ザ・グレート・展開予測ショー

横島と少年(9)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 3/27)

「うおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

アキラの発した光が消える・・・

「!!」

アディッシュが目にしたものは

「おおおおおおおおお・・・・・・・・・・・・・・」

さっきとあまり変わらないアキラだった

変わったところといえば髪の毛が地面まで伸びている

それだけ・・・

だがもっと何かが違っている

大きな何かが・・・

シーンとした空気が流れる

「何だお前?何をした?覚醒か?あまり変わってないようにみえるがな!!」

アディッシュは高笑いをする

「うるせえ!!」

アキラはアディッシュに飛び掛るが

「ふんっ!!」

地面に殴り落とされた

「この虫けら、お前には何か妙な物を感じ力を、無限大の力を秘めていると思ったが・・・・・・・・・」

アディッシュはアキラの頭を踏みつける

「うっ!!」

そしてアキラの首を掴み投げ飛ばす

アキラの体が中を舞い壁に激突する

「ぐはっ!!」

口から大量の血が流れる

「くそう・・・・・・・・・・・・・・所詮僕はこんな無力、兄ちゃんの足手まとい、」

意識がもうろうとしてきた

「くそう・・・・・・・・くそう!!」

「悔しいのか?まあそらそうだろうがな、この男も運が悪い」

アディッシュはうつぶせで倒れている横島を足で転がす

「こんな足手まといなやつがそばにいるんだからな?お前さえいなければこの男も私を倒し、生きていたかもしれんのになぁ!!」

とアディッシュ

「!!」

アキラはさっき横島が自分に気を取られあいつに攻撃されたのを思い出した

僕がいたから兄ちゃんは?

僕が・・・・・・・いたから?

僕が無力だったから・・・・・・

僕が・・・・・・・・・・・・・・・・・

兄ちゃんは・・・・・・・・・・・・・・

死んだ・・・・・・・・・・・・・・・・?

助けることもできない・・・・・・・・・?

助けることも?

なんてダメなんだろう僕は・・・・・・・

なんて・・・・・・・・・・・・・

だめなんだろう!!!!!

「うおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

アキラはいきなり大声で叫ぶ

「何だ!?」

「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」

バキバキ

そんな音を立てアキラの体の筋肉が一気に膨張する

腕、腹、足、かなり太くなっている

「おおおおおおお!!!!!!!!」

そしてアキラはアディッシュを睨みつける

「うっ・・・・・・」

アディッシュは思わずその気迫にしりぞく

「死ね!!」

するとアキラの姿が視界から消えた

「は!?」

気付けば自分の目の前にいる

「ちっ!!」

アディッシュは後ろに飛ぶが

ブン!!

アキラが一気に間合いを詰めてきた

「くっ!!」

「オラオラァ!!」

ドガガガガガガ!!!!!

アキラの無数の打撃がアディッシュを襲う

蹴り、殴り、頭突き、肘うち、そんな連打だ次々と叩き込まる

「ぐっ!!うぐっ!!がっ!!」

アディッシュはなすすべも無く殴られまくる

「オラア!!」

そして気合のこもった一撃のパンチ

アディッシュは吹っ飛ぶ

だがアキラの攻撃はまだやまない

吹っ飛んだアディッシュを一瞬で追いかけての足を掴んだ

「よくも!!兄ちゃんを!!」

そして掴んだままアディッシュを振り回し地面にたたきつけた

「ガアアアアアア!!!!!」

「ゆるさねえ!!」

そしてアキラは何回も何回もアディッシュをたたきつける

「ふっ!!」

最後に思いっきり叩きつけると足から手を放し上空へ舞い上がった

「死ねえ!!」

アキラは一気に急降下しアディッシュの側の地面を殴りつける

すると地面から気の柱が出現しアディッシュの体を貫通しそのまま上へ持ち上げていき

「はっ!!」

柱が爆発した

もちろん柱に刺されていたアディッシュはその爆発を体内から食らい

肉片になった

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・・・・」

そしてアキラは横島に近づく

「はあああああああああ!!!!!!!」

横島の体に手を当て回復の力を持つ霊気を一気に流し込んだ

「これで・・・・・・もとに戻るはず・・・・・・・・・・」

そしてアキラは倒れた




三時間後

「うっ・・・・・・・・・・」

「うん・・・・・・・・・・?」

横島とアキラは同時に起きた

「はっ!!アキラ!?」

横島はふと横をみるとアキラがこっちを見ていた

「アキラ!!無事だったのか!!」

「兄ちゃんも!?」

すると横島はあることに気付いた

「あいつは?」

「え?」

「あのデカイやつ・・・・・・・・・・・・お前が倒したのか?」

「え?・・・・・・・・・・・うん・・・・・・・そうみたい」

「さすが俺の弟子だ!!よくやった!!」

横島は思いっきりアキラに抱きついた

「・・・・・・・・・・・ごめんね」

とアキラ

「・・・・・・・・・・へ?」

横島はアキラを体から離す

「だから・・・・・・・僕のせいで兄ちゃん死にかけたし・・・・・・・・僕足手まといになって・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・なーに言ってんだよ、今回はお前がいなかったら事件解決しなかったじゃんか」

「え・・・・・・でも兄ちゃんだけなら・・・・・・・」

「俺はそんなに強くねえ、お前がいるから頑張ろうとした、だからあの憑依した化け物も倒せた」

横島は優しく笑い

「それにお前は俺を助けてくれた、俺もお前を助ける、これでおあいこ、いいじゃねえか」

「・・・・・・・・・・・・」

「だからな・・・・・・」

横島はアキラの頭に手を当てなでてやる

「これから一緒に生きていこうや・・・・・・・・・・」

横島は笑った

「・・・・・・・・兄ちゃん、ありがとう・・・・・・・・ホントに・・・・・・・」

アキラはほんの少し泣いていたが笑っていた

「さあ、帰ろう」

「うん!!」

そして2人は屋敷の門をくぐり出た

ちょうどそのころ

「あいつ・・・・・うまくやってるかしら・・・・・・・・」

「横島さんなら大丈夫ですよ」

「そうでござる!!美神殿!!」

美神とおキヌとシロ(タマモはめんどくさいからと来なかった)は横島がきちんとしているか外の物影で見ていた

「あっ!!あれ横島さんじゃあ!?」

おキヌが声をあげる

「あ、ほんとでござる!!ってあれ?あの少年は誰でござるか?」

「は!?」

よくみると門からでてきた横島は確かに少年と一緒だ

「誰?あの子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

だが美神は何かにかんずいた

「あ!!もしかしてあの子・・・・・・・・・・・」

「え?誰なんですか?美神さん」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

美神は黙り込んでしまった

「・・・・・・・・・・・・・美神さん?」

「あの子・・・・・・・・・・・・・前に私たちが除霊した妖怪の子供だわ」

「え!?じゃあ何で横島さんと一緒にいるんですか!?」

「・・・・・・・わからない・・・・・・・・・でも明日聞いてみる必要があるわね」

「そうですね」

そしてそれから美神たちはその場を後にした

横島とアキラもアパートへ帰っていった




=====続く=====

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