横島と少年(10)
投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 3/29)
翌朝
ジリリリリリリリリ!!!!!
昨日みたいにまた電話がかかってきた
「う・・・・・・・・・・・なんなんだよーったく」
横島はのそのそと受話器を取る
「はい横島です」
「横島」
美神の声が受話器から聞こえてくる
なんだか、落ち着いた声だった
「あ、はい!?」
横島は眠たくてなかなか起こせない体を一瞬でおこした
「ちょっと大事な話があるの、今から来てちょうだい」
「え・・・・・・・・・・・・」
横島は一瞬迷った
美神がこんな声で自分に話し掛けてくるなんておかしい
それに大事な話ときた
だが、アキラをおいていくわけには・・・・
そう思ったが
「兄ちゃん行ってきなよ」
後ろからアキラの声が聞こえた
「え?」
「用事があるんでしょ?行ってきた方がイイよ」
「でもお前は・・・・・・・・・・・」
「僕は大丈夫だから、そこらへんの化け物なんかにやられたりなんかしないよ!!」
アキラは笑ってみせる
「・・・・・・そうだな、じゃあ留守番頼んだぞ!!」
「まかせてよ!!」
こうして横島は服を着替え、美神の事務所へ向かった
美神除霊事務所にて
「あ、横島さん!!」
おキヌが事務所のドア付近を掃除していた
「ああ、おキヌちゃん」
「心配しましたよ!!どうしたんですか?」
「・・・・・・・・・・・まあ気にすんな」
横島はへらっと笑い事務所の中に入る
久々に事務所の廊下を歩いた
久々というほどでもないが最近毎日通っていたので、一日でも行かなかったら何だか久々に感じる
横島は事務室の前まできたのでノブに手をかけひねる
ガチャというドア独特の音が聞こえる
「横島くん・・・・・・・・・・・ちょっとこっちいらっしゃい」
美神が机に肘をつき、顔を手で支えるようにして座っていた
「はい」
横島は美神の言うとうり側まで歩く
「・・・・・・・・・・・・・あんたさあ」
「はい?」
「最近来なかったわよね?」
「え、まあそうですね」
「まあね、そっちにも色々事情があると思う」
「・・・・・・・・・」
「でもその事情は何か聞いてもいいわよね?」
「あ・・・・・・・それは・・・・・・・」
「なんなの?」
「・・・・・・・・・・・・・それは・・・・・・・」
「まあ・・・・・・もう知ってるけどね」
「!!」
「昨日あんたの様子を見に行ったらあの館からあんたと少年がいたわよね?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「あの少年は・・・・・・・・・・・妖怪ね?」
「・・・・・・・・はい」
「なんであんたが妖怪と一緒にいるの?」
「・・・・・・・それは・・・・・・・」
「まあ言いたくないのならいいけどね、でもね」
「でも?」
「あのこは私たちがこの前、始末した妖怪の子供よ」
「!!!!!!!」
横島は愕然となる
「あの・・・・・俺がとどめを刺した・・・・・・・・・・・?」
「ええ、多分あのこもその現場を見ているわ、あなたが両親を殺した所をね」
「なんでそんな事わかるんですか!!」
「依頼された書類に写真が載ってた!三人の妖怪のね!その写真とあのこ、そしてその両親、姿が一致してるの!それにあの独特の霊気、あれは私たちが倒した妖怪の霊気と同じ!そんな事にも気付かなかったの!?」
「そ・・・・・・・・・そんな・・・・・・・・・・・・・嘘でしょう!?」
「本当よ!!あんたも危険だから!!だから今日呼んだんでしょう!?今はいい子ぶってるかもしれないけど!!いつ殺されるかわからないのよ!?」
「嘘だ!!」
「本当よ!!」
「うるせえ!!」
横島は机を思いっきり叩く
「アキラはそんなやつじゃねえ!!デタラメいってんじゃねえぞ!!」
「・・・・・!!」
美神は横島の気迫に押される
「くそっ!!」
横島は走って部屋を出て行った
「・・・・・・・・・・・・」
美神はすぐ側にある電話に手をかけた
そして番号をいれて・・・
「あ、私、準備はできてる・・・・・・?」
そのころ横島は
「はぁ!!はぁ!!アキラ!!」
自宅まで戻っていた
「あ、兄ちゃん!!みてみて!!」
アキラはちっさいが突然襲ってきた妖怪を倒したと自慢してきた
「・・・・・・・・・・・・」
横島は黙っている
「ん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・兄ちゃん?どうしたの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アキラ!!」
横島はしゃがみ強くアキラの肩を掴む
「ど、どうしたの!?」
アキラは突然の出来事に驚く
「お前は妖怪だよなあ?」
「う・・・・・うん・・・・・・・・・」
「お前の両親って・・・・・・死んだのか?」
「死?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アキラはしばらく沈黙するが
ドクン!!
アキラの心臓が高鳴った
「ぼ・・・・・僕の親・・・・・・・」
母さん、父さん、殺された・・・・
何で?誰に?
・・・・・・兄ちゃん
横島・・・・・
この男だ
この男が僕の両親を殺したんだ!!
そうだ、忘れてた
・・・・・・・・・・・・・・・思い出した
「あ・・・・・・・あ・・・・・・・・・」
アキラは驚愕する
「アキラ!!」
「うわああ・・・・・・・・・そうだ・・・・・・・兄ちゃんが・・・・・・・・あんたが・・・・・・・・・・」
「!!、・・・・・・・・・・・・アキラ・・・・・・・やっぱり・・・・・・・・・」
だがアキラの頭の中は無茶苦茶になっていた
僕はコイツが憎い!!
憎い・・・・
憎い
憎い!!
でも・・・・・・・・・
憎めない・・・・・・・
兄ちゃんは確かに僕の両親を殺した・・・
でも兄ちゃんは僕に優しくしてくれた・・・
すごくすごく・・・
いろんなことを教えてくれた・・・
勇気をくれた・・・
助けてもくれたし・・・
元気付けてくれたし・・・
励ましてくれたり・・・
凄く愛情を注いでくれた・・・
でもそんな兄ちゃんが母さんを・・・・・・父さんを殺した・・・
どうなってるんだ?
僕はどうすれば?
どうすれば!?
わからない
わからない!!!!!
「うわああああああああああああ!!!!!!!!!!」
アキラは頭を抱えながら叫び
速攻でドアを開け出て行った
「アキラ!!」
横島もアキラを追うため部屋を出て行く
「アキラ!!」
だが、横島が目にした光景は・・・・・・・・・・・・
===続く===
今までの
コメント:
- なんか痛いです・・・・るー (hazuki)
- あきら君、中盤で横島を見送るあたりなんかは大人になったねって思わせましたが、
最後の方を見ると、やっぱりまだ子供ですねぇ。
しかし、あの時の妖怪だって気づかない横島はまだまだ修業不足ですね。 (かいぜる)
- 『フォクシー・ガール!!』の向こうを張る展開とも言えますね。
果たして横島たちの下す決断は? (Iholi)
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