ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 3/22)

「危ないって・・?」
あの性格が?といいそうになって思わず言葉を止める美神。
そーゆう冗談(?)を言える空気ではなさそうだ。
それに性格の点でいったら目の前にいるゆうこもかなりのもんである。
・・・いやまあ美神には思われたくはないだろうが・・。
「そうねえ・・・・」
とこの女性にしては非常に珍しく視線を宙に泳がせながら言葉を紡ぐ。
いつもならば、相手がたじろぐほど真っ直に相手を見て話す。
言いよどむなどなどめったなことでもないかぎり見れない。
・・・つまり今がめったなことというわけである。
「あのコ傷があるでしょ?」
とゆっくりと確かめるようにゆうこ。
「そりゃまあ・・・・職業柄・・ありますよ」
となにを今更といったふうに美神。
・・・いや・・それだけではないだろう。
ふるふるとゆうこは首を振る。
その顔は穏やかだ。
「身体じゃなくてこころ」
そして手のひらを自分の心臓の位置にあてる。
「ここ・・ろ」
美神の脳裏に一人の女性の顔が浮かぶ。
「そう。こころ」
もう一度ゆうこ。
「あります。」
まだ痛すぎて触れることもできないであろう傷が。
と美神。
「そう。そうよね」
ゆうこの顔は穏やかだがどこか悲しそうである。
ゆうこはこれから先のことを美神に話すかどうか迷っていた。
これから話すことは、彼女の・・いや彼の傷を抉り出す行為だ。
すくなくともゆうこはそう考えている。
しかも何の関係を無い自分がだ。
それは許されるべきことでは無い。
少なくとも自分はそう思う。
だがきずいてしまったのだ。
言わないわけにはいかない。
本人にいうには衝撃がおおきすぎる。
ならば、その傷に現世でもっとも近しい彼女にいうわけなのだが・・・
それでも・・寸前のところでゆうこは迷っていた。
それは、彼の傷を無断で見てしまった後悔である。
他人の心を傷を無断で覗き見る。
それは彼女の中で最も忌み嫌うべきことであったから。
つづく
・・・・・・いちおう宣言しときますけどひろいんはなっちゃんですからねー(涙)
だから・・この展開はなっちゃんが大きな鍵ですよー

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