ザ・グレート・展開予測ショー

おキヌちゃんの過去!!(4)  −夢その4−


投稿者名:来栖川のえる
投稿日時:(01/ 3/27)

ざわざわざわ・・・・

外が騒がしい。少女は気になって外に出る。
「・・・・なにしてるの?」
「いや、なんか先生が幽霊を捕まえたって言ってたから・・・」
この寺では、世話をしてくれている人のことを「先生」と呼んでいた。・・・・・俺の趣味だが(笑)
「・・・・・・・・・・?」
とりあえず、その幽霊の姿を拝もうと、みんなを掻き分けて進む少女。
「・・・・・・・・・!!」
一番前に行った少女が見たのは・・・・・・・・・・・・
             
            あの少年

ダッ!

少女は、知らぬ間に走っていた。
「・・・・・・・・」
無言で、つかまっている少年を先生の手から離そうとする。
「な!・・・なにをするんだ!?」
「・・・・・・・・・・・・!!」
少女の無言の抵抗。ワケは話さない。自分にも分からない。だが、今助けなくては、なにもかもが・・・・・・・・・・
「・・・・・・・?」
気絶していた少年が目を覚ます。・・・・・・・そして悲しそうな目を・・・・・・・
「・・・・・・やめろ・・・・・・・」
少年が少女にこう言った。
「・・・・・・・?」
わけのわからないといったような顔をする少女。・・・・・・少年の声が、いつもの優しい声じゃないから・・・・・
「いいから・・・・・はなすんだっ!」
そう言って少年はおもいきり少女を突き飛ばした。

「退散!!」

先生が札を使ったかと思うと、あたり一面が光った。




・・・・・・・・どうして私の周りにいる人は、私から消えていくの?




・・・・みんなが散ったところを見計らって、少女は少年に話しかける。
「・・・・・・・どうしてっ?なんで、わたしを・・・・・・・・・」
「だってさ・・・・・・・僕を君がかばって、僕の仲間だと思われたら、君はまた振り出し。・・・・・ううん、もう幸せはつかめないよ。だからね・・・・・・・」
少年は今にも消えそうになりながら言う。
「なんで・・・・・なんで私にそこまで・・・・・・・・」
「・・・・・母親思いの優しい君が・・・・・・・不幸になっていくのを見ていられなかったから・・・・・・幽霊の僕の命と引き換えに、君が幸せをつかめたから・・・・・・もういいや・・・・・・。それにね・・・・・僕は幽霊だと、一言も言わなかっただろ?
結果、だますことになってしまったから・・・・僕なんか、死んでもしょうがないね・・・・・」
そう言うと少年はにっこりと微笑んだ。
「・・・・・・・・そんな・・・・・・・・そんなことない・・・・・・・・・・・だって・・・・・・・・・・命に価値の差なんて・・・・・・・・・・・・・・・・
  
       ・・・・・・・・・・・ないから・・・・・・・・・・・・」

ブーン・・・・

少女の周りが光る。
・・・・・・・・・私が、封印していたこの力を・・・・・・・・・・・・
            この少年のために・・・・・・

そして・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・彼女の優しさが起こしたよ・・・・・・・・・・・・・・・・
























                          奇跡を
























{しめくくり?でもまだまだ続くよん♪}

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