ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 3/26)

「・・・と思うんだけど」
とゆうこ。
当たってるでしょう?と問い掛けるかのように美神を見ている。
「・・・・・・・・・」
沈黙を肯定と代える美神。
二人の間にあるのは一人の女性。
それは美神にとっては前世の姿であり、今の自分には何も関係ないものである。
だが、確かに居たのだ。
そしてその女性が今の自分の一部なのである。
その彼女の一番強く激しい想い。
分からない
とはいえなかった。
前世と今は関係ない。
縛られる事も無い。
そんなことはわかってる。そしてそれは事実だ。
だけども・・・・・動かされるのだ。
もう無いであろう思いに。

ゆうこにとっては五年間をともに過ごした愛すべき存在。
遠い遠い昔の血縁。
もう存在しない人物の想いだと知っていても、その強さがゆうこは好きだった。
ひたむきなまでの、純粋でそれ故に苦しい思いが。
その存在の魂の持ち主がわからないわけが無い。
今世と前世はまったくの別物だ。
・・・・・・・・だが・・・・分からないわけがないと思った。
それは確信。
根拠など無い。
だが絶対の自信を持って
そう思った。
本来ならこんなことは自分は言うべきでは無いというのは分かる。
関係ないものが、さも何もかも知っているかのような顔をして、言う。
ただ偶然見たものの為に。
それはゆうこにはある種の暴力とすら思えるのだ。
そして今それを自分がしている。
人は自分の言葉を行動をそして思いに責任を持たなければと思う。
全てはこころからくるものだから。
で、なければ言う意味が言葉に対するなにかが、失われるように感じる。
・・・・・・・・・・・だけども大切なのだ。
あの少年が。
自分が苦しんでる事にも気付けないものが。
自分のこころの痛みに鈍感な少年が。
愛しい妹の想い人に
助けたいとは思わない。
いつでも自分を救えるのは自分だけだから。
だが・・・なにかしたかったのだ。
些細なことでも。

「だから・・・知ってて欲しいと思って」
とゆうこ。
「知って・・?」
と美神。
「知ってれば・・・分かる事もあるから。・・・・・・・・それに美神さん優しいしね」
とゆうこ。
最期の言葉はさっきまでの穏やかな声とはうってどこか笑いをふくんだものである。
「はい?」
ぞわぞわぞわ・・・・・
この女性からこーゆういわれ方をするのは・・・・あんまし・・・嬉しくない
というよりも、嫌である。
「もうもうっダーリンから色々聞いてるしね♪」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
いろんな意味で美神はこの女性が苦手なようだ。
心の中である男性に対する五寸釘を槌込む本数が増えたのは言うまでも無い。
そしてゆうこは、幼少の本人ですら覚えてない美神の昔話をしようとしたとき
「うわあああんんんんんんん」
シロの雄叫び(?)が屋敷中に響き渡った。
つづく
・・・・・・・・・・・・・いいのかおい自分。
どうしようなっちゃん・・・・影薄いって言われても文句言えない状況に(汗)

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