ザ・グレート・展開予測ショー

昨日からの贈り物


投稿者名:来栖川のえる
投稿日時:(01/ 3/24)

「なにを言おうと、絶対行きまちゅからね!」
パピリオの声が響く。
「・・・・・分かりました。しかし、今日中には戻ってくるのですよ」
小竜姫は疲れ顔でそう答えた。とたんにパピリオは目を輝かせる。
「ほんとでちゅかっ!?やったでちゅ!」
そう言うと、パピリオは外に走っていった。
(・・・・・さすがに、これだけは止められないわよね・・・・)
小竜姫は複雑な表情をすると奥へ歩いていった・・・・。


「うぐぅ。あいかわらずにぎやかなとこでちゅね、ここは」
パピリオは目をきょろきょろさせながら歩いている。あまりの人の多さに内心驚いているようだ。
「うう。これじゃどっちにいったらいいのか分からないでちゅよ」
と、そう思った時小竜姫の言葉を思い出した。
『道に迷った時は、その辺の人に道を聞いた方がいいわよ』
・・・・・・・・・そういえばそんなことを言っていたような気も・・・・・。
「ねーねー」
パピリオはちょうど横を通りかかった三十くらいのおやぢに話しかける。
「東京タワーってどう行けばいいんでちゅか?」
「・・・・・・・・?」
最初、そのおやぢはパピリオの言葉遣いにあっけにとられていたが、結局親切に教えてくれた。・・・・・・・・よかったな、おやぢ。文句言ってたらお前の命はなかったかもしれん・・・・・・・・・。
「どうもでちゅ!」
パピリオは元気に礼を言うと、教えられたように走っていった。





「う〜ん・・・・・さすがに飛んでくのはまずいんでちゅよね・・・・」
パピリオは上を見上げながら困ったような顔をしている。
「・・・・・・階段を使えばいいでちゅね」
そう言うと、パピリオは目にもとまらぬ速さで階段を駆け登った。
「・・・・・え〜っと・・・・たしか西ってゆうのは・・・・・」
日はすでに傾いていて、今にも暗闇になりそうだった。
「・・・・・がお。早くしないとタイムリミットになってしまうでちゅ!」
・・・・・・・・・今太陽のある方だろ・・・・・西は・・・・・・
「うう・・・と、とにかくポチは最後にルシオラちゃんと、夕焼けの見える方向にいたっていうんだから、今夕焼けのあるところがルシオラちゃんのいたところでちゅ!」
・・・・・・・いや、だからそれが西っていうんだけどね・・・・・・・
「いそぐでちゅ!」
パピリオはそう言って太陽の見えている方に走る。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・パピリオは一瞬なにもしゃべれなくなった。その美しさの前に・・・・・。
「・・・・・・・・これが・・・・・・・ルシオラちゃんが好きだった『夕焼け』でちゅか・・・・・・」
・・・・・自然と、パピリオの瞳から涙が出てきる。
「・・・・・あれから・・・・ちょうど一年経ったから来て見たでちゅけど・・・・・・
ありがとうでちゅ・・・・・・・・ルシオラちゃん・・・・・・・」
そう言ってパピリオはポケットからなにかを取り出してそれを夕焼けにかざした。
「・・・・・・ルシオラちゃん、これがルシオラちゃんが最期に見た・・・・・夕焼けでちゅね・・・・・・・」
パピリオの手ににぎられていたのは、まぎれもなくあのルシオラの形見だった・・・・・
「・・・・・・・・・これが、私の・・・・せめてものお礼でちゅ・・・・・・」














自分の、優しかった姉が好きだった夕焼け・・・・・・最期に見た夕焼け・・・・・・・
愛するものを守るために死んだ場所・・・・・・・・・
自分も好きになれた。自分も好きになった。「夕焼け」を・・・・・・




・・・・・・・いつかまた会えたら言うんだ・・・・・・・・・・























     ・・・・・・こんなすてきなプレゼントを・・・・ありがとう・・・・・・・














{注意!パクリだな。うん、パクリだ。「ライヴ外伝」みたいのかんがえてたら某氏の某
SSで感動して、る〜。とか思ったのでね・・・・・いいでしょ、きゃらちがうし・・・・
許して下さい。

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