ザ・グレート・展開予測ショー

おキヌちゃんの過去!!(1)   −夢その2−


投稿者名:来栖川のえる
投稿日時:(01/ 3/26)

・・・・・もぐもぐもぐ・・・・・・
少女が何かを食べている。・・・・・ここはどこ?私はなんでこんなところにいるの?


         ・・・・・・・記憶の断片を・・・・・・・・


         ・・・・・・・見ているの?・・・・・・・・


食べているのは・・・・・・・・・食べ残し。
道行く人は少女を避ける。手を差し伸べる人は一人もいない。
・・・・・・・・どうして?・・・・・・・・
・・・・私の疑問に答えてくれる人はいない・・・・・。
男の子達が私の前を通る。
「あいつってさあ、化け物なんだってよ」
「えぇ?なんで?」
彼らの指の先にいるのは・・・・・・・あの少女・・・・・・。
「なんでも、人にあらざる力が使えるらしいぜ」
「どんな?」
そんなことを言って私の前を通り過ぎていった。
・・・・・・・・人にあらざる力・・・・・・・・・

        ヒーリング    

少女は自分にこんなに素晴らしい能力があることを知った時、いろんな人に見せびらかした。自分はみんなの役に立てる。そう信じていた。実際母の命も少女のおかげで少し長くなったのかもしれない。・・・・・・・・・・・だが・・・・・・・・・・・・
「得体の知れないもの」は「恐怖」につながる。・・・・・・また一人、また一人少女の周りから人がいなくなって・・・・・・気がついたら一人。・・・・・・・・・・・母も
・・・・・・・・・・いない・・・・・・・・・・・。

・・・・・・もぐもぐもぐ・・・・・・・

・・・・少女はまだ食べている。目はうつろ、髪もぼさぼさ・・・・。少女に生気はなかった・・・・・。

「ねえねえ」
声がする。見てみるといつのまにか少年が少女の前に立っていた。
「・・・・・・・・・・・・」
少女がちらりと少年の方を見る。
「あのさあ。ちょっとついてきてくれないかなあ?」
「・・・・・・・・・・」
少女は何も語らない。ただ、少年の瞳の奥をじっと見据える。
「・・・・・・だめかな?」
少年はバツが悪そうに言う。
「・・・・・・・・どうでもいい・・・・・・・」
少女の返答。なにがどうでもいいの?ついていくこと?生きる希望をもつこと?それとも
・・・・・・・・生きること・・・・・・・・・・?
「・・・・・そう、分かった。じゃあ、ついてきて!」
そう言うと少年は少女の手を引っ張って走り始めた。
「・・・・・・・・・・」
少女は黙ってついていく。
   ・・・・・・・何も信じられなくなっていた少女が・・・・・・・・




・・・・・・時の流れを、やっと・・・・・・・歩み始めた・・・・・・・・





{暗い話になってしまった・・・・・。次回からはもうちっと明るくせな・・・・・}

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