ザ・グレート・展開予測ショー

おキヌちゃんの過去!!(リニューアル1)   −夢その1−


投稿者名:来栖川のえる
投稿日時:(01/ 3/23)

「じゃ、おキヌちゃんおつかれさん」
そう言って、美神さんは私に封筒を渡してくれた。
「はい、これ給料ね。これからもがんばってね」
「はい、ありがとうございます」
そう言うと、私はドアを開け、自分の部屋へ向かった。

「ふう・・・・」
私は部屋に帰ると、疲れがどっとでて座り込んだ。
「今日はほんとに疲れたな〜」
私はその後、一時間くらいテレビを見てすごしたあと、そのままベッドに行き、寝てしまった・・・・・・・・



・・・・・どこだろう・・・?ここは・・・・・・
・・・少女が走っている。あれはだれ?わからないけど・・・・なにかなつかしい感じが・・・
少女の足元で雪が舞う。少女はなにも履いていなかった。足は真っ赤になっている・・・
それでも、少女は笑顔で走り続ける。・・・・なにを目指すの?なにがそんなにうれしいの・・・・・・?

「おかあさんっ!!」
・・・・気が付くと、部屋の中にいた。少女が扉というにはあまりにも質素なものを開けて家に入ってくる。
「ほらほら、見てよお母さんっ!」
少女はそう言うと、床にいる女性に何かを見せる。母親なのだろう。その女性は、雪のように白い肌をしていた。気分がすぐれていないようだ。
「ほらねっ!雪だるまさんも、早くおかあさんに病気を直してもらって、一緒にいろんなとこ行って、いろんなもの食べたいだって!」
少女は笑顔で自分の持ってきた雪だるまを母親に見せる。
・・・・・・・・こんなことしても無駄だということは分かっているのだろうか・・・・・・?
「・・・・まあ、・・・ありがとう」
女性は作り笑いをすると、ぽつりと礼を言って、少女に優しく微笑みかけた。
「えへへー・・・・」
礼を言われたのがうれしいのだろうか。少女は満面の笑顔で照れている。

女性が寝たのを確認すると、少女は私の方にかけてきた。
「あのね、私ね、おかあさんが元気になったらね、一緒にいろんなとこ行って、いろんなもの食べるんだ」
・・・そう、よかったわね
私は言葉を発することはできなかった。
少女はしばらく私にいろんなことを語ってきた。・・・・・満面の笑顔で・・・・・・
「だめだよう、おかあさん寝てるんだから」
気が付くと、ねこが家にあがって、女性にじゃれている。
「だめだってばぁ」
そう言って少女はねこを女性から遠ざける。
「・・・・・・・早くよくなってね、おかあさん・・・・・・」
少女は女性の寝顔を見ながら、笑顔でそう言った。
・・・・・・・だけど・・・・・・・
少女の願いはこの先・・・・・・
かなうことはなかった。





永遠に・・・・・・・・・・







{一言謝ります。すいません。前のおキヌちゃんの過去!!がやだった(っていうかあんな展開じゃどうしようもないよ、ほんと)ので、こういう形で復活させました。この話は
完結させます!だから見捨てないで・・・・(泣)。でも絶対最後はハッピーエンドにするから、待ってろよ、おキヌちゃん!!}



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