次の瞬間、おキヌは自分の目を疑った。
美神の肩を叩こうとした自分の手が、美神の体をすり抜けたのだ。
おキヌ「え・・・?」
一瞬、何が起こったのか把握できてないおキヌだったが、昨日の吹き矢のことを思い出した。
おキヌ(まさか・・・昨日の・・・)
そのことを考えながら少しの間呆然としていたおキヌだったが。
その間に、鈴女と鈴奈がやってきた。

美神「ねえあんたたち、おキヌちゃんがどこ行ったか知ってる?」
鈴奈「さあ・・・今日はまだ一回も見てませんが」
美神「そう、じゃあ横島クンとおキヌちゃんに伝えといてくれるかな」
鈴奈「何をですか?美神さん」
美神「私、これから3日間ちょっと外国に行って来るからよろしくねって」
鈴奈「わかりました、ちゃんと伝えておきます」
その時、正気を取り戻したおキヌは必死になって美神達に話しかけるが、美神と鈴女はおキヌの存在に全く気づかない。
が・・・
鈴奈「え・・・?」
鈴女「どうしたのおねえちゃん」
鈴奈「いや、何か今、おキヌちゃんの声が聞こえたような・・・」
美神「気のせいでしょ、どこにもいないじゃない」
鈴奈「それはそうなんですが・・・」
美神「まあいいわ、私はもう出かけるから後のことはよろしくね」
と言って美神は海外に出張に出かけてしまった。

鈴女「ねえおねえちゃん、さっきおキヌちゃんの声が聞こえたって言ってたけど本当なの?」
鈴奈「うーん、気のせいだったのかもしれないけど・・・」
とその時、横島が事務所に来ていた。

横島「おはようございまーす、あれ?おキヌちゃん、美神さんはどこ行ったの」
おキヌ「え?横島さん私が見えるんですか?」
横島「は?何言ってんの、見えるに決まってるじゃないか」
そして、おキヌは恐る恐る横島の肩に触れてみた。
何故か横島には触れる事ができた。
横島「どしたの?おキヌちゃん」
おキヌ「いえ・・・実は・・・」
横島に説明をしようとするおキヌだったが、そこに鈴奈が割って入った。

鈴奈「横島さん、本当にここにおキヌちゃんがいるんですか?」
横島「へ?もしかして見えないの?」
鈴奈「本当に、本当ですか?」
横島「しつこいなあ」
と言って横島はおキヌのいる方向を指さす。
そして鈴奈は横島の指さした方向を向くと、頭から触覚を出して、意識を集中しはじめた。

鈴奈「・・・・・・・・あ!、見えた!確かにここにおキヌちゃんがいるわ」
おキヌ「鈴奈さんも見えるんですか、よかったー」
(ちなみに鈴奈はおキヌに対しては『見る』と『聞く』はできるが『触る』は出来ない)
鈴女「ホントにいるの?おねえちゃん」
と言って鈴女も同じ事をするが、何故か鈴女には見えない。
鈴女「おねえちゃん、私には見えないんだけど・・・」
鈴奈「うーん、多分それは私の方が鈴女より感覚が鋭いからだと思うけど」
横島「そんなことより、おキヌちゃん一体どうなってるんスか?」
鈴奈「私の見たところだと、何故かは分からないけど、おキヌちゃんの存在が半分消滅しちゃってるみたい」
横島「存在が消滅?、なんスかそれは」
鈴奈「でもこの症状って、どっかで聞いたことがあるような・・・」
しばらく考え込んでる鈴奈。

鈴奈「あ!思い出した、確かこれは感染した者の存在を消す魔法の毒薬『次元消滅内服液』だわ」
横島「次元消滅内服液?、どっかで聞いたような・・・・・・」



〜続きます〜(次元消滅内服液とは一体何?)

さあ、横島と鈴奈(一応鈴女も)はおキヌちゃんの存在を元に戻すことが出来るのか?

色々疑問点もあると思いますが、それについては、次回で説明をしたいと思います。



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